いや、『のぼうの城』と比較したかったんです。
とりあえず、忍城攻防戦の黒幕はお菊さま…。
城代の遺言も、主君からの命令も堂々と無視です。
![]() | 「なぜ、こんな城が!」五万余の軍勢を率いる石田三成は、蓮沼に浮かぶ小城を前に歯がみした。天正十八年(1590)、太閤秀吉が関東の雄・小田原北条家に怒濤のごとく襲いかかった。百を超す支城が次々と陥落する中、なぜか三成が攻略する武蔵・忍城だけが落ちないのだ。足軽・百姓合わせてたった三千人弱の兵力にもかかわらず…。戦国史上類を見ない大攻防戦!書下ろし長編時代小説(文庫より引用)。 風野 真知雄(著)『水の城 いまだ落城せず』 |
期待した以上に面白かったです。
成田長親の人柄が良いのですよ。
こんなトップだったら、うん、ついていきたいね。
正確には、ついていきたいというよりも、
ああいう状況下になった時に、トップがこんなんだったら良いなぁ、という感じ。
長親は、基本「やれるだけやってみよう」「無理はしない」がモットー。
ゆるキャラです(笑)。
ですが、三成の水攻めの失敗を知った時にポツリと呟いた
「水を玩ぶから、こんなことになったんだ」というのは結構シリアスでした。
忍城の前に攻めた館林城は3日で落ちたのに、
それより規模の小さいこの城が何故、落ちない、と焦る三成。
小田原城の支城を落として援軍にやってきた他の武将たちの力を持ってしても、落ちない。
そして小田原城が落ちても、まだまだ落ちない。
世が世なら受験生相手にイイ商売が出来そうなお城です。
以下、ちょびっとネタバレ注意!です。
このお話、あくまでメインは忍城側なので、みったんは敵側。
なのでこっぴどく書かれているかと思いきや、
こらまた面白くて面白くて。
長束の家臣の名物キャラが羨ましくなって
自分ンとこでも名物キャラ作成しようとして失敗したり、
意気揚々と築いた堤が決壊して溺れかけたり、など
終始ダメダメっぷりを遺憾なく発揮しておられますわれらが殿は。
結局、みったんは忍城を攻め落とせなかったわけですが、
秀吉の性格を考えて「まぁ、これで良かったのかも…」と考え直します。
ポジティヴw
半兵衛・官兵衛並みの完璧さだと逆に秀吉に警戒されるから、
ここいらでひとつくらい失敗しておいた方が良いだろう、と。
打算的w
そしてこの作品、なかなかに笑わさせてくれます。
ギャグは大河レベルのものがチラチラと。
何気ない会話でも、思わずムッフリ笑ってしまいます。
特にみったんと刑部の会話が楽しいです。
以下は、何故忍城がこれほど堅固なのかを2人して不思議がってるとき(p.268)の会話です。
三成:「(中略)ときおりキイキイ声を張り上げる美貌の姫君が
狂ったように突進してきては城の者に連れ戻されるだけではないか。
まさか、あの姫が城中の信頼を一身に集めているわけではあるまい」
刑部:「あれは違うだろう。まあ、向こうの連中の気なぐさみにはなっておるだろうが」
…お二方、わかってらっしゃる(笑)。
あくまで忍城は落城ではなく開城したことでこの攻防戦が終わるのですが、
ラストで長親と三成が対面するというのが、良い設定ですね。
自分の常識から外れた、理解不能な存在である長親に恐怖を覚える三成、
相変わらずとらえどころのない雰囲気の長親。
イラつくみったんに、そんなこと全く気にしない長親。
噛み合わないふたり…(笑)。

水の城〜読まれたのですね。
まるひげさんが「のぼうの城」を紹介されてて、そちらが気になっている私がいますよw
読了後のレビュー勝手に楽しみにしております♪
水の城のみったんは・・・悪く書かれてはいませんが・・・そうそうダメダメな子でwちょっと・・・アホですよねww
秀吉様の性格を考えて、ちょっと軽くミスしてる方が可愛いと思われるって解釈は笑えましたけどねww
打算的!!確かに〜あはは。
会話もアホっぽくて、私も笑いましたw
ま、気楽に読める(悪く言えば浅いw)小説ですよね。
お返事が遅くなりまして申し訳ありませんでした!!
ハイ、読みました『水の城』w
あんまり期待しないで読んだのが良かったようです。
さらりさらりといつの間にか読み終えてました。
みったんのダメっぷりが微笑ましいです。
>ま、気楽に読める(悪く言えば浅いw)小説ですよね。
わぁ!「浅いw」言っちゃったその致命的一言♪
忍城攻防戦、ネタは良いんですから、
もっといろんな作家さんに書いてほしいですよね!
ということで、今『のぼうの城』に取り掛かってます。
まだ序盤なんですが、『水の城』以上に長親はアレでみったんはイライラしてます(笑)。
レビューは…くれぐれもご期待なさらず(逃)!!