2013-10-23

icon_45_b.gif『アリス殺し』読了。

図書館レンタ本。

グロ・クトゥルー・SF要素ありのダークファンタジーミステリ。
見事に誰も救われないEDでした。

複数の人間が夢で共有する〈不思議の国〉で次々起きる異様な殺人と、現実世界で起きる不審死。驚愕の真相にあなたも必ず騙される。鬼才が贈る本格ミステリ(アマゾン・レビューより抜粋)
小林 泰三(著)『アリス殺し』

アリスといえば、
数年前にティム・バートン監督&ジョニデのタッグで
「アリス・イン・ワンダーランド」がありましたけど。
ナンセンスをハイセンスに描くことに定評のある監督には、
こちらの作品を映画化したら出来が良い映画になりそう。
・・・・・
それはともかく。

「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」の世界観を元にしたミステリ作品です。
あらすじを補足すると以下の通り。

自分の夢の世界=「不思議の国」で起きた殺人が、
現実世界での殺人事件とシンクロしていることに気づいた主人公・亜理。
夢の世界でアリスは容疑者扱いされてしまい、
最悪の場合、女王によって死刑にされる恐れがあるという。
現実世界では、亜理は同じ夢を共有している同学年の井森と出会い、
アリスの容疑を晴らすために殺人事件を調べ始めるのだが…


という展開です。
なんつーか。
主人公の名前が「栗栖川亜理」ってとこからしてもう‟騙してやるぞ”臭が
プンプンして非常に胡散臭いです(笑)。
ミスリードされてるんだろな…と思いつつ読み進め、
やっぱり最後で盛大に騙されました。やられたわ。
読み返すと「その記述必要?」という描写が実は伏線だったり。
そもそも、あらすじ読んだ時点ですでに騙されてたり。

原作の不条理な世界観をうまく再現しているところがうまいですね。
特に、不思議の国の世界のキャラたちの会話。
話の腰折りまくりで噛み合わない応酬が延々と続くので、なかなかにイラッとします。
あと、特徴的なのは、殺害方法がエグかったりグロかったりして生々しいこと。
真犯人の動機なんかは割とどうでも良いんですが、
終盤、真犯人判明後から世界観の暴露という流れがスイスイ読めるのでスッキリでした。
読了感はスッキリとは程遠いんですがねぇ。
作風を受け付けない読者も多いだろうと予想されますが、
個人的にはこのブラックさと巧妙な物語設定は好きな方です。
他作品読みたいとまでは思わんけど。
posted by まるひげ at 02:18 | Comment(0) | TrackBack(1) | ミステリ | edit | web拍手
icon_45_b.gifこの記事へのコメント
icon_45_b.gifコメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

小林泰三「アリス殺し」を読んだ
Excerpt: “不思議の国”の住人たちが、殺されていく。どれだけ注意深く読んでも、この真相は見抜けない。10万部突破『大きな森の小さな密室』の鬼才が放つ現実と悪夢を往還する“アリス”の奇怪な冒険譚。 アリス..
Weblog: キャッチヘルブルース
Tracked: 2014-08-04 08:31
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。