2012-09-30

icon_45_b.gif『細川三代 幽斎・三斎・忠利』読了。

今月の積読本消化1冊目。

個人的には、徳川の世になってからの忠興 → 忠利あたりの処世術の変化を
手紙の遣り取りで読み取っていく構成が面白かったです。
誤植がちょろちょろあるのが「ん?」ってなりますが…。

栄華四百年の原点。徳川政権において、外様には異例の五十四万石の地位に昇り詰め、現在まで栄華を伝える細川家とは? 文武両面に精通し、絶妙な政治力・文化力を駆使して織豊期を生き抜いた、その草創のドラマを描く(単行本帯より引用)。
春名 徹(著)『細川三代 幽斎・三斎・忠利』

どんな本かと聞かれるまでも無く、タイトルの通り
肥後細川藩初代の幽斎から忠興、忠利…と三代に亘る藩主の物語。
文化と政、そして戦の関係が複雑に融合している時代の真っ只中、
御家存続のため苦心した大名家の歴史の裏側を垣間見ることができます。
また、おまけと言っても良い終章では、
細川家と赤穂浪士、さらに桜田門外の変にまで言及しておりました。

藩主のなかでは、とりわけ幽斎に焦点が当たってます。
幽斎の章が一番ページ数が多いのはもちろんのこと、
忠興の章になっても
忠利の章になっても
ちょくちょく登場します幽斎おじいちゃん。
なんといっても、
足利家 → 信長 → 秀吉 → 家康と、主君が変わる激動の戦乱期において
抜群の政治感覚を武器に高い地位を保ち続けた幽斎の処断が見事です。
幽斎と忠興の微妙な距離感、
権力者に近付きすぎる息子を一歩引いたところから冷めた目で見る反面、
やはり父として子を想う気遣いをちらりと覗かせているところなんかも読みどころ。

戦と政で多忙な時期に比例して、
連歌を代表とする文化活動が活発になっている幽斎。
歌についての解説も多く記述されておりました。
田辺城籠城の際の古今伝授の儀は、朝廷との駆け引きが確信犯的で面白い。

戦国から泰平の世への変革期が舞台となる中盤以降、
権威も人々の価値観も大きく変わった時代に家名を維持するため
幕府に対して配慮に配慮を重ねた処置の数々は読んでいて胃が痛くなるほど。
読み切るのに結構体力が要りますが、
草創期藩主三代の事績が詳細に描かれているので勉強になりました。
posted by まるひげ at 01:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時代・歴史モノ | edit | web拍手
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