このカテゴリの記事一覧です。

2013-05-31

icon_45_b.gif『真皓き残響 蘭陵魔王 炎の蜃気楼邂逅編11』読了。


今月の積読本消化1冊目。

「春日山城、空き巣に占拠される」の巻。
…どシリアスなのに茶化してすいません。
邂逅編はあと1冊で終わりだそうです。

猩々との闘いの中、喀血に倒れ息絶えた景虎。だが使命を全うせずに死ぬなど彼には許されず、闇雲に掴んだ新たな宿体へと換生する。それは神隠しに遭い言霊の神通力を得た六郎太だった。だが悔やんだところで事態は変わらない。框の長・蘭陵王の企むままに神々は隠され、宇具奴神の力は強まり、春日山城へ侵攻する手立ては進む。景虎は六郎太として宇具奴城へ迎えられ蘭陵王と対峙するが…!?(文庫より引用)
桑原 水菜(著)『真皓き残響 蘭陵魔王 炎の蜃気楼邂逅編11』

なんつーか。
ほんとにこの作品、コ●ルト文庫の枠突き破ってるよね…本編時代からなんでしょうけど。
BL的要素はこの際置いておくとして、「兄上の子をわたしが産むわ!」発言でそう思った。

それはともかく。
色々詰め込まれていて読み応えのある巻でした。
流石はクライマックスまっただなかであります。
景虎の換生から始まり、晴家の不信、楊貴妃(=寿心尼)と勝長との淡い恋の行方、
框一族の内情と若き当主・十四郎の懊悩、そして夜叉衆と十四郎との共闘。
夜叉衆の面々は当然のこととして、敵役サイドもそれぞれ重い過去を背負い、
苦しみを抱いている様子がしっかり描かれているのが良いですね。

読みどころは今巻も景虎&直江から。
平時、換生の罪深さを嫌悪していながらも結局は自ら換生を選んでしまったことの罪悪感、
己の不甲斐なさにより生者の魂を消滅させてしまったことを悔やみ、
嘆くよりも使命を果たすことを決意する景虎。
そして自分が景虎を守れなかったことで此度の景虎の換生に責任を感じ涙する直江。
お互い思うところが複雑すぎて何も言えなかったりしてますが、
諸々の感情が渦巻いている様子が行間からダダ漏れております。
この事件により、主従の関係性が新たな色合いを帯びてきたような印象です。
景虎が少年の姿になったということはやはり大きい。
これから「守護者」というか「過保護者」な直江が見られるんですね。
あと1冊で終わりだけど!

忘れちゃならない読みどころは勝長無双。
前巻にて熟年恋愛不発かとしょんぼりしてしまいましたが、しょんぼり無用でした。
夜叉衆とりまとめ役のこの人からあんなセリフが飛び出すとは!
そしてあんな拳が繰り出されるとは!!
普段の温厚地味な勝長の熱烈な告白は結構なことですが…
母親が求愛されてる現場に居合わせた息子の心情を忖度するとちょっと複雑だよ!

ちなみに、これまでチラチラ出てきた謎の敵「蘭陵王」の正体は、以前逃がしたあの怨霊。
「そんな人もいたね…」的認識しかないあの人。
だってあの巻はみんなの女装姿のインパクトが強すぎてね。

終盤、あらかた片付いたと思ったら…ふらふらしてる晴家の回収(?)がまだでした。
ということでラスト1巻、楽しみに待っております。
posted by まるひげ at 22:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2013-04-28

icon_45_b.gif『真皓き残響 神隠地帯 炎の蜃気楼邂逅編10』読了。


今月の積読本消化3冊目。

あとがきのキャラ裏話が面白いです。
そして晴家の不在には最後の最後まで気づかんかった。ごめん晴家。

“神隠し”に遭い、『神通力』を得て戻る子供が急増しているという。その多さに不審を抱いた景虎たち夜叉衆は“神隠し”の起きた村へ赴き、原因を調査することに。景虎は直江とともに未来を予知する少年を訪ね、“神隠し”に遭った先で不思議な尼僧に助けられたことを知る。また、勝長が訪ねた先では宇具奴神を祀る大釜池神社の札を見つけて…。事件の裏に框一族の影が差す!彼らの目的とは!?(文庫より引用)
桑原 水菜(著)『真皓き残響 神隠地帯 炎の蜃気楼邂逅編10』

邂逅編も10冊目に突入。
あとがきにありましたが、この外伝的お話も15年続いているのだそうで。
本編読んでない&5年前から邂逅編読み始めた人間が
そもそもこのシリーズの感想文書いて良いんだろうかとビビってしまいました。なんという今更感。
・・・・・
言ってても仕方ないので、とっとと今巻の内容に触れていきましょう。

基本的に、死人である自分たちは生者に、
ひいては現世に介入することには慎重な夜叉衆。
しかし、死人を思うままに操り利用する呪術者集団・框一族の暗躍を
これ以上見過ごしにはできないということで、各々が框一族に関する情報収集に奔走します。

読みどころは、前作『仕返換生』での出来事を未だ引き摺っている直江の様子です。
宿体の九郎左衛門が告げた「生きよ」という言葉が死人である己にはどのような意味を持つのか、
使命である怨霊調伏をいつまで続ければ良いのか、
そんなことを考えて悶々としています。
さらに景虎が無意識に発動してる飴と鞭が直江をやきもきさせてます。
景虎が示した気遣いに異常なほど反応する直江。思春期か。
ついでのキャラ話をしてしまえば、
熟年恋愛成就できなかった勝長が可哀想です。良い雰囲気だったのになぁ。

ちなみに、あらすじにある“神隠しに遭ったこどもたち”の不思議な体験話は
なにやら幻想譚というかホラーのネタになりそうなお話でした。
・この世と似た「あちらの世界」へ迷い込んだ子は
その世界にいるもうひとりの自分に気づかれてはいけない。
・この世に戻るには、もうひとりの自分と己の身体の一部分とを交換しなければならない。
・交換した部分の身体に関連した異能を得て、この世へ戻ってくる。

「あちらの世界」(並行世界みたいなもん)へ来てしまうものは、
“心に悔いや苦しみを抱く者”という条件でしたら…
夜叉衆の皆様方、条件クリアじゃないですか。
とりあえず現時点であっちの世界へ乗り込んだのが長秀のみですが、
これから残りの皆様も行くことになるのかしら。

邂逅編もいよいよクライマックスへということで、
夜叉衆と框一族の最終決戦が近付いて参りました。
框一族の周到な仕掛けにより、調伏力を奪われた夜叉衆。
それぞれ崖っぷちの状態のラストで、「えぇ、この先どうなるの…!」というところで以下続巻。
posted by まるひげ at 22:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2012-12-02

icon_45_b.gif『真皓き残響 仕返換生 炎の蜃気楼邂逅編9』読了。


11月の積読本消化2冊目。

今回こそは、ノー框かと思ったんだけど…。

善悪で断じるだけでは解決にならない問題に対して真っ向からぶつかったなぁと
感想文書くためにさっき再読してみてわかりました。
…でもね、「どこが一番印象に残ったか」と問われたら、
出オチ的に瞬殺されかけた框のカニと
サブちゃんと直江の互いに対する執着だっつーのが本音のところ。

双六を使い怪異を起こしていた怨霊を退治した夜叉衆は、新たな怪異の調査に乗り出す。そんな彼らを陰から監視する者がいた。直江の宿体・九郎左衛門を裏切り者と恨み、迫ってきた若者だ。だが、景虎と行動する直江は若者の存在に気づかず、かつての居城・与板へと向かう。そんな折、直江に九郎左衛門の記憶が甦る兆しが表れて…!?表題作「仕返換生」ほか、書き下ろしを含む4編を収録!(文庫より引用)
桑原 水菜(著)『真皓き残響 仕返換生 炎の蜃気楼邂逅編9』

短編集かと思ったら、
勝長主役の「亡霊双六」1話分と
直江メインの「赤衣観音」「仕返換生」「仕返換生・弐」3話分という構成でした。
前者は外伝っぽい読み口で楽しかったのですが、後者がなかなかに重く、読み応えどっしり。
詳しくは以下の感想文にて。

・「亡霊双六」
一言で言ってしまうと、
命を賭けた人生ゲームにまんまと釣られてしまう勝長の話です。
地味に楽しんだらしいから良かったけど、うまい話には裏があるって鉄則だろう、勝長!


・「赤衣観音」「仕返換生」「仕返換生・弐」
こっちが話的にどれくらい重いかと言われたら、アレですよ、
邂逅編3作目で景虎が宿体の記憶に乗っ取られそうになった話がありましたが、
その直江バージョンと思っていただければわかりやすいかと。
しかも事は景虎の場合よりも厄介で、
あろうことか宿体・九郎左衛門が怨霊となって直江を狙うことになります。
怨霊退治を宿命とする夜叉衆たちがつくりだした怨霊の存在に衝撃を受ける一同。
宿体の立場からすれば、至極正当な権利である
「一方的に奪われた己の肉体を取り戻す」という九郎左衛門に対し、
直江は、そして夜叉衆はどのような決断を下すのか―。

という展開です。

最終決戦での直江と九郎左衛門との問答シーンが読みどころ。
かつて「宿体の魂ごと精一杯生きていく」と覚悟した景虎と、
今作で直江が九郎左衛門に告げた覚悟。
宿体に対するそれぞれの姿勢の違いもまた面白いですね。
ちなみに、邂逅編スタート時にちょっとだけ出てきた直江の宿体・九郎左衛門の
義理の弟である少年がキーパーソンとなってます。

そしてこの事件の最中、
景虎と直江がお互いの存在をより強く意識することとなります。
かつての敵対関係に加え、換生後の関係性の深さ + 無自覚の何か(ここが問題)で
複雑なことになってるんですが、まぁそれは今後も続いていくということで。
posted by まるひげ at 00:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2012-10-06

icon_45_b.gif『真皓き残響 十六夜鏡 炎の蜃気楼 邂逅編8』読了。


9月の積読本消化2冊目。

化粧師・河鹿の化けの皮がやっと剥がれました。

死者の姿を映し言葉を伝える怪鏡。十六夜鏡。ある日、その鏡が夜叉衆のもとに持ち込まれる。亡き妻が三途の川渡りを妨げられると訴えているというのだ。早速調査に乗り出す夜叉衆だったが、その夜、景虎は鏡の中にある人物が映し出されるのを見る。それはかつて彼の養父だった武田信玄だった。驚愕する景虎に信玄は、冥界から越後を攻略すると伝えてきて…。あの世からの宣戦布告に景虎は!?(文庫より引用)
桑原 水菜(著)『真皓き残響 十六夜鏡 炎の蜃気楼 邂逅編8』

あらすじを補足すると以下の通りです。

死者を映し出す鏡「十六夜鏡」をめぐり、
怨霊がかかわっているのか否かを探る夜叉衆。
武田信玄の宣戦布告の予兆であるかのように越後で起こる怪異の数々。
事態の収拾に奔走する夜叉衆であったが、
そこへ現れたのは呪術集団・框一族の手の者で…。

と言う流れでありまして、「あれっ、今巻も奇命羅?」って感じですね。
前巻の敵キャラとの関係性をほぼそのまま持ってきてます。
夜叉衆のみなさまも気持ち引きずったままです。
晴家は元気ないし
勝長は苦労人だし
長秀は喰われるし
高級ブランドに弱い直江、
景虎は順調に化物退治…と思ったのも束の間、うっかり罠に嵌るし。

一方の敵役サイド。
新キャラに「蘭陵王」と「楊貴妃」追加。
どうやら框一族らしいのですが、ラストで夜叉衆を救ったりと挙動不審です。
長秀にご執心の框の痴女(木菟)はものすごく楽しそう。
猩々…あんた見てるとカニ脚食べたくなるわぁ。

あと、夜叉衆に協力してくれる修験者・東一坊が気の毒。
修羅場に完全に置いてきぼりのうえ、ビジュアル的に大変なシーンを目撃。

不満な点は、夜叉衆の絡みがあまりないというところですな。
別行動だから仕方ないんだけども。
框一族との対決という流れでこのままシリーズ進んでいくのですかね。
あとがきによると今回冴えなかったキャラが実は…という話になるそうな。
誰だ…? 長秀??
posted by まるひげ at 14:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2012-08-26

icon_45_b.gif『六花の勇者(2)』読了。


8月の積読本消化1冊目。

あれ?
ちょっとだけ勢い落ちたかな?

「七人目」だった六花の一人は去ったが、ロロニアという少女が現れ、またもや七人になってしまった六花の勇者たち。魔神再起までのタイムリミットが迫っており、疑心暗鬼はぬぐえないまま、魔哭領の奥へと進む。するとそこへ一体の凶魔が現れ、モーラに「君には時間がない」と告げる。さらに凶魔を束ねる統率者の一体、テグネウが六花の勇者の前に突如現れる。それは「七人目」の関わる策略なのか!?混乱の中で激闘が始まる。伝説に挑み、謎と戦う、圧倒的ファンタジー、第2幕!(単行本より引用)
山形 石雄(著)『六花の勇者(2)』

前巻ラストで「7人目は誰だ?」のふりだしにもどってしまいましたが、
この巻のラストでもまだ解決できてません。
もう、誰が7人目でも驚かんわー。好きにしてー。
とは言うものの、
誰が敵かわからない、皆がみな疑心暗鬼だった前巻から一歩前進という印象です。
仲間を裏切らざるを得なかった勇者の告白を聞き、
「7人のうち誰が敵であっても、とりあえずは先に進むしかない」との結論に達してます。

ちなみに今巻は、7人目(として描かれている)キャラ側の視点で物語が進みます。
その人物が裏切り者として動かねばならなかった理由、
勇者として認定される以前より張り巡らされていた凶魔側の罠、
味方も敵も欺く7人目の策謀は成功するのか、混乱と緊迫感溢れる展開となっておりました。

ハンスの扱いは…ちょっとご都合とも言える展開でしたが、
キャラが減らなかったのは純粋に嬉しいよ!
一方、敵方の凶魔さん達にも動きがありました。
一筋縄ではいかないのはどっちも同じなんですな。
あ、敵方といえば。
ラストで再登場のナッシェタニア。
前巻で彼女が正体バラした時は、ミスリードかと思ったんですが本物でありましたか…。
彼女が今後どう絡んでくるか、3巻も気になります。
posted by まるひげ at 15:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2012-08-02

icon_45_b.gif『忍剣花百姫(一)めざめよ鬼神の剣』読了。


7月の積読本消化2冊目。

戦国を舞台とした、戦う少女の伝奇活劇ファンタジーでした。
ジャンルとしてはラノベというより児童書ですな。
さらさらと読み進められます。

時は戦国乱世。忍者の城・八剣城を正体も知れぬ魔の軍勢が襲う。城主は戦死、わずか四歳の花百姫は霊剣を持ったまま行方知れずとなった…十年の歳月が流れた。記憶を失い、少年として育てられた姫。ふたたび魔が蠢きだす中、姫の記憶と不思議な力が次第に目覚め、神宝を持つ無敵の剣士・八忍剣も姫の下に集い始める。だが彼らの前には、巨大な敵と過酷な運命が立ちはだかっていた(文庫より抜粋)。
越水 利江子(著)『忍剣花百姫(一)めざめよ鬼神の剣』

他レーベルで完結済み(全7巻)のシリーズが新装文庫版として再始動。
1巻はまるっと物語の導入部なので、
世界観やらキャラの相関関係などが主に描かれます。
主人公である花百姫の活躍はほとんどないですね。
その分、個性的な脇役たちが目立っています。
勝気な男装の麗人や誠実な家臣、凄腕の忍者たち、謎だらけの強大な敵等々…。

大筋としてはシリアスなお話なのですが、
会話シーンでほのぼのというかコミカルな場面が多いので、重い雰囲気はありません。
展開は結構早いです。
今後は、花百姫が持つ不思議な力を宿す剣「天竜剣」の導きにより、
八人の剣士(忍者?)たちが花百姫を助けるため集結するのでしょう。
あとがきによればこの物語、時空を超えて異世界に―!という流れになるらしいです。
い、いせかいかぁ…どこらへんじゃろ…?

ちなみに、新装版は2ヶ月に一冊のペースで刊行されてます。
ただいま2巻まで発売済。
posted by まるひげ at 23:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2012-08-01

icon_45_b.gif『六花の勇者(1)』読了。


7月の積読本消化1冊目。

6人のはずの勇者が7人、そのなかに裏切り者が1人。
果たして誰が…?というwkwk感満載のミステリ+ファンタジーでした。

闇の底から『魔神』が目覚めるとき、運命の神は六人の勇者を選び出し、世界を救う力を授ける。地上最強を自称する少年アドレットは、その六人、『六花の勇者』に選ばれ、魔神復活を阻止するため、戦いへ向かう。だが、約束の地に集った勇者は、なぜか七人いた。七人のうち誰かひとりが敵であることに気づいた勇者たちは疑心暗鬼に陥る。そして、その嫌疑がまっさきにかかったのはアドレットで―。伝説に挑み、謎と戦う、圧倒的ファンタジー、堂々始動(単行本より引用)。
山形 石雄(著)『六花の勇者(1)』

地上最強を自称する主人公アドレットは、正直ちょっと五月蝿いお調子者。
この彼が「仲間とともに魔神を倒しにいく」という
昨今あまり見ないほどの王道RPGなのですが…。
ラスボスにたどり着くはるか前の段階で、すでに満身創痍です主人公。
正体の見えない敵の罠に嵌められ、
裏切り者として他の仲間に追われるアドレット。
死闘を潜りぬけ、ついに誤解を解くことに成功します。
本当の裏切り者は…っとここまで!
アドレットの戦闘能力が他の仲間よりも劣っている分、頭脳戦が見所となっております。
そして終盤で振り出しに戻る、という…あれからどうなるんだ(笑)
続きがどうにも気になる1巻ラストでございました。

硬質な文章と物語の構成が好きな作家さんなので、そこに関しては文句ないです。
緊迫感のあるスピーディーな戦闘シーン、
個性の強いキャラクターも相変わらずです。
キャラがかぶることがないんですよね、この人の作品。
不幸な過去持ちのツンデレヒロインがデレるのがやや早い気がしないでもないけど。
ただ、イラストにちょっと違和感が。
地味に脳内イメージとズレるような…。
特に少年剣士と暗殺者。二人とも、もうちょいゴツい印象なんだがな。
あ、それと。
幼女の攻撃がゲ●ってのはどうなのかと問い質したい。
posted by まるひげ at 03:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2012-07-02

icon_45_b.gif『真皓き残響 奇命羅変 炎の蜃気楼 邂逅編7』読了。


6月の積読本消化2冊目。

なんだかバトルしてる間に終わってしまったような。
つーか、おいちゃん(勝長)をいじめないであげて!
いじめられて喜ぶのは直江くらいだよ!!

柏崎で水が燃えるという不思議な噂を耳にした景虎は、怨霊の仕業と睨み調査を始めた。勝長の協力で「燃える水」を精製する里へと足を踏み入れた景虎だったが、そこで幻惑にかかり囚われの身となってしまう。だが、里長の少年と接触する機会を得た彼は、少年に気に入られ、仲間になることを執拗に迫られることに!?時同じくして、奇命羅と名乗る謎の刺客が、直江たち夜叉衆を襲撃する…!?(文庫より引用)
桑原 水菜(著)『真皓き残響 奇命羅変 炎の蜃気楼 邂逅編7』

戻って参りました邂逅編。
これまで暗躍してきた呪術集団・框一族も本格的に姿を現したので
今後さらに戦いが激化…するのでしょうか。

今作の舞台は越後の柏崎。
あらすじをもう少し補足すると以下のような感じです。

「燃える水」こと「くそうず(草水=原油)」の精製で生計を立てる隠れ里“オギの里”。
外部の人間の出入りが禁じられているこの里で、客人として扱われる景虎。
ところがこの里では、夜になると山から魔物が降りてくるという。
魔物退治を依頼された景虎は、怨霊との関連を探りつつしばし里に留まることとなる。
一方、景虎とは別行動を取っていた直江、長秀、晴家、勝長。
彼らのもとへ“奇命羅”と名乗る人外の者から襲撃を受ける。
夜叉衆を狩ることが目的であると言う奇命羅の正体は果たして…?


直江と長秀の会話が良いですね。
観察眼鋭い長秀の、的を射たツッコミを受けて自身の性癖(笑)に気づく直江。
無自覚だったのかよ直江さん…。
それはそうと、あんた、敵方に身体乗っ取られんのもいい加減になさいな。

隠れ里では先代の死後、跡目争いの末に
次代の里長となった少年・十四郎が景虎に懐きます。
十四郎の姿と、上杉家家中における自身の過去を重ね合わせ、十四郎にほだされる景虎。
危なっかしいなぁ、サブちゃん…。

さらに旅の化粧師・河鹿が再登場。
以前から胡散臭さプンプンだったこの人の正体はやはり、黒でしたね。
あ、脇役キャラと言えば、八海山のおばばも再登場。
今回の事件でも夜叉衆を強力サポートしてくださいます。頼りになるバァさまです。

ちなみに今巻のメインと言えるバトルは、個々人と敵方との一騎打ちとなっております。
特に直江と長秀なんかは、敵方と妙にしっくりくる組み合わせで(笑)。
(直江には自信家の俺様キャラ、長秀はSッ気むんむんの痴女)
景虎と晴家は敵方の策略に嵌り、同士討ちになりかけたりなんかもしてたり。
そんな厄介な敵方との決着は持ち越し。
ラストでは想定外の事実が発覚しちゃいます。
欺かれたままの景虎、次に出会う時はしっかり敵方として再会するのか
そこのところも楽しみであります。
posted by まるひげ at 23:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2012-05-31

icon_45_b.gif『炎の蜃気楼幕末編 獅子喰らう』読了。


今月の積読本消化1冊目。
いい加減このシリーズの消化も進めねば…!

邂逅編から三百年後の幕末編、今後続きがあるのかないのか…
と思ってたらちょうど今、続編(?)が本誌に連載中のようです。

巻き返しを図る攘夷の志士と佐幕派が血腥い争いを続ける幕末の京都。カゲトラと名乗り、勤王派ばかりを狙う人斬りがいた。お蔦(柿崎晴家)は正体を見極めようと「人斬りカゲトラ」を追うが…!? 表題作ほか、長州の潜伏志士のもとに潜入した景虎の暗躍と池田屋事件の裏側を描く一編「獅子疾走る」を収録。激動の時代を生きる夜叉衆が京の街を駆け抜ける!『炎の蜃気楼』幕末編、登場!(文庫より引用)
桑原 水菜(著)『炎の蜃気楼幕末編 獅子喰らう』

伏線っぽいものが埋もれてたり、
今後さらなる展開がありそうな描写はあるのですが
どうにも宙ぶらりんな印象を受けたのは、自分が本編読んでないせいなんだろうなって
ア○ゾンのレビュー読んで思いました。

…それはともかく。
夜叉衆の間に距離を感じて、とても寂しいギクシャク感よ。
換生を繰り返すうちに、かつてのように皆で一緒に怨霊退治をすることがなくなったとのこと。
時には対立し、晴家なんか夜叉衆を脱会(会?)まで決意したとか。
夜叉衆の面々はもともと一筋縄ではいかない人たちでありますが、
この幕末編では怨霊退治よりも、宿体の立場を重要視している点がポイントです。
それにしても、大将のサブちゃんがなんつーか…生き疲れてる感がものすごい。
いや、もともとが死者なんだけどさ。
それに引き換え、長秀はどの時代でもソツなくこなしそうだな。

ちなみにこの幕末編での夜叉衆の宿体は以下の通りです。
・幕臣・大久保忠寛の家臣で監察方として動く春日新三郎(景虎)
・幕府政事総裁職・松平春獄を前藩主とする越前藩士・校倉忠臣(直江)
・長州(というか桂小五郎)の間諜のお蔦(晴家)、
・長崎の商館で外国人相手に通訳をしている嵯峨野善兵衛(長秀)。
あと、いつもの念仏僧の勝元(勝長)。

以下、ネタバレてる気がするので畳みます。

posted by まるひげ at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2011-12-31

icon_45_b.gif『戦国BASARA3 徳川家康の章』読了。


西軍メンバーの統一感ないところが良いと思うの。

そして幸村はひとりでおつかいもできない子。

豊臣秀吉を倒し、“絆の力”で日の本の国を統一せんと願い、ついに動き始めた徳川家康。彼は雑賀孫市の力を借り、戦国最強・本多忠勝と共に関ヶ原を目指す。群雄割拠する乱世の天に、彼の祈りは届くのか……!? (単行本より引用)
タタツシンイチ(著)/カプコン(協力)『戦国BASARA3 徳川家康の章』

キャラ造詣、原作ゲームと矛盾するところはほとんどなかったです。
ゲーム本編でキャラが言うセリフが多々出てきたり、
ステージとなる戦場の描写が詳細なので話に入り込みやすいかと。
史実と絡めた記述やオリキャラ(雑賀衆)も登場してますが
うまくアレンジされているので気になりません。
ノベライズ作品としては良く出来ていると思います。
でもこれ文庫で良いだろ…。

以下、ネタバレ気味なのでご注意ください。


物語は孫市と契約を結ぶため、家康が雑賀荘へ赴く場面から始まります。
その後、孫市の視点から家康の姿が観察されます。
東軍を束ねる者として相応しい家康の器量を魅力的に描く一方で、
家康が掲げる「絆」の甘さや偽善を孫市がズバッと暴いているため、
距離を置いたところから主人公を客観的に読めるのが良いですね。
家康は太陽で孤独、ということが伝わってきます。

家康が己の理想と現実との矛盾に苦悩する姿はちょいちょい出てきます。
ここはさほどゲームと変わらない印象を受けました。
個人的には、
絆の矛盾を指摘されても微妙に論点すりかえて切り返すのが
なんだかなぁ…って思う。
矛盾も欺瞞も理解したうえでの発言だというのはわかるんだけどね…。

キーパーソンは金吾。
戦国乱世に生まれた自分の境遇を嘆いてばかりで
一人で何も決められなった金吾が
最終的に自分の進むべき道を己の意思で選択する様子がもうひとつの物語となってます。
金吾の大鍋が実は秀吉から賜ったもので
秀吉存命中に金吾手製の鍋料理の味がねねの手料理の味に云々…という小ネタが微笑ましい。
ちらほら出てくる官兵衛が地味にいい人だったり。

クライマックスはやっぱり関ヶ原。
参加人数が多いので(笑)、少々群像劇っぽい描写となってます。
最上や北条、南部、佐竹も出てきます。東軍として。
ちなみに毛利、長曾我部、黒田、島津、宗茂は西軍。
決戦はゲームでの「関ヶ原の戦い」7つのステージ(内応とか謀略とか乱入…等)
をごっちゃにしたような感じです。
「このシーンはきっとあの場所でバトルってるんだなぁ」
というイメージが自然に想起されますな。楽しい。

家康と三成の結末は、ゲームで言うところの家康の赤ルート。
やるせない雰囲気を残したまま、孫市がとった行動がちょっと意外なものでした。
雑賀は彼女の存在そのものという印象を持っていたので
その後どうなったのか想像つきませんね…。
posted by まるひげ at 02:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2011-09-06

icon_45_b.gif『佐和山物語 あやかし屋敷で婚礼を』読了。


当初、「怨霊になった三成&刑部が井伊直継の婚礼を邪魔する話」だと思ってたんですが。
読んでみたら
あらやだ、邪魔どころか三成さんてばキューピッドじゃないのこれ!
「また会おう」とか言って華麗に去ってく怨霊キューピッドですよ。

戦国の名残留める世の初め。大名・鳥居家の姫・あこは、三度も婚礼が延期になったせいで、お忍びで婚家に向かうことに。まだ見ぬ許婚に心ときめかせ、婚家の領地・佐和山に入ったあこ。そこで出会った許婚・直継は、想像以上の超美形!!けれど、ため息つく間もなくあやかしに襲われ、直継に救われて!?(文庫より抜粋)
九月 文(著)『佐和山物語 あやかし屋敷で婚礼を』

いやいや、「井伊一族さらに徳川家に呪いあれ」っていう
三成側の主張だけみたら確かに婚礼を邪魔してるんですが、
そもそもこの障壁がなかったら直継&あこの仲が進展しないわけだからやっぱりキューp(しつこい)
・・・・・
いきなり失礼しました。
レーベルがレーベルなので
文体やらキャラの口調やら思考には文句は言わないことにします。
ちょっとしたタイムパラドックス的要素がある和風ファンタジー恋愛モノでした。

鳥居元忠の孫「あこ」が婚家である井伊家の領地に
お忍びでやってくるところから物語スタート。
道中、井伊家領地の佐和山であやかしに襲われてしまい、
2ヶ月というプチタイムスリップを経験しちゃうやら
あやかしの気配がする童女にいびられるやら
許婚一族の美貌っぷりに当てられるやら…。
さらに初めて出会った許婚の直継からは
「実家に帰れ」と冷たくあしらわれ、何がなんだかわからないうちにまたあやかしに襲われ…
という、いそがしい日常が繰り広げられます。

とにかくヒロインが元気で一人ツッコミが激しい面白い娘っこです。
厳しい状況でも頑張る嫌味のない娘なので、素直に応援したくなります。
一方、そんなヒロインのお相手は一筋縄ではいかない美少年・直継。
井伊家に伝わるあやかしを祓う力で領地を守ることで一杯いっぱいの直継。
最初は直継が何を考えているのかよくわからないのですが、
ストーリーが進むにつれ徐々に直継の性格や考えがわかるようになっていきます。
直継の内面描写が少ないものの、
それを補って余りあるあこの内面描写が丁寧です。

また、直政(故人)&直継の微妙な父子関係や
直継の守役・采女直重&木俣守勝なんかの脇役もいい味だしてるので読んでいて退屈しません。
ちなみにこれがシリーズの初巻ですが、
これからは使命感に凝り固まった直継を
あこが力強さと優しさ8:2の塩梅で支えていくことになるのでしょう。

歴史モノ苦手なお嬢さんでも楽しく読める物語かと思います。
posted by まるひげ at 23:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2011-04-24

icon_45_b.gif『神父と悪魔 カープト・レーギスの吸血鬼』読了。


なんつーか。
小学…いや中学時代に読みたかった作品だな、と…。

都会ではないが、田舎とも呼べない古い都市『カープト・レーギス』。美貌の神父ヴェドリック・ヴェスターが赴任した途端、現れたのは喪服姿のうら若き未亡人。亡き夫を偲んで教会にやってきたというが…?ヴェドリックを中心に、守護天使のオフィエル+妙な悪魔アンシャール・アンドゥリィル・アレグリオスまでが集結して、カープト・レーギスはにわかに騒がしくなる。吸血鬼騒ぎに翻弄される都市で、神父と悪魔と…「おまけ」の天使が送る恋(?)の駆け引きはいかに…?(文庫より引用)
志麻 友紀(著)『神父と悪魔 カープト・レーギスの吸血鬼』

ライトノベルらしく読みやすい内容で、ちょろっとBL風でした。
全10巻完結済みで、ドラマCDなんかも出てる人気シリーズ。
この巻はシリーズ1作目なので、神父の過去や大悪魔の正体などが謎のまんまです。

ストーリーの筋だけを言えば、
主人公たちが街を騒がす吸血鬼事件を解決する、という単純な話。

ですが、この作品の一番の魅力は
猫かぶりで性格と口の悪さが半端ない美形神父と
そんな神父にちょっかいを出す大悪魔(女体化多し)、
神父に虐げられ、大悪魔にからかわれっぱなしの気弱な守護天使、
これら3者の掛け合い漫才ですな。
キャラ萌えできればここらへんはすごく楽しいんじゃないでしょうかね。
個人的には、正直、そのノリがところどころ辛かったです。
いったんこれが始まると結構長いしな…。
普段の生活パートならまだしも、
シリアスな戦闘シーンでコミカルなギャグというのは
配合のバランスが難しいうえ、読む人によって受け入れられる程度が違うものだし。
…まぁ、全体を通してみてもシリアスだけの場面はほとんど無いんですけどね。
あと、キャラの容姿の説明がちぃと恥ずかしい。

巷のレビューでは高評価が多いのですが、自分とはノリが合わなかったようです。残念。
posted by まるひげ at 17:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2011-04-03

icon_45_b.gif『信長の茶会』読了。


「九十九髪」で「付喪神」な名物をめぐる歴史ファンタジー。
魔王大好きなみっちゃんと
おにいちゃん(永徳)大好きなおとうと(元秀)がいました。

ときは戦国時代。本能寺の変が起きる、まさにその夜。本能寺のそばで、親しげに語り合う男たちがいた。なんと彼らは、織田信長と明智光秀。実はこの二人、ある茶器を求め、地獄から蘇ってきたのだ。冥府王の命令で、名器「つくもがみ」の行方を探っていく主従二人。そして彼らの前に現れる、悩める若き絵師・狩野元秀と謎の少女なべ。抗いがたい運命を背負った彼らは、それぞれの目的を胸に抱き、激動の時代を生き抜こうとする。そんな四人が行きつく先は、果たして―(文庫より引用)。
永田 ガラ(著)『信長の茶会』

タイトルも公式のあらすじもイマイチ適切じゃないような…。
主人公は狩野元秀だよね?
そして話の内容は元秀の成長物語だよね?

あらすじをいじってみると以下のようになります。

「つくもがみ」を本能寺の炎で燃やせ、という冥府王の命により現世へ蘇った信長と光秀。
しかし、本能寺の変直前に発生した怪異とともに、信長の姿が消えてしまう。
一人で「つくもがみ」を探し始めた光秀は、
かつてこの茶入れが堺に預けられていたことを思い出す。
一方、本能寺の変より八年前、
堺の豪商・天王寺屋の屋敷では
狩野州信(永徳)の弟・元秀が絵師としての己の力量に悩んでいた。
ある日、元秀はいわくありげな少女・なべと出会う。
なべには十兵衛という名の初老の武士が仕えていて―。


最初に書いたとおり、この悩める青年の元秀が主人公みたいなもんです。
元秀が堺で出会った人物を通して、それまでの自分の価値観を改め
「自分の力を信じて未来を切り拓いていくんだ!」
という前向きな姿勢になるまでの話がメインでした。
…まぁこの時代、自分の力だけでうまく事を運べるほど都合のいい時代じゃないと思うのですが
逆境をただ嘆くのではなく、現実と向き合い、
尊敬する人に認められるような人間になりたい、という立派な目標が掲げられております。
立派、なの、です、が…
元秀の考え方があまりに現代的で、なんだかなぁ…となります。
内容は明るく希望を感じさせる終わり方なので、全然悪いものではないんだけど。

正直なところ、
個人的には信長&光秀の話を期待していたので、拍子抜けした印象です。
序章と終章の2人の掛け合いが面白かっただけになおさら残念。
元秀&なべのストーリーも、なんというか…お決まりの展開だったような。

ちなみに、舞台の大半が堺なので
豪商・天王寺屋の津田宗及や納屋の今井宗久が脇役として出てきます。
宗久が良いポジションです。人生の先輩的な。
脇役といえばあともうひとり。
終盤にちびっと登場するジュスト右近、天の御使いとして地上に降り立ちます。
頭には光るわっかも乗っけてるし背中に羽も生えてます…おぉう。

最後にネタバレしちゃいますと、
光秀が探し出した「つくもがみ」はニセモノで、
冥府王の命に失敗した2人は現世で再び生きていくことになる…
と思いきやまたもや怪異に巻き込まれ、異次元(?)へと消えていく

というラストでした。

posted by まるひげ at 01:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2011-02-19

icon_45_b.gif『ヤングガン・カルナバル・スペシャル ファイトバック・ホンコン』読了。


順調に積読本消化中。

ぶ、毒島さん、あんたって人ぁ…!(地団駄)
そしてボーナストラックのノリwww

カルナバルが終わり、息つく暇もなく毒島、塵八、弓華の三人である事件を片付けるために香港へ向かう。飛行機で移動中、毒島は瞼を閉じ昔を思い出す。高校生の虚とソニアと毒島は、ハイブリッドと同盟を組んでいる香港の犯罪組織『灣仔十』に加担することに。三人は戦いつつも香港を楽しんだが…?由美子に自分の正体を打ち明けるか悩む塵八。名門女子校に潜入し、伶と似た少女と出会った弓華。卒業式の当日に襲撃される将一など、全六話収録の特別番外篇、短篇集(新書より抜粋)。
深見 真(著)『ヤングガン・カルナバル・スペシャル ファイトバック・ホンコン』

タイトル長い!
YGCシリーズ初の短編集。
よくまとまった6本が収録されてます。
短編でもなんら変わることのない濃度の面白さは流石。

前から楽しみにしていたこともあってか、
毒島・虚・ソニアの短編2本が印象強かったです。
つーか、前々巻で「ないだろう」と思ってた、まさかの恋愛感情の虚 → ソニア…!
ってことは、この3人の恋愛(?)ベクトルはソニア → 毒島 → 虚 → ソニア → 毒島…という関係に。
どれひとつとして実ることはなかった不毛な三角関係ですよ。


以下、シリーズ恒例「読んだ人しかわからない感想文」で、
落ち着きのないものになりました。

・「典型的未成年の殺人者」
殺しの世界に身を置きながら高校生活に悩む塵八。

う〜ん、確かに由美子に自分の正体喋っちゃうと
弓華&カノコみたいな目に遭いかねん。
今更だけど、厄介なのに惚れたね根津姉妹…。

・「ファイトバック・ホンコン」
塵八と弓華を連れて香港へ渡った毒島、
はからずもかつて巻き込まれた事件の真相を知ることに。

毒島の「今」の事件と
高校時代に虚&ソニアと請け負った事件、
あちこちにリンクするシーンがあるのが嬉しいやら切ないやら。
そしてお互いに相手のなかに
虚という存在を意識してる毒島と塵八の関係が美味しい。

・「ブーゲンビリアを、愛をこめて」
一時的に他校に転校し、標的を狙う弓華。

短編らしい構成ですっきりしてる。
弓華の思考がカッコえぇです。

・「平等院将一の一番長い一日」
卒業式の朝に立て続けに襲撃を受ける将一。

今までの話からしても、将一って何気に不運度指数高いよなぁ…。
がんばれ組長ー!!
最後の暗殺者がえれぇ渋くて…なんだあいつどんな剣豪だ!
来年の漫研部長は塵八に決定。

・「折れた矢」
香港から帰った後の毒島・虚・ソニア。深まる信頼、そして崩壊。

毒島さんの殺したがりは愛情の裏返しだってことはわかってたけど、
「大事なものは他人に奪われてしまう前に自分で壊す」というやつでしたか。

・「キャビン・フィーバー」
カルナバル終了後、慰安旅行で卓球勝負。
あっさり豊平のお嬢様&下僕が出てきたのには驚いた。
カノコ…恐ろしい子…ッ!

という感じでした。次はいよいよ最終巻。
posted by まるひげ at 02:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2011-01-13

icon_45_b.gif『大坂城恋綺譚 〜桜想う姫〜』読了。


歯の浮くような…むしろ歯が溶けるようなド甘いセリフを吐く本多忠純。
かゆいかゆい。
作者は新人さんだそうですが、
文章がしっかりしてるのでそのことを感じさせないくらいすらっと読めました。

物の怪憑きと忌み嫌われる姫、お蝶。石田三成と出会い、胸を張って自分自身を誇れるようになった。三成への感謝の気持ちが、いつしか身を焦がすような恋心に変わってゆく。しかし、戦国という非情な時代に二人は引き裂かれ…。第4回小学館ライトノベル大賞奨励賞受賞作。戦国の世の恋物語を艶やかに描く大型新人堂々デビュー(アマゾン・レビューより引用)。
智凪 桜(著)『大坂城恋綺譚 〜桜想う姫〜』

歴史モノに恋愛エキスを染み込ませた少女小説。
歴史が好き、純愛モノ好きなティーンたち向け、でしょうか?
「感動した」「涙が止まらなかった」というレビューをよく見かけます。
…まぁ、少なくとも自分は感動も涙もなかったわけですが。

あ、ちなみにヒロインは片桐貞隆の娘・お蝶。
表紙で姫と一緒に打ち掛けかぶってるのが本多正信の三男・忠純、
下の方にいるのが三成です。

自分に自信を持てないでいるときに出会った三成に憧れ、
いつしかその想いが恋心へ変わっていく蝶姫。
関ヶ原の戦いで愛する人を喪ってからは、抜け殻のように過ごすようになります。
一方、幼い頃、蝶姫に命を救われ、ついでに一目惚れしてしまった忠純。
心を閉ざした想い人を忍耐強く見守っていくうち、
やがて蝶姫は忠純に心を開いていく…
という展開になります。

ヒロインが悲恋を乗り越えてハッピーエンドを迎える優しいお話でした。
貞隆と蝶姫、正信と忠純それぞれの親子の確執や
彼らのわだかまりが解けるところなんかも心温まります。

忠純というキャラは、確かにこのレーベルのターゲット層に
受け入れられやすい性格設定ですね。
自分に振り向いてもらえるまで辛抱強く見守る優しい美青年( ← ここ特に重要)。

でも正直、蝶姫と三成、さらには忠純と正信の
鬼が視えるとか術師とかいう設定、いらないんじゃないかなー…。

恋愛モノで出会うきっかけなんていくらでもつくれるでしょう。
それこそ、出仕時間に遅刻しそうなパンくわえた蝶姫が
廊下の曲がり角で三成とぶつかって以下略

それにしても…初対面時、ヒロイン8才、三成34才ですね。
しかもみったん、独身にされちょる(苦笑)。
posted by まるひげ at 22:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2010-12-10

icon_45_b.gif『戦う司書と世界の力』読了。


わらわらしている。
とてもわらわらしている。

世界の滅亡間近、仮想臓腑内のルルタの目の前に現れた、かつての人間爆弾コリオ。密かにルルタを狙うのは、「死」によって本来の能力が発動したハミュッツ。世界の命運は、彼ら二人に託された。コリオの言葉は届くのか?ハミュッツの逆転はあるのか?そしてルルタの愛は何をもたらすのか?人々が受け継いできた『本』たちが最後に示す答えは、希望か絶望か?激闘につぐ激闘、武装司書たちのフィナーレに待つものとは―!?(文庫より抜粋)
山形 石雄(著)『戦う司書と世界の力』

怒涛の最終巻でした。
世界を滅ぼそうとする神の愛と、
絶望のなかに希望があることを信じ、世界を救おうとした者たちのそれぞれの愛、
それらがぶつかり合う戦いで、最初から最後まで息詰まりまくり。
ラストの総力戦がものすごい迫力です。
シリーズで退場した武装司書たちが復活というのは、
強引なご都合主義と言われれば確かにその通りなのですが、
読者としては純粋にもう一度姿を見れたのは嬉しい限りです。
みんなカッコいいよ!
ヴォルケンくん、なかなか美味しいポジションじゃないですか。
美味しいといえば、イレイア。
ちょ…反則でしょあれは!!

前巻感想文にて「ハミュッツが悪役」と書きましたが、
この巻で彼女の過去と本性が明らかになったことで、
悪役だとかなんだとか言ってられなくなりましたよ。
ここにきて、シリーズ随所に出てきた彼女の死に対する憧れの理由がようやく判明します。
ハミュッツも壮絶な過去持ちさんで…。
道具として生まれたハミュッツが
最後の戦いで人として戦い、仲間である武装司書たちの絆を信じることができたこと、
彼女の最期があんなに穏やかで幸せだったことには涙します…。

愛する人と二度も殺し合い、苦しみ続けたルルタ、
最後まで観察者になりきれなかったラスコール=オセロ、
現実世界で戦った武装司書たち、
それぞれが非常に魅力的に描かれておりました。

なんだか他にも色々書かなければいけないことはあるんだけども
うまく伝えられないこの感覚よ…!
シリーズ10巻、毎回楽しく読ませて頂きました。
見事な幕引きに拍手です。
posted by まるひげ at 23:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2010-12-07

icon_45_b.gif『戦う司書と絶望の魔王』読了。


ラストのハミュッツにテンションダダ上がり。
やっぱり彼女は悪役以外の何者でもない。

ついに動き出した「天国」。それは『本食い』の能力の究極の進化形であり、もう一つの世界を体内に持つルルタの「仮想臓腑」のことだった。バントーラ図書館の武装司書たちは完全無力化し、世界の終焉に向かうカウントダウンがはじまった!そして、かつては世界の救世主だったルルタが果てしない絶望に至った過去と、その鍵を握るひとりの女性の存在が明らかになる!武装司書たちに、ルルタを止める術は残っているのか?(文庫より抜粋)
山形 石雄(著)『戦う司書と絶望の魔王』

バントーラ図書館館長でありかつての救世主、
そして今は「世界を滅ぼす魔王になります」、そんなルルタの過去編でみっしりな1冊。
…と言っても、正確には
ルルタが救世主であった二千年前の“楽園時代”、
ハミュッツの育ての親の時代、
世界の終末である“現在”、
これら3つの時間軸が交互に展開していく構成となってます。

ルルタが一度は命をかけて救った世界を何故、今になって滅ぼそうとしているのか、
その理由がルルタの凄絶な過去とともに描かれます。
さらにこれまでのシリーズで埋め込まれていた伏線がここで回収されているので、
あの巻での意味深セリフはこのことだったのか!
とか
あのエピソードがここに繋がるのね!
という驚きがたくさんです。

かつての英雄が世界を滅ぼす存在となる、という設定は
色々な作品で見られますが、こちらの元英雄さまの過去は辛すぎます。
完璧な救世主であろうとすることへの重責と苦悩、
世界でただ一人の理解者であり最愛の人を守るための戦い、
それがすべて無駄に終わり、無意味なものであったと虚無感に捉われる間もなく、
最愛の人を失った先に待っていたさらなる絶望。
救われなさすぎだ、魔王。

で、ここにきて「恋する爆弾」再登場。
次の最終巻でどう物語が終わるのか、暴れるハミュッツに期待です。


以下、読んだ方しかわらかないツッコミごめんなさい。
ヴーエキサルのやったことは、世界の存続という意味では間違ってないんだよなぁ。
やり方がものすごく非道なんだけど。
それにしても、チャコリーという兵器は厭らしい戦い方をしますねマキアさん。
そしてカミサマ。
世界の終わりの判断基準が曖昧すぎやしませんか(笑)。

おっと忘れちゃいけない点がありました。
今まで出てきた敵キャラたちが魂のみの状態で再登場。
カチュアやシガル、ウィンケニー、アルメ、シャーロットなんかもいました。
みんな懐かしい。
…これ見てヴォルケンくん出てこないかなぁと淡い期待を抱いてしまった。
せめて彼の冤罪を晴らしてあげたかっ…(涙)。

あと個人的には、
楽園時代にて最後に発見された追憶の7番目の戦器。
これが今まで普通に消費アイテムとして登場していたモノだったというのが
使い方上手いなぁと思いました。
posted by まるひげ at 01:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2010-05-29

icon_45_b.gif『真皓き残響 氷雪問答 炎の蜃気楼 邂逅編6』読了。


晴家、あなたはずっとそのままでいて…!!
ほんとにこの人はサブちゃん大好きなんですよねー。

怨霊調伏を使命としてこの世に蘇った景虎たちは、旅の中で白拍子の娘・雪蛇と出会った。その正体は千年を生きた大蛇であり、竜神となるための儀式に失敗し命を落としたという。だが、雪蛇は竜神になることを諦めきれずにいた。今一度チャンスを得るため、雪蛇に後見人として協力を求められ、景虎たちは弥彦の大天狗との問答勝負に挑むことになるが!?表題「氷雪問答」他、「傾奇恋情」を収録(文庫より引用)。
桑原 水菜(著)『真皓き残響 氷雪問答 炎の蜃気楼 邂逅編6』

前作よりさらにライトなノベルになった短編が2本収録です。

はい、いつものようにちょっとしたネタバレ感想文なのでワンクッション置きます。


posted by まるひげ at 23:38 | Comment(2) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2010-05-19

icon_45_b.gif『真皓き残響 琵琶島姫 炎の蜃気楼 邂逅編5』読了。


晴家かわいいよ晴家。
個人的には勝長の女装がすごく見てみたかったです。
「美顔術のおばば」(笑)。

戦国時代、御館の乱に敗れ怨霊大将となった上杉景虎は越後に甦り、仇敵直江信綱と巡り会う。謙信公の命で仲間とともに怨霊退治の旅を続ける二人だが、柏崎の琵琶島城付近では怪しい出来事が起きていた。おなごの霊たちが武者軍団となって恨みをはらしに現れ、なかでもおんな怨霊大将と呼ばれる霊は「景虎」に恨みを持つという。景虎は妻・春姫の怨霊ではないかと、調査に乗り出すが…(文庫より引用)。
桑原 水菜(著)『真皓き残響 琵琶島姫 炎の蜃気楼 邂逅編5』

邂逅編、5巻目になります。
間違いなく今までのシリーズで一番ライトな話です。
シリアスとギャグの調合が良い感じ。

謙信公、美味しいとこだけ持っていきおってからに…!


以下、ネタバレな感想文です。



posted by まるひげ at 01:55 | Comment(4) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2010-05-18

icon_45_b.gif『真皓き残響 十三神将 炎の蜃気楼 邂逅編4』読了。


直江さん、最初から最後まで絶賛懊悩中。
深みにハマってもう大変なことになってますこのひとの脳内。
でも多分、そこが読みどころ。

取人の村で傷を癒す景虎。その前に現れたのは速之助に換生した安田長秀だった。速之助の肉体を易々と奪い、傲慢を隠さない長秀に景虎の激しい怒りが!?やがて旅立った一行は近在の橋に棲みついた怨霊退治に乗り出す。お百度渡りをすると十三神将が出現し、願いが叶うという。母の病を治そうと“物の怪橋”に呑み込まれた少女の思いを知った景虎は自ら橋のお百度渡りに挑むが…(文庫より引用)。
桑原 水菜(著)『真皓き残響 十三神将 炎の蜃気楼 邂逅編4』

これまでの事件に比べたらもう全ッ然大したことない事件なのでさらりと読めます。
大したことあるのは直江の精神状態です(←わかったから)。
以上。

というわけにもいかないので、以下ネタバレ感想文です。




posted by まるひげ at 01:43 | Comment(2) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2010-05-16

icon_45_b.gif『真皓き残響 外道丸様〈下〉炎の蜃気楼 邂逅編3』再読了。


終盤は、作者さまも仰っているように、
異種格闘技的サイキックバトルという展開になっているので、
ふと我に返ると、自分が今何読んでるんだかわかんなくなり申候。

さらに。

なおえさん、やってしまった…(遠い目)。

上巻表紙カバーどころじゃないよ!

取人を乗せた船は、佐渡へ向かって海原に漕ぎ出す。取人浚いの起こした騒ぎに巻き込まれた景虎は、その船の荷部屋にいた。そこで彼は夢を見る。己の過去と、己の記憶にはないはずの過去を…。そして、知らぬはずの記憶はまるで実際に体験したかのような現実味を彼に与えた。それは景虎の宿体・兵蔵太の記憶であった。その記憶は彼の知らぬ間に入り混じり、人格に影響を及ぼし始めるが…!?(文庫より引用)。
桑原 水菜(著)『真皓き残響 外道丸様〈下〉炎の蜃気楼 邂逅編3』

はい、ということで下巻です。

上巻でひたっすら悩んでいた、宿体と己の魂との在り方に、
景虎はひとまず折り合いをつけることが出来たようです。
自らが導き出したその答えの正誤はまだわからない状態ではあるものの、
確実に一歩前進ですね。

あらすじをちょみっと補完すると

換生により強制的に景虎に身体を明け渡すこととなった宿体の兵蔵太。
だが、速之助やあやめの存在により、本来の人格の記憶が景虎の魂を侵食していく。
景虎の思考や口調が徐々に兵蔵太のそれへと変貌していく様を目の当たりにし、
焦る直江(と、読者)。

という感じです。

以下、ネタバレありなので、やっぱり畳みます。



posted by まるひげ at 02:56 | Comment(2) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2010-05-13

icon_45_b.gif『真皓き残響 外道丸様(上)炎の蜃気楼 邂逅編3』再読了。


表紙カバーで直江がサブちゃんをがばちょしてますが、作中、そんな記述はございません。
じゃあどんなだったか、と聞かれますと、
殴ったり寒中水泳したり凍死寸前だったり首掻き切ったりしてます(…わぁ)。
非常ーに殺伐です。

死んだはずの己が換生によって新たな肉体を得、今を生きている。そのことが、景虎の心に陰を落としていた。それが付け入る隙となり、彼は『玄奘蜘蛛』に捕らわれてしまった。人の心を糧とする蜘蛛は、見えない糸で景虎の心を絡め取り喰らおうとする。しかし、人とは相容れぬ場所に巣食う蜘蛛を退治するには、誰かが命を捨て霊体とならねばならなかった!?そのことを知った直江と晴家は…(文庫より引用)。
桑原 水菜(著)『真皓き残響 外道丸様〈上〉炎の蜃気楼 邂逅編3』

実は一昨年の9月には読了してたんですが、
いつもの如く感想文書かずにほったらかしにしてました。
これではいかん!と思い、覚悟を決めて書いてみた。

…相変わらず感想文書きにくいなぁ。なんでだろう。
さらに、久しぶりに読んだら結構読むのにつっかえました。
おかしいなぁ…前はそれほど気にならなかったのに。
ラノベといえども時代モノに「キレる」とか「うざい」とか書かれると
ビックリしちゃう自分はもう若くない(うん、知ってる)。

そんなことより本題。

景虎と直江、どちらにとっても「御館の乱」は禁忌なわけですが、
お互いそれを知っていて傷エグり合ってるので「あわわわわ…」となります。

前巻もそうでしたが、
この巻でも景虎は、宿体と己の魂との折り合いをつけることができずに悩んでます。
悩みまくりです。読んでるこっちも沈むくらいです。
本当の己は死んだ存在なのに、
他人の身体を無理に借りて「生きている」状態であるという
どうしようもない齟齬に苦しんでいるわけです。
…うん、真面目なんだよねこの人。

以下、ネタバレというよりは微妙な長さになったので畳みます。



posted by まるひげ at 23:57 | Comment(2) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2010-01-31

icon_45_b.gif『神曲奏界ポリフォニカ インスペクターブラック』読了。


「主人公が刑事の倒叙ミステリ」ということになりますと
自分は古畑よりコロンボを思い浮かべます。

事件は巨大な屋敷の一室で起きた。希代の神曲楽士、オゾネ・クデンダルが後頭部を撃たれ、死亡していたのだ。現場が密室だったことから導き出された第一の容疑者は、彼の契約精霊ニウレキナ。状況は決定的で、容疑は揺るがないかに見えた。だが彼女の瞳の奥に、失った契約楽士への愛と絶望を見つけた時、二人の刑事が立ち上がる。小さなマティアと大きなマナガ。ルシャ市警精霊課、黒の二人―インスペクター・ブラック―(文庫より抜粋)。
大迫 純一(著)『神曲奏界ポリフォニカ インスペクターブラック』

精霊&楽士でペアを組んで捜査にあたるという刑事ドラマです。
世界観がファンタジーですが、ちゃんと制約があるので
「何でもアリじゃないかw」という印象は受けませんでした。
1巻なので謎の部分も多いのですが、普通に面白かったです。

基本的に倒叙ミステリなので犯人視点で話が進みます。
徐々に犯人が追い詰められていくさま、
警察側(マティア&マナガ)の焦りなどよく描かれていたと思います。
終盤のクライマックスは小説から読み始めた方なら
「え、そうなの!?」となるんでしょう。
ここが最大の読みどころですね。

それにしても、
マティア&マナガの良いコンビっぷりが微笑ましい。
遠くから見たらこの二人、「娘とそのパパ」に見えなくもないなぁ。
お互いの信頼度が半端無い感じですね。
むさい男&幼女はやっぱり良い組み合わせだなぁ…(にへら)

でもね…
読んだ後になってからナンですが、
自分は小説版よりマムガ版のマナガが見たかったことに気づきました。

ということで、個人的には小説ではなく、
マムガ版↓


大迫 純一(原作)/米村 孝一郎(画)『神曲奏界ポリフォニカ ザ ブラック(1)』

の続編を待つことに致します。
posted by まるひげ at 00:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2009-10-16

icon_45_b.gif『ヤングガン・カルナバル 後夜祭・ラストマンスタンディング』読了。


読んだあとでも分からない。
何故、毒島さんがカバー飾ってるんだろう…。
RPG食らっても生き残ったから?
そして巻を重ねるごとに毒島さんが「良い人」になってくような。
もうこの人から危険臭しないもんよ。

王染との戦いで追い込まれる毒島。聖火と琴刃の肉弾戦。流毅の涙の理由。失踪した彼女の結末。彼の最期の言葉。決断をする弓華。振り向かない塵八。思い出すあの人の存在。声を出せない謎の女性。解明されるギャウザルの“目”の謎。ある母娘の愛のカタチ。大事なアナタが生きているという喜び。生きてあの人に会いたい。だから、闘う。カルナバル、ついに終演。大人気ガンアクションシリーズ10弾、第二部衝撃の結末(ノベルスより抜粋)。
深見 真(著)『ヤングガン・カルナバル 後夜祭・ラストマンスタンディング』

なんだかあらすじがもう箇条書きになっとる…(笑)。
無理も無いです。展開激早です。死屍累々です。
以下、このシリーズ恒例「読んだ人しかわからない感想文」になります。

いやぁ、バイブリッドのみんな、満身創痍。
でも生きてただけで十分。犠牲者ひとり出ましたけど…。
「声を出せない謎の女性」。まさかね、彼女だったとは!

ということで、どうなることかとハラハラしたカルナバルがついに終了。
勢力的に一番勝算が高かったのは鳳凰連合なんですが、
物語的にこの組織が勝ってしまったら
もうそこでこのシリーズ終わっちまいそうなバッドエンドしかない感じだったので
それはないだろう…とは思っていたのですよ。

今回も息もつかせぬ戦闘シーンばかりです。
特に印象に残ったのが
琴刃VS聖火、毒島VS王染、聖火VS弓華ですね。
毒島さんはカルナバル開始前夜から死亡フラグ立ちまくりだったので
あの兇悪爺とどう決着つけるのかハラッハラでした。

意外だったのは琴刃です。
この人、今までの戦いだと“無敵”扱いのお嬢様でしたもんね。
中盤までは豊平重工が無傷なままだったんですが、
鳳凰連合誘い込んだのが間違いでしたね。
だって…ねぇ?
相手が悪かった、ということで。
この戦いを経て再起したお嬢様を見るのが楽しみです。

聖火と弓華の対決、
ここでも彼我の力量差はどうしようもないですが、
それを知ってなお母と戦う道を選んだ決意シーンがやはり印象的です。

この巻でシリーズ第2部が終了、だそうです。
前々巻(?)からの伏線の回収も先延ばしになってますしね。
第3部では、じわじわ他方面からネタが来そうです。
そして忘れた頃に、聖火復活、みたいな…(ブルリ)。
posted by まるひげ at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2009-08-30

icon_45_b.gif『戦う司書と終章の獣』 読了。


ルルタの声は石田彰氏以外考えられないんですが、どうでしょう皆様。

反乱を防ぎ、ふたたび平和を取り戻したバントーラ図書館に突如異変が。書架を守る役目を担う衛獣たちが、自らの護衛領域を脱走し、武装司書たちを襲撃しはじめたのだ!総動員で衛獣に立ち向かう武装司書たちだったが、館長代行のハミュッツが一向に姿を現さない。敗色濃厚になる中で、ハミュッツから全職員に通達されたのは、武装司書の本来の意味と、この世界にまつわる衝撃の事実だった―!そして、最下層では「天国」がついに動き出す。世界の理が変わる瞬間が訪れようとしていた…(文庫より引用)。
山形 石雄(著)『戦う司書と終章の獣』

この巻を一言で表すなら、序章のタイトルにもなっている
“壮大なる終わりの始まり”。
絶望から始まり絶望に終わる巻でございます。

館内の書架を護衛するはずの“衛獣”たちが突如暴走した事件から、
あれよあれよという間にとんでもないことに。
キャラに対して容赦のないことで定評のある著者ですが、
今回は展開についても容赦ないですね。

これまで謎であったバントーラ図書館と武装司書の実体、神溺教団とのつながり…
等々、世界の真実がここで一気に暴かれます。

自分としては、些細な事ながら
“何故歴代のバントーラ図書館の館長が「代行」であるのか”ってことが疑問だったんですが、
それもここで明かされてます。

ついに“天国”が動き出したことにより、
武装司書が次々と無力化され、ハミュッツまでがあんな状態になってしまい、
「もう滅ぶしかないなこの世界!」というところで以下続刊―!です。
確かに、エンリケに救世主は務まらないわ…。

そして最初から最後までマットアラストが瀕死なんですが。
マットといえば、ハミュッツとの過去ですよ!
いやぁ、昔っからとんでもない人間だったんですね、ハミ姐…。
そしてそんなキ印の女を彼女にしたマットも大概だと思います。
posted by まるひげ at 22:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2009-08-12

icon_45_b.gif『戦う司書と虚言者の宴』 読了。


“凄絶な冷戦の行く末を制するのはどちらの美女か!?”(あらすじより)って…

いやいや、そこは「美女」じゃなくて「魔女」でしょ。

武装司書たちは、宿敵・神溺教団を滅ぼし、年に一度のパーティーを楽しんでいた。その会場に、館長代行ハミュッツが命を狙う「魔女」オリビアが現れる。武装司書の崩壊は彼女に予言されていた。オリビアは見習い司書ヤンクゥらに接近し、ハミュッツに不審を抱いた武装司書たちは結束を始める。凄絶な冷戦の行く末を制するのはどちらの美女か!?『本』をめぐる壮大なファンタジー、新人賞大賞受賞シリーズ、大激震の第7作(アマゾン・レビューより引用)。
山形 石雄(著)『戦う司書と虚言者の宴』

前巻で神溺教団を滅ぼした武装司書ですが、
これまでの展開により、
「武装司書がいる限り世界は何も変わらない」ということがわかってます。
今までのまとめと、これから先の展開の前準備的な巻でした。
まったくもう、次から次へと…!
今回も物語の構成が凝ってます。
年1回のパーティーをメインに、そこへ至るまでに起こった戦いが徐々に語られていく
回想シーン(?)の形式をとっています。

今回の新キャラ・ヤンクゥは、馬鹿なことしましたね。
結論に辿りつくまでにあんなことになるって考えなかったんだろうか…。
あれが若いってことか…。
それにしても、マットアラストがこんなに働いてるのって珍しい。
裏工作も大変です。

それにしても。
やー…オリビア、おっそろしい女だな…。
戦闘能力ゼロの人間が、2度もハミュッツを負かすことになるとは。
オリビアが重要人物として登場するのはこれで最後かと思うのですが、
彼女の策略と願いを受け継いだ「彼」の話はまた次巻、ということになるのですね。
posted by まるひげ at 23:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2009-07-16

icon_45_b.gif『扇舞う(1)』 読了。


え!
まるひげの野郎、新刊読んでやがる!!
という声が自分の内から聞こえます(幻聴万歳)。

駒崎さんの本は今まで何冊も読んでるんですが、
途中まですごく読みづらかったのは自分だけかの。
時代物にはちょっと合わない文体かなぁと感じました。
無生物主語とか3人称とか名詞の使い方が引っかかるんです。
そして、あんまり言いたくないことですが、誤字脱字が…。

まぁ、文句はこれまで!

内容で勝負だ!

隣国・今居家の侵略により父と兄を失い、十二歳という若さで応義家当主に就くこととなった祥三郎。居城を今居の軍勢によって包囲され、もはや絶体絶命という状況の中、幼い祥三郎は、引退したかつての応義家軍師・長坂藤兵衛に助力を願い出る―。はたして祥三郎は応義家再興の悲願を果たすことができるのか!?幼き当主の戦と成長を描いた、駒崎優渾身の戦国譚の幕が上がる!!(新書より引用)
駒崎 優(著)『扇舞う(1)』

面白かったです。
そして気になるところで1巻終わってます。
嗚呼、もぅ…(わきわき)。

突如として隣国に攻められ、父と兄を一度に喪い、
わずか十二歳にして応義家当主となった祥三郎。
援軍の望みのない絶対絶命の現状を打開するには、
先代、先々と応義家に仕えた重臣であり、
祥三郎の義理の大叔父でもある長坂藤兵衛の知略が必要であった―。

ということで、キーパーソンは
“引退したかつての応義家軍師・長坂藤兵衛”です。
この人、確かに老成してる雰囲気の人でございました。
ちょっと間違えたら、「おっさん」というより「おじいさん」…ご隠居さまだしね!
まぁ、軍師といっても、
微笑しながらエグい策これでもかと乱発するような軍師ではなく(誰のことだよ)
土台からコツコツ敵を崩していく、地道堅実タイプの軍師さんでした。

全体として見ると、この作品は「祥三郎少年の成長物語」で、ゴールは「応義家の再興」。
ですが、主人公・祥三郎を取り巻く登場人物もそれぞれ過去に事情を抱えており、
キャラ同士の交流も読みどころであります。
そして、応義家再興のための彼らの働きは、
自身の過去と向き合う痛みを伴うものであることが伺えます。

個人的には、藤兵衛&九郎佐衛門の、父子のような、師弟のような主従関係が良い雰囲気かと。
幼い頃、藤兵衛に拾われ、それ以降藤兵衛に生涯仕えることを誓った九郎佐衛門の
「藤兵衛様に、今一度、この世を生きていただきたかったから」(p.54)
という台詞は、藤兵衛に対する九郎佐衛門の感情が痛切に表れている一言ですね。

一方、敵方の今居家。
応義家の居城に入った今居の軍勢も一枚岩ではないようで、
この今居の動向も今後、重要なポイントになってくるようです。
今居の家臣となっていながら、以前の主君である応義家にも心を残している青戸橘右衛門。
祥三郎を助けたかと思えば、今居家武将の正室と密会してみたりと謎な行動の多い志井重蔵。
さらには、今居の城となった石橋城下で、
応義家復興のため密かに動く人々の働きも見逃せない存在になりそうですよ。

親兄弟に続き、頼もしい家臣までも喪った祥三郎が、
海賊・鬼丸らの協力を得て、
辛苦を乗り越えてどのように応義の家を再興するか先が楽しみです。
posted by まるひげ at 02:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2009-07-08

icon_45_b.gif『戦う司書と荒縄の姫君』読了。


結構前に読み終わってたよ感想文A

表紙がノロティ&エンリケ+どこぞの馬の骨だもんで、
「あらあら、今回はこの2人のいちゃいちゃなお話かしらウフフwww」と
オバチャン根性で読みましたら…。
読み始めてわずか20ページで、衝撃の事実が!
そりゃないよ山形さぁん!!

武装司書見習いのノロティは、正式に司書への昇格が噂されるほど成長を遂げていた。ある日、ハミュッツから細菌テロの疑いがあるという神溺教団の調査を命じられる。その十日後、世界最大の国イスモ共和国がバントーラ図書館に対し、突如として宣戦布告する!原因がつかめないまま防戦する武装司書たちだが、圧倒的な戦力差に窮地に立たされる。その裏にはノロティの捜査対象の少年が…。
山形 石雄(著)『戦う司書と荒縄の姫君』

背後に隠された真実はともかくとして、
今までの戦いで徐々に神溺教団を追い詰めてきたバントーラ図書館ですが、
今回の戦いは「モノと人は使い様」という印象の楽園管理者の仕掛けで、
武装司書あわや絶滅の危機でございました。
戦争の規模がもうね…これ世界大戦でしょ!みたいな。
息つく間もなく切り替わる戦場描写は、緊張感が途切れることなく続くので
読んでる方としてもハラハラです。
しかも戦況は武装司書側にとって悪くなる一方だし。
結果的には、この戦いで神溺教団が滅ぶのですが…本当に、虚しい戦いでした。
しかも戦いが終わっても世界は戦い以前の状態に戻っただけで
基本的には何も変わっていないというのが尚更虚しい。

そして相変わらず構造がうまいです。
ノロティの死の謎を追い、彼女の物語を受け継ぐエンリケサイドと、
攻撃される理由がわからないまま迎撃し続けるバントーラサイドが交互に展開していきます。
で、両サイドの話が進むうちに、この事件の真相が明らかになっていくという構造です。

でもね…なんといってもこの巻で印象的だったのは、
キャラの扱いが容赦ないってことです…(涙)。
色々寂しくなったなぁ…。

そんな感じで、重要キャラの退場が数名ありましたこの巻ですが、
反対に新キャラもポロポロ出て参りました。
まるひげ的には、美形兄妹に注目していきたいと思います。
お兄さん、そのマスクはどこぞのレジスタンスのようですな!
posted by まるひげ at 00:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2009-06-24

icon_45_b.gif『あの花に手が届けば』読了。


さらに積読本消化。
やっぱりヒロインの白狼エルディルがものすごく可愛い…。
タイトルにもなってる「あの花」。
これって所謂、「山吹色のお菓子」と同意ですよね?

それは最低の戦いだった。雇い主の過失により多くのバンダルが壊滅状態に追い込まれたのだ。シャリース率いるアード=ケナードも例外ではなかった。傭兵隊としての体裁を繕うのも困難なほどの損失―。他のバンダルの生き残りも収容し一行は進軍を続ける。だが行く先々で敵軍が待ち伏せていた!この中に裏切り者がいるのか!?彼の決断に隊の命運がかかっていた(新書より引用)。
駒崎 優(著)『あの花に手が届けば』

バンダル・アード=ケナード第2作目。
前作(全3巻)に比べると、盛り上がりに欠けることは否めないかと。

作者があとがきにて
「おっさんばっかりになった」と恐縮してらっしゃいますが、
個人的にはまだまだおっさん投入してもらっても万々歳です。
均してみたら、そんなに年齢高くないんじゃ?(…その前に読者層考えてみるがいいさ!)

前回は怪我してたうえ、バンダル(傭兵隊)の面々と
離れ離れの状態が多かったシャリースですが、
今回はしっかり隊長さんでした。

雇い主の命令に従い、
ときには頑として意見を譲らず、
雇い主と自らのバンダルを守り、
新しく加わった余所のバンダル隊員の世話をし、
身近にいるかもしれない裏切り者を警戒し…etc
こらぁ神経磨り減るだろうなぁ…。

統率力・判断力の高さもさることながら、
やっぱり彼の一番の魅力は、
隊員から寄せられる絶大な信頼だなぁと感じた次第です。

ということで(?)、今作は「裏切り者探し」でした。
国の正規軍に雇われたバンダル・アード=ケナード。
敵軍との激しい戦闘のなか、多くのバンダル達が仲間を失い、
生き残った者たちはシャリースの元へ一時的に身を寄せることとなる。
そんななか、行く先々で敵軍が待ち構えているという状況に不審を抱いたシャリースは、
バンダルのなかに密通者の存在を疑うのだが、果たして…?
という内容です。

まぁ、この裏切り者騒動は、
ラストで簡単に収拾がつくのでそれほど大したことではなかったです。
雇い主さんも普通のいい人だったし。
戦闘の規模や仲間の損失の多寡は変わるでしょうが、
今回のような事件はバンダルの日常なんだろうなぁ…
と感じるようなお話でした。

ちょいと気になること。
前回は傭兵隊長のシャリースの人の良さがちょっと気になりましたが、
今回は…戦場描写ですかね。
やけにアッサリ描かれていて…というか
緊迫感があまり伝わってこないんです。
戦闘シーンは幾度かあるものの、迫力がもの足りないんですよ…。
相手の白刃をかいくぐり、血と泥に塗れながら命の遣り取りをするような、
そんな殺伐とした戦場を求めてしまうのは自分だけでしょうか。
(だから読者層考えなさいって!)

…と、たらりと文句をこぼしてしまいましたが、
自分、このシリーズは、シャリースが(というか隊員みんなが)
アード=ケナードと同僚を何よりも大事にしてるその姿が好きなので、これからもちゃんと読みますよ!

そして、前作(2巻目)にて最大の萌えを読者に提供してくれた
マドゥ=アリくんは…今回、すげぇ大人しいです。
いや、君、もうちょっと自己主張しても良いんだよ?
と囁いてあげたくなります。
posted by まるひげ at 00:27 | Comment(4) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2009-06-23

icon_45_b.gif『戦う司書と追想の魔女』読了。


最近マムガ熱とともになんだかラノベ熱も上昇中にございます。
ということで、積読本を消化しました。
あらやだ、前巻読んだのってほぼ2年前じゃないの!
ち、ちゃんと覚えてるよ!!(部分的に)

「武装司書に正義を取り戻す」―裏切りの容疑をかけられながら堂々と宣言した武装司書・ヴォルケンはその裁判の当日、ひとりの女とともに姿を消す。館長代行ハミュッツは自ら追撃に出るが、その向かう未来に待っていたのは最強の武装司書の彼女を追いつめる難敵だった。そして暗躍する神溺教団たち―幾多の想いと偶然が『本』によって交わり、運命は予想できない方向へ動きはじめる!新人賞大賞受賞シリーズ第5作!(文庫より引用)
山形 石雄(著)『戦う司書と追想の魔女』

硬質な文体とハミュッツ姐の爆乳と極悪非道っぷりが素晴らしい本シリーズですが、
5作目にあたるこの巻で、物語の核心にかなり近づいてきております。
武装司書と神溺教団との関係なんか、ハミュッツがヴォルケンに簡潔に説明してくれてます(笑)。

それにしても、このシリーズ。
表紙を飾った新キャラの致死率がものすご高いので
今回の犠牲者はこの若草色の髪の少年・ヴォルケンくんかしら…?ということになります。
…だからさ、この人に限らないけど、人間、真面目すぎるのも考えものなのよ!
ヴォルケンの最期なんてもう、犬死にと言わずしてなんと言おうか!

ちなみに、表紙の右側にいる女性は前々回の表紙にも登場してます。
数少ない生存者です。
いや、でも彼女も、中の人に取って代わられてるからある意味で死…(ごにょごにょ…)

そして今巻の戦いは、ズバッと言ってしまえば、ハミュッツの負けです。
普段は見られない、敵に恐怖するハミュッツの姿があります。
今まで彼女が対峙してきた強敵とは比ぶべくもないほどに弱く、
戦闘力のかけらもない敵に対して恐怖を感じるハミュッツ。
しかし、恐怖を感じたことに涙を流さんばかりに喜悦してらっしゃるので、
もう全然悲壮感なんてありません。

・・・・・
あんまりバラしちゃうとつまらないので見所でもぽつぽつと。

元敵方でありながら、地味ーにバントーラでの生活に馴染んでいるエンリケ。
と、その仲が進んでるんだか進んでないんだかよくわからないノロティ。
あぁ、もうこのふたりぃ…!!(やきもき)

そしてハミュッツを恐怖させたすごい人、「追想の魔女」ことオリビア=リットレット。
どこのアバズレか!と思うくらいに言葉遣いも悪く計算高いキャラなもんで、
最初はあんまり好感持てなかったんですが、
読んでるうちに慣れました
でも、そんなスれた彼女の本当の姿は…というラストでしたが、
このエピソードに感動しない自分は冷めてるんでしょうねぇ…。
今回、ハミュッツ姐の魔の手から逃れられたオリビア、
7作目にて、ハミュッツへの逆襲があるようですね(笑)。
続けて読みたいところでございます。

そして、今まで知らなかったんですが、
この作品、今秋にアニメ化ですって??
…う〜ん、ビミョ。
この伏線だらけのシリーズをどう映像にするのかと。
楽しみよりも不安の方が確実に大きいです。

さらにもうひとつ。
このシリーズ、来月に新刊出るそうですね!
タイトルは『戦う司書と絶望の魔王』。

なにやら公式で見やすいページがあるんですねー。
シリーズ未読の方にはちょうど良いのかも。
posted by まるひげ at 01:28 | Comment(2) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2009-01-10

icon_45_b.gif『九十九81悪剣傳―殉死も悪いもんじゃねぇ』読了。


何が何やら分からないまま、勢いにまかせて読み終わってしまいました。
…何だったんだろうこの話(汗)。
時々、作品のテンションに置いてかれそうになったことと
終盤の大殺戮シーンに前作を思い出しちゃいました。

男の話をしよう―。この世で最も強くて狡くて、愚かで淫らだった男。でも、ほんの少しだけ優しかった男の話を。ここは龍に似た形の列島。ちょうど龍の前脚辺り巨大な首都・イド国が拡がる。そのイド国の奉行エイダの命令で、貧乏御家人の81(やそいち)と仮面の農夫メロスは、年貢が高いことで知られるアーロン国に出向く。アーロン国貴族は皆優雅に暮らせるが、民には生きていくことが困難な国だ。そんな国の王は病床に臥していた。その愚かな王に、一通の紙箋を突きつけるという使命を負う81とメロスだが…(新書より引用)。
タタツ シンイチ(著)『九十九81悪剣傳―殉死も悪いもんじゃねぇ』

衝撃的なプロローグから物語が始まるので、
本編は何故そんな状況になったのかを遡る、倒述的構成になっているのかと思いきや。
凄腕の侍「81(やそいち)」とその従者のような青年「メロス」が関わった
ひとつの事件を描いているだけでした。
この事件というのも、「なんだかなぁ…」な展開になってしまうのですが、
それより何よりひっかかるのが、
この作品、謎が多すぎることです。

本編で時々話題に出てくる、
かつて81が関わった事件を仄めかす記述はちらほらあるものの、
81とメロスの詳しい関係やそれぞれの過去、
メロスが常に仮面を被っている理由、
奉行エイダの野望…
などが全然分からないんです。

シリーズ化するのかどうかも含めて、
とにかく、今の段階だとあまりに謎が多くてどうにもなりません。
これはシリーズ化…するんでしょうね。多分。

読んでて思い出したこと。
この作家さん、ルビの振り方がユニークなんですが、
今作はその傾向が前作よりも強かったです。
例えば、
御役目は「みしょん」、魔炮使いは「うゐざあど」、商番屋は「こんびに」…
こんな感じで読んでると結構楽しいです。
ちなみに、会話だと
「来るがいい。―楽しませい―(p.11)」
「ごー・あへつど めいく・まい・でい」ですかね(笑)。
ひらがなのよこもじ!!
序盤(4ページ目)で登場したセリフだから、ビックリしました。
あと、ルビで伏せ字て初めて見たわ。
posted by まるひげ at 03:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2008-09-26

icon_45_b.gif『真皓き残響 妖刀乱舞(下)』読了。


あとがきで作者様も書かれてましたが、今回の事件は
「怨霊退治」というよりは「付喪神退治」でした。
…それにしても、付喪神というと、
スネ毛ボーボーの足が生えた琵琶が、すたこらさーと走っていく図がまず頭に浮かびます。
まぁ、それはドゥでもよろしくて。

死に際の景虎の怨念を受け、付喪神となった吉祥丸。偽景虎を首領とする黒鳥党はそれを利用し、狂刀を生み出していた。一か所に置かれた夥しい数の狂刀は、巨大な刀の化け物となり、殺戮を始めた。景虎は化け物を止めるべく念を駆使するが、苦戦し力を使い果たしてしまう。そこへ、直江が駆けつけて来た。希望を繋いだ景虎だったが、直江は無表情のまま太刀を抜き、斬りかかってきた…!!(文庫より引用)
桑原 水菜(著)『真皓き残響 妖刀乱舞(下)』

文庫についてるあらすじは、序盤のことだけなんですが、
重要なのは中盤以降です。
死に際の景虎の怨念を宿した吉祥丸は、
「鮫ヶ城尾の景虎」そのものであり、
付喪神となってしまった吉祥丸と対峙するということは、
景虎が過去の自分と向き合うということになるのです。

ということで、
この下巻は事件の解決編なので、読みどころ満載でした。

そして、景勝&兼続はシルエットだけの登場です。
あぁもぅ…(わきわき)。

以下、ちょっとネタバレてる気がしないでもないので、畳んでおきます。

posted by まるひげ at 00:16 | Comment(2) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2008-09-22

icon_45_b.gif『真皓き残響 妖刀乱舞(上)』読了。


なんだろうな、どうもこの作品は感想文が書きにくい…。
敵意剥き出しの2人が時折見せる、心が通い合う雰囲気が良いです。

別行動をしていた勝長から、景虎と直江は奇妙な噂を聞いた。妖刀による、刃傷事件が相次いでいるというのだ。妖刀はあまりの多さに『狂刀』と呼ばれ、それは景勝の陣中においても騒ぎをおこしていた。景虎たちは、その事件を調べるため府内に戻る。だがそこで、暴力沙汰を起こしていた少年が「狂刀は景虎公とおれたちがバラまいた」と叫ぶのを聞いて…!?(文庫より引用)
桑原 水菜(著)『真皓き残響 妖刀乱舞(上)』

前巻の事件で
越後に蔓延る怨霊を調伏する使命を課せられた景虎・直江・勝長。
生前、敵同士であった景虎と直江は、お互い不本意オーラを隠しもしません。
保父さん・勝長は心配しながらも見守ります。

あらすじをちょろりと付け加えておくと以下の通りです。
越後で不可解な刃傷事件が多発し、怨霊が関わっているとの噂が持ち上がっていた。
その事件には、景虎が生前所持し、
自害の際に用いられた「吉祥丸」の存在が見え隠れしていた。
さらに、「黒鳥党」と称する者たちが越後転覆を企てていることを知った景虎と直江は
噂の真偽を確かめるため、黒鳥党の隠れ谷に潜入するが―という展開です。

あ、ちなみにここでは勝長が別行動を取ることになります。
景虎&直江歩み寄りへのフラグが立ちました。


読みどころは…
吉祥丸にまつわる謙信と景虎のエピソードと洗濯場での景虎&直江ですね。
サブちゃんがぽろっとこぼした吉祥丸の話はエェ話でした。
北条から人質として送られてきた当時、
故郷の相模から持ってきたものを全て焼き捨ててまで
越後の地で、上杉の人間になろうとした景虎の覚悟が悲愴です。

洗濯場での〜というのは、
換生者として現世に甦った自らの存在に苦悩する景虎に、
直江が初めて深い理解を示した重要な場面です。
現時点で2人がここまで真摯に向き合ったのは初めてですな。

隠れ谷にて、偽の「景虎公」にパシリに使われてるサブちゃんを見て、直江激昂。
「自分が敵だと認めている人物が、他人に安く扱われているのを見るのが我慢ならない」
だそうです。
それってつまりは、間接的に自分が見下された気分になるから嫌ってことですよね。
なんという自意識男…!
直江の性格を物語るひとコマでした。

ことある毎に、ぶつかってばかりの2人ですが、
必死度はもちろん直江の方が上です。
直江、アンタどんなに頑張ってもサブちゃんには敵わないんだよ…。
て、教えてあげたくなります。
これはほら、惚れたモン負けじゃき。

そんなこんなで、上巻は、
“御館の乱を生き延びた景虎公が、景勝の治める越後転覆を謀る”
という黒鳥党の筋書きが判明しまして、
下巻ではこの騒動にカタが着きます。
そして勝長・景虎・直江に続く第4の換生者も登場です。
ということで、
早めに下巻の感想文を書きましょう。
posted by まるひげ at 22:45 | Comment(6) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2008-08-20

icon_45_b.gif『真皓き残響 夜叉誕生(下)炎の蜃気楼 邂逅編』読了。


はい、下巻です。

換生した直江は、勝長の指示で不動山城へ向かっていた。そこに、直江の宿体の名を知る者が現れ、「裏切り者」と刃を向けられる!?一方、景虎は勝長とともに不動山城へ向かう。景虎たちは途中、崇りを受け廃墟と化した村の惨状を目の当たりにする。そして、崇りは彼らをも襲い、絶命させようとしていた。そこに助けられた景虎たちだったが、崇りを鎮めるために贄として村人に捕らえられ…(文庫より引用)。
桑原 水菜(著)『真皓き残響 夜叉誕生(下)炎の蜃気楼 邂逅編』

下巻は不動山城での怨霊バトルで色々あった挙句、
敵意と憎悪しかない景虎と直江の険悪ムード溢れる自己紹介までです。
・・・
しまった、あらすじ粗すぎた!
まぁ、詳細は実際に読んで頂くということで(汗)。
読みどころは、偶然出会った若者が実は「景虎」だと直江が気づくところと、
景虎の怨霊調伏シーンですかね。
切ないんだ、ここはさぁ…。

自らを死に追いやった敵方の武将を
後見人とせねばならないことの理不尽さに耐え、
かつては味方であったものたちの救済を決意する景虎と、
生前、戦勝者であった自らの立場を崩さず、
真の主君である景勝の統べる越後を守ろうとする直江。
かみ合わないふたりです。
この下巻のラストが、長い物語のスタート地点なんですねー。

形だけの主従関係を受け入れる直江と
それすらも拒絶する景虎、両者の睨み合いが緊迫感を高めます。
お互い、視線で相手殺す勢いです。
殺伐たる雰囲気がたまりませんよ!

以下、ちょっと長くなったので畳んでおきます。
posted by まるひげ at 02:51 | Comment(4) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2008-08-19

icon_45_b.gif『真皓き残響 夜叉誕生(上)炎の蜃気楼 邂逅編』読了。


多分、先月のかつくら読んでなかったら手ェつけなかっただろう作品。
本編読んだこと無くても、全く問題ありませんでした。
ジャンルは作者曰く「サイキック時代劇」だそうです。
「サイキック」て響きは懐かしいなぁ。90年代のかほり。

現代から遡ること四百年。戦国時代。越後では、鮫が尾城の怨霊の噂が広がっていた。家督争いで敗死した敵の大将・景虎。彼が景勝への怨みを抱え、城へ近づく者をとり殺し、様々な災いを招いているのだと。そんな景虎を鎮め導くため、僧侶がひとり鮫が尾城へ向かうが…!?景虎と直江。“運命のふたり”が出会い、壮絶荘厳な物語を紡ぎ始める。もうひとつの「炎の蜃気楼」がついに文庫化!(文庫より引用)
桑原 水菜(著)『真皓き残響 夜叉誕生(上)炎の蜃気楼 邂逅編』

いやぁ…面白いかったです。
時代モノと言っても、そこは流石にティーン小説ですから、
ところどころ表現が平易だったり
いやに詩的だったり
登場人物の心理描写が長かったり。
・・・
ま、早い話が読むのに易しいんです。
easy to readというやつです。
てーかむしろ、そこはコバ●トなんだから当たり前かー。
さらに自分、最近渋い小説ばっかり読んでるので、なおさらそう感じるんでしょうな。

それはそうと、さっさと本題。

まぁ、あらすじは文庫にある通りなんですが、一応補足しておきますと…。
御館の乱で自刃した後、恨みのあまり怨霊大将となった三郎景虎。
しかし、天上の謙信に導かれ、毘沙門天から力を授かり、
越後に蔓延る死霊たちを討伐する「怨霊調伏」の命を受ける。
その使命を果たすために、自らの魂を生きた他人の肉体に宿らせる「換生」の術を用い、
地上に生者として蘇えるのだが―
という設定です。

上巻は怨霊だった景虎が換生し、
景虎の後見人として選ばれた直江信綱と合流するため不動山城に向かうところまでです。


それにしても…


ちょ、勝長!
色部修理進勝長!!

下巻のあとがきにて作者が
「勝長と景虎のからみを描いたせいで直江の登場が遅くなった」と仰るだけあります。

もうね、

なんつーか、

すごい甲斐性。

この一言に尽きます。

なんだこの人…!
適度に萎びてて落ち着いてて理解も分別もありまくりで。
「サブちゃん、直江なんかやめて勝長にしちゃいなよー」
と言いたいとこなんです。(気が早いですよ)
う〜ん、でもこの人基本お父さんキャラだからなぁ…ダメかぁ。

あ、上巻では勝長が一番の読みどころだと思うのですが、
マジメに言うならば、
メインの読みどころはやっぱり、
換生直後、怨霊だった頃の憎悪で凝り固まった感情を引きずりつつ、
生前の自分の身体との違和感に苦しみ、
また、他人の肉体を奪ってしまったことに罪悪感を抱く景虎の姿ですかね。
ここの景虎は基本的に、心がまっすぐな良い子(子?)です。
がんばれサブちゃん…!
読んでてエールを送りたくなりました。
ということで、下巻に続きます。
posted by まるひげ at 01:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2008-06-02

icon_45_b.gif『君のための物語』読了。


「かつくらで紹介されてて気になったので読んでみました」パート3。
え、まだかつくらネタ引っ張るのかと?
これで最後ですよぉん。

華やかさとも成功とも無縁で、幸福や繁栄は手に入らない対岸のもののように感じられる、そんなひとりぼっちの冬の寒い夜。ひょんなことから死にそうな目に遭った私を救ったのは、奇妙で不思議で美しい「彼」…レーイだった。出会いと喪失をいちどきに運んだ不思議な力、老婦人の昔日の想いが込められた手鏡と櫛、天使をも魅了する声を持つ女帝とも称された歌姫、そして「彼」を追う魔術師―私は彼にまつわる不思議な事件に巻き込まれ、そして―?第14回電撃小説大賞“金賞”受賞。「彼」と「私」をめぐる数奇な運命を綴った物語(文庫より引用)。
水鏡 希人(著)『君のための物語』

ということで、ラノベです。
電撃文庫久しぶり。
「彼」こと不思議な青年・レーイと彼が関わった人々との交流を描いたものです。
連作短編で全5章構成。
…おっと、プラス終章もあったわい。
作家志望の「私」とレーイとの出会い、
そして「彼女」との出会いと別れを描いた第1章から、
レーイの過去が明かされる第5章まで、
全体的に地味〜な調子静かな雰囲気で、
ちょっと切ない印象を与えるお話ばかりです。
レーイ…(ほろり)。

この作品、ラノベでありながら、若くてピチピチした人が出てこないんです。
主人公は少なくとも二十歳は確実に越えていると思われる、若干へタレ気味な青年。
だって口癖が「ぬはぁ!」(笑)。
やるときはやる人なんですけどね!

一方、ある意味主役のレーイは

「ある人は僕のことを冥府の使いといった。またある人は化け物と。でも、
比較的多数に言われるのは、やっぱり、悪魔かもしれないね」(p.82)


と、フッと自嘲気味に微笑む姿が基本スタイルの、
不思議な力を持った不老(不死ではないようです)の美青年でございました。
彼の境遇にフランケンシュタインを連想しちまったのは自分だけでしょうか…。

しっかしこの人…レーイという存在は、
一歩引いて考えてみればちょっと怖いんですよね。
人智の結晶でありながら、人智を越えた力を持った存在で。
歌姫の章でのレーイの行動は、見方によってはなかなかに不条理かと。
だから悪魔とか言われるんだよ!

まぁでも、レーイにとっては、
「私」のやホッドソン爺のような理解者がいてくれることが
救いとなってるんでしょうなぁ。
そういう人がいる限りは、うん、間違わないような気がする。
人道的にさ………いや、レーイ正確には人じゃないんだけどさ…。

ラストはそんな彼と「私」の、
お茶を飲みながらマッタリ閑談する様子が目に浮かぶ、余韻の残るシメでございました。
うん、面白かった。
posted by まるひげ at 01:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2008-04-22

icon_45_b.gif『ヤングガン・カルナバル 開催・バンケットの死闘』読了。


今月末に新刊出るようなので読んでみた。
つーか、いつもこの作品の感想文書くときは
読んだ人しかわからんようなモノになるんですが、もうそれデフォルトでいいですか。

ついにヤングガンたちによる“カルナバル”がメキシコで始まった。現地入りをしたハイブリッドのヤングガンたちは、反政府ゲリラと協力態勢をとろうと接触するが、その条件に麻薬密売組織幹部の暗殺を提示される。実行すべく狙撃班として塵八とソニアが向かうが、思わぬ事態が…!一方、聖火に「仲間の命か、伶の命か」選択を迫られている弓華は、まだ、答えを出せずにいた…(新書より抜粋)。
深見 真(著)『ヤングガン・カルナバル 開催・バンケットの死闘』

ついにカルナバル開催です。
各勢力の凄腕暗殺者たちがサクサク退場していきますヨー。
とりあえず現場で敵対勢力同士がかち合ったら死人無しで済まされない感じで。
前巻ラストでメキシコ到着後いきなり襲撃を受けた会長は療養中。

ラストは…あぁなりましたか…。
表紙で男性陣のなかに紅一点なソニア姉が混じってるなぁと思ってたら。
切ないよソニア…(涙)!!
表紙といえば、毒島さんの後ろにいるのは誰だろう。

にしても毒島さんは悪い男でございますね。女の敵だなこれは。
そして、この人いつ殺られるかと思って気が気じゃない。
ピンチ多すぎです。
とりあえずラスト、ジジィから逃げて頂きたい。
そのジィさんタチ悪いから!

そーいや、「三人の失恋」て、記述ありましたが、
それってソニア→毒島→虚→…?(ベクトル行き場なくなった!!)
虚→ソニアて違うよなぁ?
う〜ん、ここんところは外伝で補完するおつもりでしょうか深見さん。

カルナバル途中経過の現時点で、合計14人の犠牲者。
っても、ほぼ全員レギュラーキャラ以外。
翼心会は全滅。うん、どうでも良いやここはw
日本居残り組も伶救出を果たしたので、
これで弓華の枷がなくなりましたね。早まるなよ!
勝負はこれからが佳境ですが、読み進めるのが怖いです。
でも気になる。
みんな生き残ってくれ…!
posted by まるひげ at 02:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2008-04-21

icon_45_b.gif『NO.6 #6』読了。


積読ラノベを消化してみました。
しっかし、遅々として進まないこの展開。

矯正施設の地下深くへ辿りついた紫苑は、ネズミの過去を知る長老から、No.6が犯した侵略と虐殺の歴史を聞かされる。聖都市を待ち受けるのは、破滅か、それとも救いか―。最後の闘いをかけて、運命の扉が開かれる!(単行本帯より引用)
あさの あつこ(著)『NO.6 #6』

今回もいつでもどこでも恥ずかしげもなく紫苑はネズミにノロケてます。
しっかし、他人様が深刻な話してる時に、2人の世界繰り広げるのはどうかと思うよ?

なんだか地下の状況が長くて、そもそもこの2人、
何のために「NO.6」内部に潜り込もうとしてるのか忘れてしまいましたよ。
ネズミが悲願とするNO.6破壊の他になんか目的あったっけ。

えーと…





あ、沙布ね、沙布の救出!
この娘もどんなことになってるのやら…。
うさんくさい研究者が「エリウリアス」とやらにでも仕立て上げようとしてるんでしょうか。
そして、NO.6内での異変はなかなかホラァじゃないかね。
前回の屍の山の描写ほどのイヤ感ではありませんが、
映像にしたらなかなかにグロそう。

NO.6の建設者の一人である地下居住区の老人から
NO.6の成り立ちやネズミの過去に関する情報が得られましたが、
そこでさらに疑問や謎やら新たに出てきました。
でもまぁ、とりあえず今は
「そんなこと悠長に考えてる場合じゃなくて先進め」的状況なので
またしても謎が完全に解かれないままです。
ラストでやっとNO.6内部に潜入成功。
次巻はまた9月発売かなぁ。
posted by まるひげ at 18:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2008-04-07

icon_45_b.gif『新鬼武者 悲劇の暴君、豊臣秀次』読了。


買ったまま放置してた活字。
結構前に読み終わったので感想文にしてみる。
つーか、感想文自体ひしゃしぶりだわぃ。
どうやって書くんじゃったかのーぅ…。

幻魔王、織田信長が、明智左馬介秀満の手によって“鬼の籠手”に封印された後、天下を平定したのは、信長の陪臣、豊臣秀吉だった。世界の覇権を求める秀吉は、関白職を実の甥、秀次に譲ると、大陸への侵攻を開始。しかし当の秀次は、秀頼が生まれてからというもの、秀吉への対抗姿勢を強める一方だった。焦燥のあまり幻魔に身をやつす秀次。その行く手を阻むは、我らが天海と阿倫のコンビ!!計らずも巨大な権力を手にした関白秀次の切なくも波乱の生涯(単行本より抜粋)。
中里 融司(著)『新鬼武者 悲劇の暴君、豊臣秀次』

表紙と各章の扉絵は獅子猿さんです。
それにしても表紙の天海さんの御髪はすごいボリゥム。

ゲーム本編には全く登場してませんが、さらっと読める秀次のお話です。
時系列としては本作→マムガ→ゲーム本編という流れなんでしょうね。

秀吉によって人生を左右されてきた秀次が、
幻魔の力を得たことにより秀吉打倒を図る、というストーリーでした。
著者が中里さんなので、うまーくまとまっています。
聚楽第で行われた兵法者たちの試合や妊婦惨殺などの、
いわゆる殺生関白ネタを絡め、
秀吉の意のままに扱われる我が身の不条理さに対する怒りと
幸せだった幼少の頃の思い出や、
自分を慕う者へ向ける想いとの葛藤の只中に秀次を置き、
この人物をただ憎まれるだけの存在としていないところがミソでしょう。

んでもまぁ、幻魔の力を手にしようとしているわけですから、
我らが左馬…もとい天海さんが秀次の野望を阻止せんと頑張るのです。
頑張るんですが…


もぅちょっと頑張れ!!

と言いたくなりましたね(苦笑)。
そうそう、
もし新鬼が蒼鬼主人公じゃなく天海さん主人公だったら
こんな感じだろうなぁ…。
操作性含めて。
そして、天海さんが新シリーズになって刀使わなくなった理由が載ってます。
や〜、難儀だ、この人…。

ネタバレはしませんが、一言。
「芸人で秀次」ときたら先日読んだ『桃山ビート・トライブ』思い出しちまいました。

蛇足的追記。
ここのみったんが「端正な顔」て表記あってちょっとビビった。
新鬼のあのみったんが、端正…(悩)。
左近は普通に端正だと思うけども…。
posted by まるひげ at 04:17 | Comment(2) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2007-10-21

icon_45_b.gif『ヤングガン・カルナバル 前夜祭・標的は小暮塵八』読了。


そろそろ新刊出るかなぁと思いつつ読んでみた。

鳳凰連合にさらわれた伶を助けるため、自ら囚われの身となった弓華は、思いかけずも母・聖火と再会することに…。その頃、塵八は白猫から依頼を受け、一登とともに鳳凰連合幹部暗殺へ向かうが、そこには巧妙な罠が!混乱しながらも生還する塵八。「なぁ、白猫さん…『カルナバル』ってなんだ?」ハイブリッド、鳳凰連合、豊平重工、飛竜会、ヴェルシーナ、紅旗幇、翼心会の殺し屋たちが、それぞれの十字架を背負い、闘い続ける意味を探す…。大人気シリーズ、衝撃の第8弾!! (新書より引用)
深見 真(著)『ヤングガン・カルナバル 前夜祭・標的は小暮塵八』

8巻目にしてやっと「カルナバル」の正体もわかりましたし、クライマックス近いです。
以前出てきた敵キャラも総動員してまさに副題の通り、カルナバル前夜祭です。
そしてさっき気づいたんですが(遅)、
この表紙は次の巻とセットで完成ですか。
塵八とか将一とか毒島さんたち男性陣が控えてるわけですね。

前巻のギャウザルの桃子襲撃・伶拉致からの続きです。
続きといえば、今回はロシア組大人しかったですね。
ドンパチはいつもの如く派手でした。
うん、バイオレンス。

塵八と由美子、いつになったらくっつくんだ…!
いやもう、端から見ると完全にデキてるんですけど、
当人はお互い悶々としてるわけですよ。青い春です。
んでもまぁ、この2人は放っておいても大丈夫でしょう。

弓華は今回も大変な目に遭って…。
dでもないあの鬼畜母親の呪縛から逃れられないまま、
伶解放を条件にハイブリッドのヤングガン1人を殺せ、ということですが…。
え、やっぱり狙いは塵八なの(汗)。


ラスト、カルナバル参加者の5人が酒盛りしてるところが楽しそうなんですが、
みんな内心考えてることが悲痛です。
生き残って欲しいなぁ。
毒島さんが危なそうだと思ってるのは自分だけでしょうか。
杞憂であってくれ。頼む!

カルナバル不参加組の克美と一登。
公安のツキジマに囚われた桃子救出に動くようです。
こっちもこっちで心配ですが、やっぱり気になるのはカルナバルの行方。

…なんだかコレ、感想文というより呟きだなぁ(苦笑)。
posted by まるひげ at 20:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2007-09-25

icon_45_b.gif『怪盗クイーンと魔窟王の対決』読了。


うっかりクローゼット見ちまって一番最初に目に入った積ン読本を消化。

伝説の石といわれていた「半月石」が公開されるという。別名「願いがかなう石」とか、「神の石」とよばれているこの石こそ、怪盗の美学を満足させる獲物だ。いつになく勤労意欲のかたまりになっているクイーン。相棒のジョーカーを香港映画期待のアクションスターに変身させ、自分はそのマネージャーになりすまして、魔窟にのりこんだ…(文庫より引用)。
はやみね かおる(著)『怪盗クイーンと魔窟王の対決』

久々のクイーン&ジョーカーシリーズです。
今ちょっと眠いので感想文は短めに(酷ェ)。
児童書と侮るなかれ。
あるキャラの伏線が最初っから張られているので、
これは騙されること請け合いです…たぶん。

前回同様、構造が良いです。
プロローグとエピローグの語り手である「it」の正体が最後に分かるのです。
シメが良いなぁ、ほのかに不気味で。

それにしてもクイーン、今回は働きましたね〜。
なんだか今回はジョーカーの成長物語でもあるような…。
新キャラのヴォルフがカコ良いですね。
この人も上司に難儀してそうな(苦笑)。
苦労人同士、ジョーカーと仲良くなれそう。
posted by まるひげ at 01:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2007-06-24

icon_45_b.gif『戦う司書と神の石剣』読了。


地味な巻だったなぁ。
いや、世界観が知れて良かったんだけども。

『本』の謎を追うものは、死ぬ。
武装司書のミレポックは、敵対する神溺教団との事件の背後に見え隠れするラスコールなる人物に着目し、独自に捜査を始める。なぜかハミュッツは反対する。そこへ謎の女剣士が…急展開の第4作! (文庫より引用)

山形 石雄(著) 『戦う司書と神の石剣』

ハミュッツ姐が序盤、意味深なシチュエーションで登場なすった後はパタリと出てこず。
彼女の爆発的な乳とキ印な戦いっぷりを毎回楽しみにしている身としては
寂しいことこのうえなしです。
今回の主人公はミレポックでした。
伝説の『本』屋、ラスコール・オセロにまつわる謎が神溺教団に関わっているとして
マットアラストの手を借りつつ、捜査に乗り出すのですが…。
う〜ん、結局ミレポは真相にたどり着けず
今回の事件は闇に葬られる結果となってしまいました。
ミレポ、どうにも地味だなぁ…。ま、基本後方支援組だしな。
頑張ってるんだけどね!
大事にされてるんだけどね!

で、神溺教団側の敵は、赤毛の女剣士・アルメ。
正確には、元・神溺教団構成員。
シリーズ1巻のラスボスだったシガルを崇拝していた女の子です。
そしてやっぱり武装司書側にとっての「敵」は倒されてしまうのですね…。

時々登場する楽園管理者がちょいと不気味でした。
ラストの言葉はさらに謎を呼びますね。
敵対しているはずの武装司書と神溺教団が守り続ける「天国」の秘密って何なんでしょう。
ま、そこまで言うくらいだからこの「天国」とやらは
普通の意味で想像されるような場所ではないんでしょうね。
posted by まるひげ at 17:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2007-06-13

icon_45_b.gif『戦う司書と黒蟻の迷宮』読了。


ひっさびさのラノベェ。
積ン読本の「戦う司書」シリーズ第3弾を読了です。
つーか前作読んだの去年の8月だよ!
読むたびに言ってますが、今回も言います。
ハミュッツ姐大好き。
いっそこのひとが悪役。

死者の全てが結晶となった『本』が眠る、バントーラ図書館迷宮書庫。その一角に、かつてはハミュッツ=メセタと並び、エリートとして将来を嘱望されていた蟻使いの武装司書・モッカニアが住み着いていた。ある日、モッカニアは迷宮書庫を占拠し、武装司書に反旗を翻す。その裏には、神溺教団の手先と謎に満ちた一人の女性がいるらしく…。『本』をめぐる、美しくも儚いファンタジー(文庫より引用)。
山形 石雄(著)『戦う司書と黒蟻の迷宮』

久しぶりに読んだら地味に設定忘れてました。
そうそう、ぱっつんミレポはテレパシーみたいなの使えて、
平アゴのマットアラストは予知能力持ちだったね!
はいはい、思い出した。
って、キャラ紹介文に書いてることじゃねーか(がっくり)。
3作目でもまだ1作目とリンクしてるから気は抜けませんよ。

以下、ネタバレ注意です。


唐突な展開で始まり、嵐のような勢いで話が進んでました。
途中、うっすら叙述トリックぽい展開になりかけたような…(苦笑)?

このシリーズは派手な戦闘シーンが魅力ですが、
キャラの人間関係の描写も上手いですね。
関係する相手への想いの種類が毎回異なります。
今回は母親に対する想いがテーマです。

母親は偽物だと知っている、それでも神溺教団に従うモッカニアは…
うーん、ほんと、純粋過ぎたんでしょうねぇ。
自分の能力に怖れ、過去に犯した自らの行為を悔いるものの、
それを罪と考えているのは自分だけで。
最期に偽母レナスを道連れにできなかったところが、なんとも涙です。

今回の敵は石油の(笑)ウィンケニー。
対モッカニアの戦士として育てられたという設定ですが、
読んでみるとこの2人、敵というよりは理解者という感じです。
「母親」という存在をめぐる、両者の想いがシンクロしてます。
ラストはもう、「モッカニアの幸せ=自分の幸せ」みたいになってるし。

ウィンケニーは神溺教団に入信後、母親とは離されますが、
その後の母子の再会が本当の意味での母との離別だったところが切ない。

最後に、気になったキャラ。
小姑よろしくエンリケいびるフィーキー、
おふんど一丁下着・匕首ナイフ一本で図書館迷宮へ潜ります。
登場したかと思ったらすぐ退場。
…あれ?この人て新キャラでしたよね…?(汗)
posted by まるひげ at 03:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2007-05-01

icon_45_b.gif『ヤングガン・カルナバル 愛しき日々、やがて狩りの季節』 読了。


表紙のせくしなおねえちゃん、誰かと思ったらチェ・ミナでした。
今回は彼女が大変な目に遭ってます。
それでも自分の身より任務優先する精神力に言葉がありませんよ。
弓華の男装はおっそろしいくらい似合ってました。

恋人の香埜子に「殺し屋を辞めて」と言われ動揺を隠せない弓華。そんな中、ふとしたことから男装ホストをやることに。弓華のお相手は、なんと『ラスコーリニキ』の女性ヴォーカル・タチアナ。香埜子を思いつつ、タチアナの魅力に惑わされ…?!その頃、塵八は修学旅行で韓国へ。つかの間の楽しいひと時を、由美子たちと存分に味わう。しかし、教師として同行していたチェ・ミナが敵にさらわれた。妹のユナと合流し、ハイブリッドのヤングガンたちが救出に向かう!ノンストップ・ガンアクション第7弾ここに炸裂。(新書より引用)
深見 真(著)『ヤングガン・カルナバル 愛しき日々、やがて狩りの季節』

…って、これだけで感想文終わっても良いんですが
もうちょっと足しとこか。
相変わらず一旦読み始めたら止まりませんよ。
ノンストップ・ガンアクションは伊達じゃないです。

前半は弓華のいつもの生活、
後半が塵八の韓国修学旅行、という構成です。
ところどころに豊平やら弓華母弟やら防衛庁やら公安やらが挿入されてます。
ふ、複雑になってきましたね、改めて見てみると(汗)
でも相変わらず戦闘シーンは鮮やかでスカッとします。
スカッとしないのは…モザイク描写モノの拷問シーンですか。
さらっと書かれてるだけなんでまだ助かります。
そしてラストで白猫の口から出た「カルナバル」という単語。
シリーズもクライマックスですかねぇ?

新キャラたち。
ロシア産のヤングガン『ラスコーリニキ』の4人兄弟。
長男がドえらいシスコンで微笑ましいです。
プロローグ、ムダ話しながら「仕事」してる彼らは、なんというか…シュールです。
そして、前巻、毒島さん絡みでちょろっと書かれてたスナイパーが登場。
利き手の親指切断された復讐のため来日なさったそうです。
うーわー、次巻で対決ですかね。
毒島さんは今回大人しかったんで寂しかったなぁ。

今回の塵八は応募した漫画が落選したということで落ち込んでます。
どうにも煮え切らない塵八に喝を入れる平等院会長がカコ良いです。
「お前の人生くらい、俺がどうにかしてみせる」って啖呵切れるその姿に惚れます。
決めるときは決めるんですが、あんまり決めてくれるシーンが少ない人なので
こういう場面は貴重ですぞ。

柴田となんとなく良い雰囲気になってた矢先にあんなことになったツキジマ、
弓華弟の襲撃を受けdでもないことになってそうな桃子の身が心配です。
さ、新刊買いに行こか…。
posted by まるひげ at 11:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2007-02-16

icon_45_b.gif『NO.6 #5』読了。


積ン読本消化〜。
ラノベをもう一丁。

『人狩り』によって矯正施設へと送り込まれた紫苑とネズミ。そこは無数の人間の塊が蠢く、この世の地獄だった。生きて戻ることはできるのか。一方、救出を待つ沙布の身体には異変が起きていた―。この都市は、人間を支配しようとしている。無慈悲に人を食らう、支配欲に猛り狂った怪物だ。誰も気がついていないのだろうか。いよいよNO.6の暗部へ。(単行本帯より引用)
あさの あつこ(著)『NO.6 #5』

「NO.6」の暗部に潜入しました。
展開は遅いです。
う〜ん、あのダークさは良いのかね。
屍の山を登るネズミと紫苑。
ことに紫苑の精神的ダメージはかなりのものかと。
ときどき靴の下から「うぅ…」だの「ぐぇ…」だの聞こえるんだろ?
足で人の体を踏んでる感触もそうですが、
何より手(指)を置いた先が死体の鼻の穴だった、とか耳の穴だった、
とかいうところが凄ぇイヤ感たっぷり
想像したくない触感です。

そんななか、
ネズミと紫苑の仲は相変わらず結構なお手前です。
殺す前にキス〜のくだりはもうほんとどうしようもないよ。
地獄で痴話喧嘩かい。
真っ暗闇な状況だから仕方ないんですが、必要以上にくっつきすぎだおまえら
いや、今に始まったことじゃないんだけどさぁ。

これまで徐々にネズミの弱さが目立ってきましたが、
この巻はそうでもないです。
シリーズ最初の方の強いネズミが見られました。
ま、ネズミのリードがなきゃここのステージは進めないからなぁ。
紫苑はちょっと目を離すと何しでかすかわかんないところが怖いですね。
彼にはずっと天然でいてほしいところです。

外のひとたち(火藍やイヌカシ)がどう動くのか、まだわからないですね。
火藍はともかく、イヌカシとおっさんのサポートは不可欠になるんじゃないでしょうか。
おっさん、それまで肝臓を大切にしてもらいたい。
posted by まるひげ at 01:57 | Comment(2) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2007-02-13

icon_45_b.gif『ヤングガン・カルナバル そして少女は消えた』読了。



母親から離れ転校もし、さびしい日々の一登だったが、ようやく友達ができた。無邪気によろこぶ一登に、彼が突然告白してきて…。一方塵八は漫画を新人賞に応募する。結果発表はまだ先だが、なんだか落ち着かない。さらに弓華は見知らぬ男につきまとわれ「久遠伶に危機が迫っている」と告げられる。あわただしい中、別の高校に潜入することになった塵八と弓華。いつもと違う仕事に戸惑いながら、塵八は鳳凰連合の組員に傷つけられた過去をもつ一人の少女に惹かれていく―。(ノベルスより引用)
深見 真(著)『ヤングガン・カルナバル そして少女は消えた』

積ン読本消化。
久しぶりのラノベは、ヤングガンシリーズ第6作目。
今回、塵八と弓華は転校生として違う学校に潜入してます。
相変わらず、無茶するなぁ(笑)
対する敵さんは高校まるまる殲滅作戦。物騒な。
そんな、いくら周りが田圃と畑だけってもあれほどドンパチやったら聞こえるんじゃねぇの。
「え、良いの?」って感じに結構あっさりと人殺にがありました。
そういえば、シリーズ第1作目の伶パパの事件も解決してないんですね。
まだ彼女の周りがキナくさいです。

序盤、塵八と将一の殴り合いのシーンが良いです。
豊平重工にハメられて奇しくも衝突してしまった飛竜会とハイブリッド。
そのオトシマエつけるのに、自分を「殴れ」って言ったくせに、
思わず殴り返しちゃう会長がステキです。
これでなんだか吹っ切れたような感じになってるからいっか。
青春ぽいよ(照)。
塵八はなかなかカコよかったですね。
ストレートにターゲット守りに行ってます。

そしてサプライズが多かったです。
弓華のお母様、ならびに弟様が初登場。
…お母様、極妻…いやむしろ女組長。
噂に違わず怖ろしい人です。
もう、言うことないくらい…。
弟くん、大人しそうな顔して血の気多そう。
あの母と姉と血がつながってるからなぁ。

以下、見所キャラ語り。
posted by まるひげ at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2006-12-14

icon_45_b.gif『疾走する思春期のパラベラム』読了。



「つまらない部活です」ひねくれた紹介文を見て、佐々木一兎は映画部に興味を持った。期待と不安を抱いて部室を訪れる。そこにいたのは、オモチャの拳銃を持って踊る長谷川志甫と、傍若無人な工藤尾褄。一兎を「君にはすることがない」と追い返すのだった。失意の一兎は帰り道、志甫と共に何者かから巨大な武器で襲われる。彼女を助けたい一心の一兎は“ある能力(パラベラム)”に目覚めて!?(文庫より抜粋)
深見 真(著) 『疾走する思春期のパラベラム』

ヤングガンの新刊読みたくなって
もはや本棚と化しているクローゼットの中探したんですが
見つからねぇ。
先月の大掃除でどこにしまったかわかんなくなってしまいました。
とりあえず目に留まった積ン読本のコチラを読むことに。
…クローゼットに積ン読本みっしり押し込んだからなぁ。
発掘作業が年末に行われそうです。
絶対ェ買ったことすら忘れちまった本とか出てくるって。

はい、いきさつはこれまで。
感想文いきましょう。

ラノベ読むの久しぶりだったり。
深見さんの十八番、銃と百合キタコレ。
ヤングガンシリーズよりも軽いです。明るいです。
ま、相変わらずキャラたちのバックボーンは必要以上に暗いですが。

ストーリーを一言で言うなら
「精神力で銃をつくりだして戦う高校生、基本コメディ」つー感じですかね。
話の展開は、従来の学園サイキックものを踏襲してるような構造です。

主人公はちょっと不幸オーラ漂う高校生・佐々木一兎。
彼が家庭の事情により二ヶ月遅れで入学してきてまもなく、
パラベラム(=能力者)の戦闘に巻き込まれることで話が始まります。

銃がね、あり得ないくらいにデカいんです。
遠距離攻撃(ライフル型)の「エド=アームズ」と
近距離攻撃(拳銃型)の「イド=アームズ」の2種類があるそうな。
んでもってその銃使いの彼らを「パラベラム」と呼んでて
パラベラム2人組のことを「エレメント」と呼んでて集団になると「フライト」
…まぁそこらへんのこちゃましい設定はお読み頂くとして。

なんつっても志甫が可愛い。

アホの子のくせに!
いや、アホの子だから可愛いのか…?
普段は元気で行動・言動ともにアホな娘なんですが
いざ戦闘となるとしっかり働いております。
でもやっぱりアホだけどね!!(連呼すな)

一兎には是非志甫とくっついてもらいたい。
いや、「女なまはげ」睦美も美人な変人で面白いんだけど。

パラベラムたちが隠れ蓑にしてる「映画研究会」の活動が面白いです。
B級映画批評会(笑)
メンバーもそれぞれ複雑な事情をお持ちの面々です。
今回は一兎の戦闘がメインっぽかったので
次回は勇樹と尾褄の活躍に期待。
特に尾褄は最強のパラベラム、みたいな話があったし。
それでなくても、キャラの皆さんは
秘密というか過去の傷を掘り返すと楽しそうな人達ばっかりなので(酷)
今後の事件とどう絡むのか楽しみです。


そんなこんなで、読書熱は依然停滞しておりますが
読書習慣はちょっとずつ戻ってきたようです。
つーか、なんでこんなにゲーム熱続いてんのかわからん。
posted by まるひげ at 00:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2006-09-19

icon_45_b.gif『あぶない竜の選び方』読了。



聖人の認定を受けるため、四相神教総本山のある教都譜に向かう途中、志摩根圏で亡き光王カーライルの遺した“失せし秘宝”を手に入れたアーカンジェル。それは陰陽二つの世界を、大災厄の驚異から解き放つ古代呪文だった。しかし、改めて総本山へと赴いたアークと、憑依魔法によってアークに手を貸す炎烈王セファイドを待っていたのは、聖騎士団による手荒い歓迎であった。(ノベルスより引用)
津守 時生(著)『あぶない竜の選び方』

「やさ竜」三部作、読了しました。
読み終わってから気づいたんですが、この最終巻だけ本文イラストなかったんだなぁ。
小林女史、お忙しかったんでしょうねぇ。
そしてタイトル、『あぶない竜』て…もはや誰だ
巻を重ねるごとにタイトルなぞなぞっぽくなってるし。
そしてまた、読んだ人にしかわからんような感想文、行きますよ。

四相神教の総本山に到着したアーク&炎烈王。
アークの列聖式典までは結構まったりのんびり進みます。
その分、記念式典からラストまでの展開が早いですね。
ウルVS変態(ラース)、アークVS三輪さん(ダンタリオン爺)も
クライマックスなんですが長引かずに良い感じです。
結果も大団円でたいへんよろしい。

アークの親友、フェンリエッタ。
これほどおじさんくさい…いえ、侠気あふれる毒舌美女キャラはなかなかいないね。
津守作品の女キャラのなかで一番好きかもしれない。
…パフパフとギシギシ(大笑)

ご先祖様たち。
一番出番の多かった炎烈王は相変わらずチャラっと。
なんですが、いたるところでばっしりキめてくれました。
うむ、カコ良し。
雷牙王、出てこなかったなぁ。
ま、ストーリー上出てくる必要はなかったんですが、ちょっと残念。
凍麗王がいらっしゃるとは思わなかった。
あれから三輪さん、どうなったんだろう…。
どーでもよろしいことですが、
アークが三輪さんひっぱたいてましたが、あそこはグーで殴って欲しかったぞ。

アークといえば、ウル。
この2人は今回も激甘仕様でもうどうしようもなし。
フェンに遊ばれまくりのウルが非常に可愛い。
そんな彼、前巻から持ち越してきた変態との戦い、結果的に変態吸収。
…可哀想です。

変態がとれない。
ヘタをしたら一生くっついたまま。(p.235)


に吹いてしまいました。

そーいや、変態が言ってた「誰のドラゴンにもなれない」ってどーゆーことなんでしょう。
なんか欠陥ありましたけっか、竜として。
それともあの性格のせいですか。
だとしたら、自覚はあるのね…。


は〜、このシリーズ、マムガ買ってなかったら積ン読だったの確実だね。
良い時期に読んだわ。
10月には外伝も出るようで。
あとがきに書いてた炎烈王の話でしょうか。
なんだか外伝だけ角川ルビー…じゃなくてビーンズ文庫で買うのもなんだかなぁ、
なんですがまぁ続き出るなら買いますよ。
イラストこんもりw

ということで、
9月ももうすぐ下旬になりますが、
終わったんだか続いてたんだかどーにも尻切れ…じゃない
尻ぬぐい…じゃない、えぇと尻…尻…尻すぼみ?っぽくなってしまいました今回のラノベ祭り。
ここらでとりあえずシメときます。
最近はなにやら冒険小説・ハードボイルドに惹かれつつありますよ。
posted by まるひげ at 01:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2006-09-14

icon_45_b.gif『ゆがんだ竜の愛し方』読了。


前作に引き続き、「ハァ?スニーカーブックス版?いつの話だよ」
という冷笑がどこからか聞こえてきそうです。
つーことで、積ン読本1冊消化。

前幻獣王の犠牲により、平衡を取り戻した陰陽二つの世界は、とりあえず大災厄にいたる危機を脱した。しかし陽界・人間界では未だ戦争による各王国の淘汰が進み、陰界・幻獣界でも幻獣王とそれに反目する竜との間で、激しい争いが続いていた。藤京軍に不意をつかれ絶体絶命の危機に陥ったアーカンジェルを救ったのは、ふたたび人間界へとあらわれた幻獣王ウランボルグだった。彼らは四相神総本山のある教都をめざし、はるか西へと旅だったのだが―。(ノベルスより引用)
津守 時生(著)『ゆがんだ竜の愛し方』

甘〜。
どうすんの、おふたりさぁん!
もう初っ端からでろんでろんですよ。

前作から2年後、
誓約者の危機には必ず現れる、という約束通り、陰界から陽界へドラゴンがやってきます。
ウルが来たかと思ったら陰界のゴタゴタ直後に陽界にやってきたため、
ウルじゃなくてご先祖様の「雷牙王」。

アークは神聖統合軍とかいうけったいな組織のトップになってるし。
今回は…いろいろ駆け引きが大変そうです。(ひとことで片づけるな)

四相神教の本部がある教都へ行くのがとりあえずの目的となってます。
あっちこっち寄り道しつつ、話が進んでいきます。
結構ご先祖様の活躍シーンが多いですね。
なんつーか、話としてはちょっと切ない内容なんですけども。
中盤からの光王絡みのエピソードがね。
ラスト、あんな状況でご先祖様帰しちゃったから、確かに寝覚めが悪いなアーク…。
雷牙王、最終巻でもっかい出てきてくれないかなぁ。

にっくきババアの暗殺計画を笑顔で練り込むアークとガイスの図、
寒気がするほどほほえましかったです。

さて、今回のタイトル「ゆがんだ竜の愛し方」。
…?
ゆがんだ竜はアレでソレなあの変態さんだとして、彼を愛す…?
えぇと、誰が?
どのようにして…??
う〜ん、謎。

それとダンタリオン爺さま、どうしても三輪○宏とダブって仕方無い。
前回登場時は、きんきらきんカールヘアで点描しょってたから
せいぜい「ヅカっぽいお人だなぁ」くらいにしか思わなかったんですが、
今回の「おだまり」でもう三輪さん決定だね。

…なんだか読んだ人しか意味わかんないような感想文だ(汗)。
最終巻でどんな決着つくんでしょうかの。
posted by まるひげ at 23:42 | Comment(2) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手

2006-09-08

icon_45_b.gif『やさしい竜の殺し方』再読了。



この世界は、陽の人間界と陰の幻獣界が、背中合わせのように存在しているという。遙か昔、争いの絶えなかった人間と幻獣の間で不可侵の誓約が交わされ、二つの種族は永遠に別の世界に住むことになった。その時、全幻獣を総べる王は、深く愛していた人間の女王に己の剣を渡し、彼女の危機には自分が、その子孫の危機には自分の子孫が、必ず助けに行くと誓って別れた。そして、三度目の乱世が巡り来ようとしていた―。(ノベルスより引用)
津守 時生(著)『やさしい竜の殺し方』

まぁ、再読本ですってよ。
一度読んだ本はほとんど再読しないまるひげさんが、珍しいこと!

ということで、先日、このマムガ化作品を読んだら原作読みたくなり、
いやむしろどういうストーリーだったか思い出すため、読み返してみました。

いや〜、マムガがどうにも恥ずかしかったので
原作はどんなんだったっけ、と心配だったんですが、大丈夫でした。
恥ずかしいのは直訳っぽい呪文とラストのウルとアークのイチャっぷりくらい。
ウルの「愛してる」口撃に段々ほだされてくアークがほほえましいです。

ごちそうさまでした。

ま、初読時よりかはツッコミたいところがちょこっとありましたけど。
振り返ってみれば、津守さんの作品は2〜3年前まで読んでたっけ。
『三千世界〜』とか。

ダンタリオンじーさま、倒さずに終わったんだなぁ。
ほとんど覚えていなかったので新鮮な気持ちで読めました(それってどうよ)。
これぞ津守さんのキャラ!っつー感じなのは赤毛の竜王ですね。
顔良くて腕っ節も強いんだけどガキくさくてお調子者(笑)

ドウマ、良い男じゃないか!
クローディア、良い旦那見つけたな。

うん、大丈夫大丈夫。
ということで、またストーリー忘れないうちに、
今度こそ書棚の肥やしになってる続刊読んでしまおう。


余談。
先日も書きましたが、再びタイトルについて。
「やさしい竜の殺し方」、区切りは確実に「やさしい竜の/殺し方」でしょうね。
読み終えてそう思いました。
ずっと「やさしい/竜の殺し方」だと思ってたのは多分、
スニーカーブックスの帯のせい。



『愛してる』は最強呪文―。

て書いてるんですもの。

最強呪文→一撃必殺の呪文?→簡単に殺せる→やさしい(易しい)竜の殺し方

という連想ゲームが脳内で生成されたのだと推測されます。
posted by まるひげ at 01:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | ラノベ | edit | web拍手
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。