2013-12-26

icon_45_b.gif『戦国覇王伝(10)乱世終焉』 読了。

今月の積読本消化1冊目。

ラスト直前の衝撃よ…長政がやりおった。

豊臣秀頼の仕掛けた罠に填まり、徳川秀忠は禁裏に兵を引き入れるという愚を犯してしまう。徳川家康は関東平野で決戦を行うため、すべての防衛線を放棄して関東に集結するよう命令、合わせて結城秀康に家督を継がせ、秀忠には宇都宮城に入るよう命じた。そして奥州の雄・伊達政宗は、上杉、佐竹、南部と合流し、家康との決戦へ向かった。政宗の後詰めのため、箱根の関を突破する豊臣秀頼軍。戦国シミュレーションの傑作、ここに堂々完結!(アマゾン・レビューより抜粋)
中里 融司(著)『戦国覇王伝(10)乱世終焉』

ものすごくテンポがよろしい最終巻。
今巻みたいなスピードだと10巻もかからなかったんじゃ
見せ場にはきちんとページを割き、戦況描写が冗長になる前に場面転換してくれてます。
…ダイジェスト的という印象が無きにしもあらずですが。

あらすじ補足は以下の通り。

帝を味方につけ、錦の御旗を掲げた秀頼軍。
これに敵対する徳川軍は逆賊の汚名を被ることとなった。
廃嫡され、兄・秀康の代わりに宇都宮城を任された秀忠だったが、
政宗率いる奥州連合軍に攻め寄せられ命を落とす。
そしてついに家康率いる徳川軍と奥州・会津連合軍が関東平野で決戦を迎える―。


秀頼率いる上方勢が決戦地に到着してから
本格的なバトルが展開されるのかと思ったら、秀頼着陣後はすぐに決着がついてしまいました。
上杉・伊達連携の車懸りの陣カッコえぇですね。

読みどころをいくつか。
黄後藤の無双シーンが地味に印象的です。呂布か。
後藤といえば、もうひとりの後藤さん(又兵衛)の動向が
あれっきりというのはちょっと寂しい。
まぁ、この人の見せ場は旧主がとんでもないラストを飾ってくれたから
相殺ということにしとこう。
そして清州城で深手を負った正則も戦場復帰。
仲直りの清正&三成は互いに対するわだかまりを克服。
恥じらうおっさん2人の図は、読んでるこっちも恥ずかしいものです。


当初は独眼竜が天下を掴む話かと思ったんですが、
「都の干渉なしで繁栄できる奥州」という藤原家の悲願を政宗が成就するお話でした。
…まぁ、天下が転がってくるなら拒みはしないという意識みたいですがね。
そして白河の関を境に、南は関白・秀頼が治め、
北は陸奥の領主たちが連合して統治する半独立の連合王国という形に収まりました。
ということで、
全体として見ると明らかに合戦描写の配分間違ってるよな
とか
視点がワールドワイドなのは結構だけど
オープンな(性的な意味で)妖童・秀頼10歳設定は無理があるよな
とか
豊臣徳川伊達以外の勢力の印象が薄いよな
とか
振り返ると色々ツッコミ所は多い作品ですが、
小狡い策をさわやかに発動させ、苦境を乗り切る独眼竜が魅力的な全10巻でございました。
posted by まるひげ at 23:24 | Comment(2) | TrackBack(0) | 時代・歴史モノ | edit | web拍手
icon_45_b.gifこの記事へのコメント
歴群も10巻出ていた時代が懐かしいです。今は・・
このブログでもよく取り上げられていた、智本さんとかも今は「神剣の守護者」とか書いてますし。
でもシュミ戦色も残っていたし、歴史ファンタジーぽくて自分は好きです。機会があれば一読おすすめします。
Posted by ぱらら at 2014年01月13日 15:21
ぱららさん、コメントありがとうございます!
そうですね、10年前とは随分と変わり、
このレーベル自体いつ消滅してもおかしくない状態に…寂しい限りです。

智本さん、新刊はif戦記ではないのですね。
というか新作出てたんですね…恥ずかしながら知りませんでした。
お若い作家さんにこそ頑張ってほしいところだったのですがやはり厳しいジャンルですよね…。

それはともかく、智本さんの作風好きなので読んでみたいと思います。
情報ありがとうございました!
Posted by まるひげ at 2014年01月13日 23:59
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