2008-01-16

icon_45_b.gif『掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南』読了。

面白くて一気に読んでしまいました。
最近のメフィスト賞はどれも読む気力がまず沸かないので
いまいち不安だったんですが、良い意味で裏切られました。
シリーズ化希望(気ィ早いよ)。

城下の掘割で若い女の幽霊を見たという普請方の男が、まもなく病で死んだ。女の姿を見た者は必ず死ぬという噂が囁かれる折、お家騒動が持ち上がり家老が闇討ちされた。怖がりで純情な甚十郎と酒と怪談を愛する浪人・平松左門が、闇に溶け込んだ真実を暴く痛快時代活劇!(新書より引用)
輪渡 颯介(著)『掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南』

ある藩で起きた家老闇討ち事件と、
その10年後、同じ顔ぶれで行われた家老闇討ち事件が舞台です。
2度目の事件以降、闇討ちの実行者たちが一人、また一人と殺されていきます。
事件の前後に囁かれる怪談話と、闇討ち現場に現れた女の幽霊。
殺された者たちが今際の際に呟いた「死人にやられた」という謎の言葉の真相とは…
という展開です。
ガチガチしたミステリでも時代小説でもないので、気軽に読めました。
ラストの謎解きがしっかりしてたのも良いです。
闇討ち事件の調査をすることになった、
酒と怪談好きの左門と怪談嫌いの甚十郎コンビが楽しいです。
怪談話や事件の真相は勿論なんですが、
実は最初から伏線がしかけられてたところや
左門の正体なんかも読みどころですね。

コレはネタバレしちゃうと楽しめないので
以下、珍しくネタバレなしの感想文です。

国許と江戸で交互に場面が変わるので、
中盤までは「今どこだっけ」「この人誰だっけ」てなってしまいました(汗)。
国許でのある人物の話や行動が次の章の江戸で話題に出てきたり
またその逆もあるのですが、その転換が上手いですね。
木谷の脱藩が左門の仕事に関わってくるあたりとか。
ザッピングシステムw(違)

怪談話の裏に潜む事件を解決することで生計を立てる左門。
なので、なかなかにドライです。
ほとんどの怪談は人間のつくり話と考えてますが、
そのなかにはたまに本物も混じっていると言います。
「座敷童子が強盗刺し殺した」って意見は笑っちゃったじゃないの左門さんてば!
アグレッシブな座敷童子ですな。


余談。
自分は怖い話大好きなのですが、
怪奇・心霊現象を科学的に検証するとかいうのも好きです。
合理的に説明できるならそれに越したことはないよね。
必要以上に怖い思いしたくないし。
そして証明できなかったらそれはそれで良いんです。

自分の周りには視える人が多いのでなおさらそう思うのかもしれません。
自分はこれっぽっちも霊感ないんですがね〜。
視える人の話を聞くと、霊感なくて良かったって思います。ほんとに。
でも、去年流行ったスピリチュアルは
どうしても胡散臭く感じてしまうんですけどね(苦笑)。
posted by まるひげ at 01:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | edit
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