2013-05-11

icon_45_b.gif『天下人の血 桃山乱戦奇譚』読了。

あっという間に読んでしまいました。
読み返してみたら、今作のヒロインは大政所でした。ばばさーッ!!


智本 光隆(著)『天下人の血 桃山乱戦奇譚』

公式あらすじは以下の通り。

天正十七年、小田原。二年ぶりに帰参した豊臣秀勝は、
真砂五右衛門からひとつの忠告を受ける―「敵は外ではなく、内にいる」。
混迷する太閤・秀吉の天下。そこに下されたひとつの命。
「天皇を助けて秀吉を討ち取った者が次の天下人である!」
伊達、徳川、蒲生、細川、そして豊臣秀次・秀勝兄弟…。
己の天下を目指して、皆が一斉に「秀吉の首」を狙う!果たして次の天下人は誰か?
(新書帯より引用)


公式さんよ…徳川は外してもいいだろ。
ということで、
秀吉の甥である秀勝が文禄の役で病没せず
左目を失いつつも日本へ戻り、秀吉の天下を覆すという展開です。
ちなみに首取り合戦に突入するのはかなり終盤でした。
自分のようにif小説をもっぱらキャラ小説として読んでいる方は別として、
シュミレーション部分を重視する方にとっては物足りない内容でしょう。
何より1巻で終わりというのがネックですね。

以下、ちょっとネタバレ注意の感想文です。



秀勝というと、最近(?)のネタでは大河ドラマ「江」で
エ●ザイルの中の人が演じてたという認識しかないのですが、
この作品に於いては秀吉の変化とその天下に不安を覚えつつ
戦下手の兄・秀次を支える真っ直ぐな気質の青年武将でした。
性格はやや前作『豊臣蒼天録』の忠輝と似てるかなという印象。

物語序盤の小田原の役から、秀勝が秀吉の言動に違和感を抱き始めます。
天下人に相応しい「正統なる血筋」を捏造した秀吉の歪んだ願望。
叔父を信じたいのに状況がそれを許さないことに苦悩する秀勝ですが、
関白としての秀次の覚悟を目の当たりにし、ついに秀勝は秀吉を討つことを決意します。
妄執に取り憑かれた秀吉の狂気が不気味でございますよ。

読みどころは秀次・秀勝の兄弟愛というか互いへの篤い信頼。
印象的だったのは、
味方となる政宗、氏郷、忠興らの生来の武士としての気質と
生まれは百姓である自身の性質との根本的な違いを秀勝が自覚するくだり。
さらりと書かれていますが、作品の重要な要素です。

読んでて笑ってしまったのは
「お前わざとだろ!」ってくらい使っえない幸村、
政宗と氏郷の皮肉応酬とその傍で基本「我関せず」な忠興の図。
そして忠興さんと言えば、
行長が決して言ってはならない相手に決して言ってはならない言葉をw
智本さんたら確信犯ですね。
posted by まるひげ at 23:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時代・歴史モノ | edit | web拍手
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