2013-06-04

icon_45_b.gif『大坂将星伝(上)』読了。

5月の積読本消化2冊目。

一番テンション上がるのは冒頭6ページの大坂の陣のワンシーン。
「新しき世を産む前に、美しき地獄を見ろよ、家康」(p.9)のとこね。

「惜しいかな後世、真田を云いて毛利を云わず」天下一統が成らんとする戦国末期、豊臣秀吉の側近である黄母衣衆の森家に、一人の男児が産まれた。―彼の名は、森太郎兵衛。太郎兵衛は、後藤又兵衛や長宗我部元親、そして立花宗茂など、強き者たちとの出会いを通じて成長し、齢十一にして大名となるのだが…(単行本より抜粋)。
仁木 英之(著)『大坂将星伝(上)』

ということで、毛利勝永こと森太郎兵衛の成長物語。
書き手が仁木さんなので安心の読みやすさです。
上巻の内容は本能寺の変〜秀吉の九州平定まで。
勝永的年表で言えば、ちょうど満5歳〜10歳のお話です。
長浜城下の幼少時代から始まり、竜造寺政家の娘を娶るところまで。
太郎兵衛、年齢が年齢なので感情に左右されることが多いですが、
歳の割には分別のある落ち着いたお子様でした。

秀吉の黄母衣衆である厳格な父・吉成のもと、
叔父たちに武芸や兵法を教え込まれた太郎兵衛は
吉成の馬子として戦場へついていくことを許されます。
そこで出会った戦国武将たちの強い信念に触れ、
太郎兵衛の精神が鍛えられていく様子がメインとして描かれております。
上巻では、山崎の戦い、小牧長久手の戦い、九州征伐等
大きな戦に接しておりますけれど、参加というより傍観者的立場です。馬子だし。
そのくせ大物人物と接点があるのは…主人公補正というやつです。

有名武将がゴロゴロ登場しますが、基本的に悪人はおりません。
盛親や宗茂などはそれほど深く関わってはこないのですが、
後に勝永と強く繋がる人物をうまく絡めてきてるな、という印象ですね。
でも「明石のおっさん」はちょっと無理に引っ張ってきた感があったりして(笑)。

上巻で太郎兵衛と一番つるんでいるのは、
天下が秀吉の下治まろうという時勢、槍一本で名を挙げようとする後藤又兵衛。
ふたりの交流が微笑ましいです。
またべ、子守上手いな!
ちなみに又兵衛は主君である吉兵衛とはすでに険悪ムードでした(笑)。

ラストは、絡み酒で人格変わってる三成…もとい肥後国人一揆勃発でシメ。
そして中巻予告「兄と慕う石田治部少輔三成と共に、関ヶ原で家康を迎え撃つ!」
…次巻で勝永と三成の間にどんな出来事が出来したのか、そっちの方が気になるわ。
posted by まるひげ at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時代・歴史モノ | edit | web拍手
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