今のいままで感想文書く気にならず放置してました。
怖い話が読みたかったのに、怖いのひとつもありゃしねぇ。
![]() | 「この世にはね、不思議なことがあるものなのです。」 奇才綾辻行人の新境地!作者が住まう”奇妙な京都”を舞台に―せめぎあう日常と超常、くりかえす怪異と忘却…読む者にも奇妙な眩暈感をもたらさずにはおかない、たぐい稀なる怪談絵巻(単行本帯より引用)。 綾辻 行人(著)『深泥丘奇談』 |
綾辻作品は『どんどん橋、落ちた』(文庫版)以来。
氏の短編集とはちょっと相性が悪いというか、
むしろ『十角館〜』以外はストーリー覚えていないというかむにゃむにゃ…(濁)。
読んでる最中に確実に背後に「いる」感を味わいたかったんです。
けど。
いざ読んでみましたら、ホラー(怪談)<幻想な塩梅でした。
正確には「幻想」というより「幻惑」。
精神不安定な作家が主人公の幻惑小説って言った方が良いかな。
さらに幻惑をバッドトリップと言い換えても可。
怖ろしいモノそのものをあえて描写せずに表現するところが
なんとも落ち着かない不安感を煽ります。
なにより主人公が地に足ついてないのでそこが一番気持ち悪い。
読んでいくと随所に綾辻さんの遊び心が見え隠れして面白いことは面白いのですがねぇ。
でもやっぱりダメだ…。
具体的にどこがダメかといいますと、
胃カメラ飲んだら胃壁に人面瘡が!とか
虫歯の治療に寄生虫インプラントを!とか。
生理的嫌悪感を催す話は好んで読みたくないのですよ。
でもまぁ自分の独断だけでダメダメイヤイヤ言っても仕方無い。
9編あるうち、一番読み応えがあったのは「悪霊憑き」でした。
ミステリ的要素もあるのでやっぱりそこがポイントでしょう。
そしてこの作品をレビューしてらっしゃるサイトさんの例に漏れず、
自分も装丁について一言。
凝ってるなぁ!!
カバー外してみてビックリです。
この本の製作現場が、2月放送の「情熱大陸」で特集されていたそうですね。
見ればよかった…。
