2012-12-05

icon_45_b.gif『関ヶ原争乱録 廻天の掟(二) 家康の焦燥 昌幸の真意』読了。

11月の積読本消化3冊目。

昌 幸 、 こ れ は ひ ど い 。

ひとことで言ったら愉快犯の昌幸が東西両軍を引っ掻き回しまくる話です。


尾山 晴紀(著)『関ヶ原争乱録 廻天の掟(二) 家康の焦燥 昌幸の真意』

昌幸一人にここまで振り回される東西両軍もどうなんだ、という疑問はありますが
各勢力の内情を見てみれば、妥当っちゃー妥当な動きなんですよね。
毛利も前田も上杉も。
特に東西両軍…というか昌幸と三成にとってのキーパーソンとなっている毛利。
西軍のためではなく、御家安泰のために動く広家と優柔不断の輝元。
優柔不断といえば、金吾が最終決戦にて覚醒してます。

あ、遅くなりましたが公式あらすじを以下に。

慶長五年。中津川の戦いで勝利をおさめた西軍。
しかし、石田三成、大谷吉継の二人は、毛利家の不穏な動きに戸惑っていた。
そんななか、東軍は福島正則らを先頭に矢作川に布陣。
戦いは、最後の最後で動いた毛利軍によって、なんとか西軍の勝利となった。
福島正則など多くの武将が討死にし、岡崎城へと撤退した東軍。
失意の徳川家康のもとに、一通の書状が届く。その内容を信じれば、一気に西軍を逆転できる。
しかし、その送り主は、家康の長年の敵であり、
先の中津川の戦いで裏切った表裏比興の者・真田昌幸だった―。
東西両軍を手玉にとる昌幸。果たして彼の真意はなんなのか?
そして、混沌とする東西両軍の勝敗の行方は―。
(新書帯より引用)


…というのが2巻中盤まで。
以下、ネタバレなので畳みます。


昌幸の謀略無双の本作品。
正直、矢作川の戦い以降はダレてしまって話の筋追うだけになってしまいました。
昌幸と家康の会談なんて、その後のページ数目視するだけで目が泳ぐわ(苦笑)。
つーか、1巻は昌幸以外の黒幕の存在が仄めかされていた感触だったのですが…ねぇ?
読み返してみても、これはミスリードというレベルではないだろ。

それはともかく。
2巻序盤では、それまで西軍勝利へ消極的な態度を見せていた毛利家。
西軍に身を置きながら不可解な動きをする毛利に対し、疑惑の念を抱く三成&吉継。
探りを入れつつ戦を進めるうちに、
「豊臣家御為、公儀第一」を叫ぶ三成の態度にも変化が現れます。

一方、西軍の勢いに押され関東へ撤退する東軍。
苦境続きの東軍は有名武将の退場が相次ぐ始末。
窮地に追いやられた家康に胡散臭い救いの手を差し伸べる昌幸。
そんな昌幸の調略を元に組み立てられた東軍の仕掛けにより、
出張ってきた上杉勢&佐竹勢は関東より後退。
昌幸は家康と同盟を結びつつ、広家に対しても密約を取りつけるが…。

という展開でした。

昌幸の独壇場といった様相を呈していたこの戦いは結局のところ、
三成の自省と譲歩、金吾の成長など「人の心」を見誤ったことで
昌幸の野望は潰えることになります。
ちなみに、ラストで戦後処理は描かれておりません。
戦後の公儀の有り様は決まってはいるものの、論功行賞でまたモメそう。
あ、でも徳川家の領地がまるっと空いてるから大丈夫か。
posted by まるひげ at 22:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時代・歴史モノ | edit | web拍手
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