2013-04-30

icon_45_b.gif『秀頼、西へ』読了。

今月の積読本消化4冊目。

なんだろう、特に誰に思い入れすることなく淡々と読み終えてしまった。
謎と謎が絡み合って複雑な様相を呈しているのですが、
仕掛けがわかったところで「な、なんだってー!?」とまではならないような気がする。

戦国末期。天下を手中にしようとしていた徳川家康は、大坂城に配下の者を忍び込ませた。一方、真田大助は、父・幸村より、落城の際には秀頼を連れ出し落ち延びよ、という密命を受ける。目指すは薩摩、島津家の元。燃えさかる大坂城を脱出した一行は西へ―。誰が味方で誰が敵なのか?行く手には、想像を絶する謀略が待ち受けていた!迫真の傑作時代ミステリー(文庫より引用)。
岡田 秀文(著)『秀頼、西へ』

時代ミステリif物語。
大坂城落城後、秀頼は真田とともに薩摩へ逃れたという伝説を下敷きにしております。
夏の陣の間際、薩摩の島津家が大野治長に密かに伝えた言葉。
それは「大坂城落城の折には秀頼を薩摩へと落とす」という約定だった。
その密約を知る真田幸村は、嫡男・大助に秀頼の側へ仕えることを命じる。
やがて大坂方の敗北が決し、炎上する大坂城から秀頼を脱出させることに
成功した大助だが、薩摩行きの途上には秀頼の逃避行を助ける者たちと
それを阻止する者たちの存在があり―。

という展開です。
物語は大坂冬の陣終了後からスタート。
序盤から、徳川方、豊臣方の登場人物の企みが少しずつ語られていき、
中盤あたりでぼんやりと各勢力の思惑が掴めてきます。
人物の行動が入り乱れているのでちょっと混乱しますね。
まぁ、それが作者の狙いなのでしょう。
「このとき秀頼一行を襲ったのってどこの勢力?」
「ふたつの勢力がぶつかったけどお互いに相手の正体わかってるんだったっけ?」
という感じで、数ページ前に戻ること幾度かありました。

命がけの逃避行なので危機的状況もたくさんあるのですが、
主役級の大助くんが割とほんわりしてる性格なのが心配になるやら笑っちゃうやら。
薩摩までの道中で成長していく秀頼と大助、
家康と正純の謀略、島津家の内情がキーポイントです。
一部の隙も無く悪役な正純。似合う役回りだわー正純ー。

最後の最後で明らかになる家康の本心と
大助が重要人物である姫君にかけた言葉が
後の世の情勢を暗示しているところなんかも心憎い趣向でした。
残念なのは、後味があまりよろしくない点。
岡田作品にスッキリ明るいものを期待したわけではないんだけども。
posted by まるひげ at 22:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時代・歴史モノ | edit | web拍手
icon_45_b.gifこの記事へのコメント
icon_45_b.gifコメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/358027097
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。