2012-09-01

icon_45_b.gif『関ヶ原争乱録 廻天の掟(一) 三成の決意 吉継の疑惑』読了。

8月の積読本消化2冊目。

一番気になるのが、黒幕なわけですよ。
尾山さんは昌幸お好きらしいので
この人が美味しいとこ持っていく可能性が高いのだが。
…とはいえ、この巻でもう十分はっちゃけちゃってるしなぁ。

あと、刑部の保護者っぷりがいつもより磨きがかっているような。
二人の仲が良すぎてたまにこっ恥ずかしい。


尾山 晴紀(著)『関ヶ原争乱録 廻天の掟(一) 三成の決意 吉継の疑惑』

まずは公式あらすじをば。

慶長五年。家康討伐の軍を挙げた石田三成の元に、一通の書状が届く。
そこには、士気の上がらない西軍の現状が記されていた。
豊家安泰のために皆が団結していると信じて疑わなかった三成は、
急遽、伏見城に向かい、宇喜多秀家や吉川広家らを叱責。
三成の傲慢さに不満を抱きながらも、彼らは翌日に城を落とした。
さらに三成は、宇喜多秀家らを伊勢平定に、立花宗茂らを田辺城に向けさせ、
自身は大坂城から毛利輝元を出馬させる。三成の打つ手が全て成功するなか、
この三成らしからぬ迅速な行動に、盟友・大谷吉継は疑問を持つ―
三成の背後に誰かいるのではないか?
さらに、失地回復を目指す家康が西進を開始。果たして天下を二分する戦いの行方はいかに!?
(新書帯より引用)


以下、ネタバレ注意の感想文です。

物語は伏見城の戦い直後からifが発動、
終盤まで西軍有利のまま三河攻略まで進みます。
北国表、伊勢方面への迅速な対応、
大坂城を守る輝元の出馬を認めさせるため
淀殿へ直談判&大蔵卿の抱きこみ等、史実では考えられない計略を使う三成。
そんな三成率いる西軍に対し、後手後手に回る東軍、焦る家康。

読みどころは半ば過ぎたあたり。
中山道を進む秀忠に災難がふりかかる戦いが一番テンション上がります。
もう、本当にあの人は…徳川の疫病神だな。
ということで、わかっていてもやっぱり美味しい役回りのS田一族。特にM幸氏が楽しそう。

西軍内部の水面下では、色々な思惑が行き交います。
毛利勢安泰のために謀をめぐらす広家、
出馬は決まったものの、どうにも腰の重い輝元、
頼勝、正成のW家老に八つ当たりな金吾、
というのはいつものことながらスッキリしない毛利まわり。
中央から離れてる上杉勢は関東へ南進、
去就定まらぬ前田勢は越後進攻を狙います。
なんだか尾山作品における前田は影でごそごそ動いてる感があるな。

順調すぎる勢いの西軍、
とりわけ三成の采配が全てにおいて成功することに違和感を覚える家康。
さらに、東軍に対して仕掛けられた何者かによる調略。
このふたつを関連付けた家康に打つ手はあるのか。
一方、三成が執った術策に三成らしくない謀略の色を感じ取る吉継。
黒幕の存在を疑うが、果たしてそれは…というラストでした。

キーアイテムである出所不明な怪文書…
もとい謎の書状があちらからもこちらからもそちらからも。
たとえ書状の通りにことが運んでいたとしても、
素直に言うこと聞くかなあの三成が、という感じがなくもない(苦笑)。
今巻では書状の差出人は明らかにされないまま、以下次巻となっております。
2巻は今月末発売予定。

極終盤になって突然の黒幕登場というのはいくらなんでもないと思いたい。
でも「死んだはずのあの人物が実は―!?」
という展開もありそうななさそうな。
posted by まるひげ at 01:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時代・歴史モノ | edit | web拍手
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