2007-03-02

icon_45_b.gif『でかい月だな』読了。


え、ちょっと!
ち き ゅ う が い せ い め い た い ?
その設定、本気ですか? 
今時そんなトンデモ設定…ねぇ?
いやまさか、地球外生命体云々は何か別のことを暗示してるに違いねぇ、とは思ったのですが、
いかんせん作品に漂うBL臭にアテられて、その真相はわかりませんでした隊長ゥ。

満月の夜、友人に崖から蹴り落とされた「ぼく」。命は助かったが、右足に大怪我を負う。そんな「ぼく」の前に、二人の変人科学オタク・中川と邪眼を持つオカルト少女・かごめ、そして「やつら」が現れる…。
第19回小説すばる新人賞受賞作。(アマゾン・レビューより引用)

水森 サトリ(著) 『でかい月だな』

親友に崖から蹴り落とされ、大怪我を負った中1の幸彦。
その理由もわからないまま、怪我の後遺症で大好きなバスケもできない
中学校生活を送っていた。
そんな時訪れたのが「癒し」ブームならぬ「やさしさ」ブーム。
それは地球外生命体が宇宙を漂い、地球に影響を及ぼしているという、
オカルト的な噂がまことしやかに流れていた。
家族や同級生達の、平和で穏やかな雰囲気を不気味に思いつつ、
幸彦は取り残されたような気分になる―。
というのがあらすじ。

あらすじ読む限りだとファンタジー?ミステリのようですが、
フタを開けたらただの青春物語。
年頃の少年の不安定な内面が外側に出てきちゃった的な内容。
読後は…まぁ、さわやかと言えないこともない、前向きなシメでした。

以下、キャラ語り。

posted by まるひげ at 02:37 | Comment(2) | TrackBack(1) | 現代モノ | edit | web拍手

2006-08-22

icon_45_b.gif『瓦礫の矜持』読了。



警察組織存続の名の下に、犠牲になった3人の男が選んだ道は、欺瞞、糾弾、そして復讐。「俺は組織への復讐を、奴は服従を選んだ。あいつは後悔していないのか―」組織に殉じるとは、正義とは何かを問う渾身の書き下ろし。(アマゾン・レビューより引用)

五條 瑛(著)『瓦礫の矜持』

タイトルがカコよい1冊。
五條さんの作品、積ン読本が家にあるというのにこっちを先に読んじまいました。
だって…
図書館に本借りに行ったら新刊コーナーに置いてあったんですもの。
普段、あんまりパッとしないモンしか置いてないくせに…。
まだ読む気なかったのに思わず手に取ってしまったではないですか!

警察という巨大組織のもと、犠牲になった3人の男たち―
ということだったんで結構期待してたんです。



が。

えぇと…

正直言って、かなり不満。

どうも話のスケールのわりに締めがショボい。
警察に復讐するための計画が進行していくまではじわじわクるので期待が持てるんですよ。
実行犯が複数のグループに分かれていて、
他のグループがどんな行動を取っているのがわからないようになってるんです。
かと思いきや、ちょっとした出来事で繋がりがあったりして。
だもんで、読む側としては
「それぞれに行動していた実行犯たちが、最後には集束して事件を引き起こす」
的な展開になるのを期待するかと思うのですが
そうはなりませんでした…。
いざ計画を実行に、という段になってすぐに
実行犯たちそれぞれが利己的な行動に走り、計画が破綻する…というなんともお粗末な結果に。
引っ張る割には黒幕、ほとんど顔見せないし。
その黒幕の正体も結構分かりやすいし(苦笑)。

「犠牲になった3人」て…
黒羽
神楽
上倉

ですよね?
神楽はまぁわかるんですが、
上倉の周りには協力者だかパシリだかわからんような人がボロボロいるし。
下着ドロ+覗きで警察に捕まってそれを恨みに思うのってどーよ。
逆恨みもはなはだしい。
…まぁ、そーゆーどうしようもない人たちが上倉に目ェつけられたんでしょうけど。
黒羽に関してもうすこし描写が欲しかったところです。


ということで、
登場人物の魅力には定評のある五條作品ですが、
今回はどうもキャラたちの魅力を出し切れないままに終わってしまったような。
まぁ比較的黒羽さんがなんか良い雰囲気。
思い切って、黒羽と上倉の対決に焦点当てても良かったのに。

黒羽と神楽の関係が面白かったです。
立場は違うけど『それでも、警官は微笑う』の武本と宮田みたいな雰囲気。

ふー。
意外に感想文長くなってしまいました。
良いこと書いてないのに…。
こっちよりは評判のよろしい『エデン』でも手ェ出してみようかしら。
そして放置される積ン読たち…。
posted by まるひげ at 02:28 | Comment(2) | TrackBack(1) | 現代モノ | edit | web拍手

2006-06-21

icon_45_b.gif『恋刃“Lancet”』読了。



順風満帆だったサラリーマンが「謎の箱」を手にした瞬間、大きく人生が変わってしまった−。恋に身を焦がし、破滅していく男と女。時にそのエネルギーは革命すら起こしてしまう。そして縺れた糸のその先には”あの人”がいる…。<革命小説>シリーズ第4弾。 (単行本より引用)

五條 瑛(著)『恋刃“Lancet”』

先日、無性に五條作品が読みたくなって一気読みしてしまいました。
ということで、積ン読本1冊消化。
サーシャ様(この人はどうしても「様」付けで呼びたくなります)大暗躍シリーズ第4弾。

しかし前巻読んでから結構時間が経っているので
ストーリー思い出すのにちょっと苦労しました。
4月には第5弾『愛罪』も出ましたね。

今回の新キャラは…
平凡な夫婦と間男ジャーナリストですか。
(↑元も子もない言い方…)
恋だの愛だの不倫だのがネタとして出てきてますが、
恋愛小説の甘ったるさが微塵も感じられないのは流石です。
あくまで八九三でシビアなレボリューションのお話(何が何やら)。


「あの人は、燃える薔薇」から始まるプロローグ。
いきなり濡れ場の雰囲気ですよ奥さん。
「あの人=サーシャ様」だろうな、ということで
サーシャ様ってば冒頭からどっかのマダムたらし込んでるのね…
と思いつつ、読み進めていくと
このプロローグがある人物の手記であることが判明します。

この人物が、ねぇ?
正体分かった時、疑心→唖然→サムズアップ!という経過をたどりました。
だってその人は妻子持ちのミドルな男。
サーシャ様…ろうにゃくにゃんにょ厭わないのだな、この人は。

今回もオカシイです、サーシャ様。
暗闇のなか、背後から目隠しプレイですよ。
噴いたねこのシーン。
ハラショーサーシャ様!!

前回主役を張ったエナ嬢は
彼氏の仇を取るため奔走してます。
彼女はサーシャ様の毒に当てられてない唯一のキャラなんで
諸手を挙げて応援したいオンナノコキャラですね。

久しぶりな気がするのはお岩ことチャン、嘉瀬とそのイヌ一紀ってとこですかね。
チャン…どちら様だっけか…。
前回大いに毒婦っぷりをみせてくれた大川先生、今回はうっそり登場。
不穏な気配残してまた雲隠れの模様です。

亮司と彫翔の関係も良かったです。
汚濁のなかで生きてるような彫翔の世界のなかで特別な存在となっているのが亮司。
なんつったって亮司のこと「詩神(ミューズ)」ですからね!(大笑)
亮司の秘密に近づきつつある彫翔、
この2人の信頼関係がどんな具合に変わっていくのかも楽しみです。

…とまぁ、なんとも妄想に溢れた1冊でございましたよ。
すいません、未読の方にとってはワケわからん感想文になって
しまいました。
でも読んだ方ならきっと何かが通じるはずと信じております。

posted by まるひげ at 23:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 現代モノ | edit | web拍手

2006-04-10

icon_45_b.gif『むかしのはなし』読了。



人は変化する世界を言葉によって把握する。どんな状況においても、言葉を媒介に誰かと繋がっていたいと願う…。語られることによって生き延びてきた物語である「日本昔話」を語り変えた書下ろし7編を収録。(アマゾン・レビューより引用)
三浦しをん(著)『むかしのはなし』

恥ずかしながら私、しをんさんの著作はこれまで
『月魚』『白いへび眠る島』しか読んだことが無いのですが、
この『むかし〜』はそれとはかなり毛色が違う作品ですねぇ。
前2作品でもっさり萌えさせて頂いた身としては
最初、雰囲気がかなり違うので驚きました。

…彼女の妄想エッセイ集もそのうち読んでみたいと思います。

posted by まるひげ at 01:33 | Comment(1) | TrackBack(0) | 現代モノ | edit | web拍手

2006-04-06

icon_45_b.gif『ビーストシェイク』読了。



希少動物の地下オークション会場には、常識では考えられない額の現金が集まる。鉤崎はオークションの情報を知り、次のターゲットとした。完璧かつ冷徹な、強奪の準備がはじまる。しかし、希少動物の所有と飼育に人生を捧げたアニマルジャンキーたちの執念は、鉤崎の想像を上回っていた…!!黒い笑いに満ちた、痛快無類のクライム・ノベル。 (単行本より引用)
戸梶圭太(著)『ビーストシェイク 畜生どもの夜』

戸梶作品は初だったりします。
近頃、まだ読んでない作家さんを重点的に攻めていこう
というアグレッシブな姿勢で過ごしております。


積ン読本はどうするですって?

積ン読本は積んでいてこそ積ン読本としてのアイデンテ(ry

何かおもしれぇモンねーかとネット彷徨ってた時に
どっかで引っかかった作品です。
この『ビーストシェイク』は『クールトラッシュ』の続編に
あたるらしいのですが、前作と話は続いてないようで
独立したストーリーとなっておりました。

紹介文に「強盗小説、クライムノベル」とあったので
伊坂さんの『陽気なギャング〜』みたいなのか〜と思って
読み始めましたらば…


posted by まるひげ at 23:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 現代モノ | edit | web拍手

2006-04-04

icon_45_b.gif『終末のフール』読了。



あと3年で世界が終わるなら、何をしますか。
2xxx年。「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されて5年後。犯罪がはびこり、秩序は崩壊した混乱の中、仙台市北部の団地に住む人々は、いかにそれぞれの人生を送るのか? 傑作連作短編集。(アマゾン・レビューより引用)

伊坂幸太郎(著)『終末のフール』

伊坂さんの本を読んだのは『死神の精度』以来です。
今年は『陽気なギャング〜』映画化、
『チルドレン』ドラマ化ということで、
ますます注目が高まる作家様でございます。

正直言うと、いまいちハマりきれなかった今回の伊坂作品。
ラスト2作品でようやくノれた感がありました。
途中でラノベに浮気し、一時放置してしまいましたが、
再開した後が最も面白かったという、因果な一冊でした。

posted by まるひげ at 03:04 | Comment(2) | TrackBack(2) | 現代モノ | edit | web拍手

2005-08-30

icon_45_b.gif『君の夢はもう見ない』読了。



「国」とはいったいなんなのだろう。祖国を離れ、根無し草のように生きる人々の悲哀。『プラチナ・ビーズ』シリーズに登場する“メールマン”仲上の目を通して国と人とのあり方を問う連作短編集。(アマゾン レビューより引用)
五條瑛(著)『君の夢はもう見ない』

やっと、読み終わりました。
なんでこんなに時間かかったのか謎ですが、遅読なもんで勘弁してください。
遅読で積ン読って…自分、本読むの下手なんじゃなかろうか…。


はい、感想文です。
以前の日記にもちらっと書きましたが、
主人公は冷戦時代に、対中国として米国が差し向けたスパイの中年男・仲上。
彼の過去を巡るエピソード、かつて仲上とコンビを組んでいた
“火蛇”=ラウル・ホウの影がどの話にも必ず出てきます。
8編のうち、「胸壁の美女」「薔薇の行方」「君の夢はもう見ない」
が特に印象に残りました。


萌え所。
スパイから降りた仲上さんとは対照的に、今でも絶賛スパイ活動中のラウル・ホウ。
彼の仲上さんへの戻ってこいコールが激しいです。
読んでいくうちに、仲上⇔ラウル←元妻(仲上の)という三角関係
明るみになってきます。(ベクトルはラブの方向性)
アレッ。仲上さんとラウル両想いじゃねーか…。
実際はまっっったく甘い関係ではないのですが。想いの向きは、
これで合ってると思います。


この作品、過去に仲上と元妻、ラウル・ホウとの間に何があったのか
謎のまま終わってるんですよね。
過去には間接的に触れるのみなので気になります。
実際、仲上の過去に関連する人物とのやりとりは、
ほとんどが手紙の中だけだし…。
シリーズ化っちゅーことですか、五條先生。
この方の書くスパイ小説はリアリティありすぎて怖いですね。
元防衛庁勤務というだけに、なおさら。
しかし、同時にこれ以上裏読み・ヨコシマ読みが素でできるスパイ小説を
私は他に知りません。
皆様、五條作品に興味を持ちましたら、1作目『プラチナ・ビーズ』からexclamation
熱く語り合える方を探していまするんるん

posted by まるひげ at 15:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 現代モノ | edit | web拍手

2005-08-26

icon_45_b.gif改めて、『心洞<Open Sesame>』感想。


コレは、なんつーか。
終盤までは、つつがなく読み進めておりました。
わけもわからないまま、否応なく引き込まれていくエナとヤスフミ。
それぞれの立場から話が展開していくうちに、周りの人が傷つき、
失われる。複雑に入り組んだ人間関係と数々の事件が、
最後にひとつに収斂していく様は、確かに五條節。
ですが…
待ちに待ったサーシャ様の再登場後が、なんとも。
エナの祖父が関係していたと判明したところで、
「出来すぎじゃね?」と思ってしまいました。
ヤスフミの死後、エナが根岸・北京に復讐するところも、
なんだかどっかで見た復讐ものの映画を見ているみたいで。
ちょぴっとだけ、引きました。

えぇ、なんだか批判めいたこと書いてしまいましたが、
このシリーズ大好きですよ?五條作品には惚れまくりです。
それだけに、自分の感覚と合わないとこがあると残念。ワガママですねたらーっ(汗)

萌へ所。
いや、今回サーシャ様おとなしあそばしております。
登場するのも遅いし、どっかの誰かさんに薔薇の花束抱えて耳元で囁くわけでもなし。
しかもエナに嫌われてらー。
そのかわりといっちゃナンですが。
ヲイ、大川。お前どうした。どこでフェロモン剤打ってきた。
誘いっぷりがスゲぇさ。
これが、1巻で野郎との関係を指摘されて赤面して俯いちゃった御仁と
同一人物とは、とてもとても…イヤハヤ。
見事なファム・ファタールっぷりを見せてくれました。
Mだしネ!!ウェルダンぴかぴか(新しい)
いや、男だけども…。
あとは…鳩?
前巻でのヘタレっぷりはどこいったの。
なかなか良い感じに立ち回ってらっしゃいます。
そーいや、亮ちゃんも今回出番少なかったよな…。
彼の素直さにはホッとします。

<メモ>
根岸会…日本人組織。根岸、勝俣、大川、彫翔、崔(?)
北京系組織…嘉瀬、寺田、シェイ
パイトゥーン…「ファービー」の開発者。タイの実業家。

posted by まるひげ at 02:16 | Comment(2) | TrackBack(1) | 現代モノ | edit | web拍手
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