2013-04-07

icon_45_b.gif『戦都の陰陽師 騒乱ノ奈良編』 読了。

3月の積読本消化2冊目。

予想というか期待をしていなかったと言えば嘘になるけど。
ほんとに出てくるとは思わなかったよ、左近。訛っててもかっこいいよ!

時は戦国。大陰陽師・安倍晴明の末裔たる土御門家を“魔天の四天狗”を名のる魔物が襲撃、魔を滅ぼす霊剣・速秋津比売の剣を奪い去る。それは裏蘆屋の流れをくむ妖術師・果心居士の指図だった。果心居士は奸雄・松永久秀を操り、恐るべき陰謀を企てていた。霊剣を取り戻すため、土御門家随一の使い手・光子姫は、凄腕の伊賀忍び・疾風らに守られながら、久秀のいる多聞山城をめざすが―。新説・陰陽師物語、待望の第2巻(文庫より引用)。
武内 涼(著)『戦都の陰陽師 騒乱ノ奈良編』

前巻で陰陽師の姫・光子が出雲から持ってきた霊剣が
魔の者に奪われてしまうところからスタート。
ちなみに今回は、忍びたちの戦闘より陰陽師同士の戦いの方が多いです。
本格的なバトル描写は序盤と終盤のみで、
本編の大部分は魔の者との闘いのための情報収集と下準備の様子が描かれます。
ここのパートが結構長いのですが、
今巻の舞台となっている奈良の緊迫した状況や
登場人物たち(敵味方どちらも)の行動や感情が丁寧に描かれているので
中だるみという印象は受けませんでした。読み応えだっぷり。
ということで、
なんといっても読みどころは人間関係ですね。
光子と祖父との絆がとても強くて、これはもう全米が泣くレベル。
大切な人間を想うがため、命を懸けて全力で護ろうとする光子の姿を見て、
今まで一定の距離を置いていた伊賀忍びの惣領・疾風の心にも変化が現れた様子。
この2人の仲もね、気になるわー。
気になるといえば、前巻よりもさらに竜牙と蘭の仲が縮まってるのも見逃せない。

さらに今巻は、光子一行以外の脇役の活躍も目立っているところが嬉しいです。
なかでも面白いのが、松永軍に身を置く柳生新次郎厳勝。
敵方の筒井軍の勇将・島左近の親友であり、
本音としては久秀を見限り筒井軍に合力したいわけですよ。
ところが、父の宗厳は筒井一族を憎むあまり久秀に忠誠を尽くすの一点張り。
また、新次郎が想いを寄せているのが久秀の正室・葦姫。
この葦姫が新次郎に久秀暗殺を仄めかしたりしてややこしいことに…。
現実と本心の板挟みとなり苦悩する新次郎が
あんまり悩みなさそうな(失礼な)左近とは対照的でした。
…キャラ話に花を咲かせすぎるのもナンなのでここまでにしときます。

多聞山城に潜入し、霊剣を取り戻すことに成功した光子一行。
ところが霊剣には強力な呪詛がかけられており、光子の身体を徐々に蝕んでゆきます。
予断を許さない状況のなか、最終巻に続く。
posted by まるひげ at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時代・歴史モノ | edit | web拍手
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