2012-12-16

icon_45_b.gif『黒田長政』読了。

今月の積読本消化1冊目。絶版御免。

ちょっとギスギスした父子関係が読みどころ。
得意げにしてると鼻ッ端を父親にブチ折られる、というのがテンプレ。
そもそも父親があんなの偉大だと色々大変だよね…って話でもある。

戦国随一の智将、黒田官兵衛の子として生まれた黒田長政。秀吉にすら畏怖されたといわれる、父の巨大な影という宿命を乗り越え、猛き勇将としての道を切り開き、関ヶ原の戦いにおいては徳川方を勝利に導いた。その後、徳川太平の世にあっては、黒田家を筑前五十二万余石の大大名にまで興隆させる。文武を兼ね備えた稀代の名将、長政の姿を生き生きと描いた、著者渾身の長編歴史小説(文庫より引用)。
石川 能弘(著)『黒田長政』

序章は関ヶ原にて長政率いる黒田勢が石田方へ鉄砲撃ちかけるところから始まり
本章はそこから時が遡って
松寿時代の長政が人質として長浜城へ送られるところから再スタート。
その後、父・官兵衛や主の秀吉のもとで戦働きを重ねた長政が
武辺・知略ともに秀でた武将として成長する様を描いております。
武一辺倒の時期から策略をもって戦況を動かすことの小気味良さに気づいて以降、
長政の生き方が定まった感じです。
そしてラストは大坂の陣終了まで。
やや唐突なシメなのが残念。
秀吉の下にあっても、家康&秀忠の下にあっても
黒田の家は外様の身であり、外様としての働きを示すことによって
御家を存続させることを固く心に戒めるところで終わってます。
将軍家と幕僚に気を使う胃の痛い日々の始まりを覚悟する
長政の姿が目に見えるようなENDでした。

以前読んだ刑部本が面白かったので期待しつつ読み始めたものの、
今作はさらさらーっと進むので正直物足りなかったです。
長政と官兵衛との関係がメインの物語となっており、
家臣や他の武将たちとの交流はあまり描かれてません。
家臣でいえば母里太兵衛、黒田一成との会話がちょろりとある程度。
そして、父子の関係が読みどころ…と言っても
それが堂々と「良好」と言えるものではないのが特徴です。
大概は長政が官兵衛に怒られたり怒られたり怒られたり…たまに褒められたり。
鞭鞭鞭鞭飴鞭鞭って感じのリズム。むちむち。
長政は父の深謀遠慮に心底感服しつつも、
したたかな世渡りっぷりに呆れたり謀略好きの性格には辟易したり
隠居後にも色々と蠢く姿にイラッとしたり。
でもなんだかんだ言って父親孝行な長政…と言えなくもない。
posted by まるひげ at 16:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時代・歴史モノ | edit | web拍手
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