2012-08-17

icon_45_b.gif『清須会議』読了。

図書館レンタ本。

「リアルうつけ」信雄。期待を裏切らないうつけっぷりが素敵。
恒興の小物っぷりも同様。
映像にしたらすごく輝くだろうなこのふたり。
あと、アイキャッチ的な滝川一益。

生誕50周年記念「三谷幸喜大感謝祭」のラストを飾る、満を持しての書き下ろし小説、遂に刊行! 信長亡きあとの日本の歴史を左右する五日間の攻防を「現代語訳」で綴る、笑いと驚きとドラマに満ちた、三谷印の傑作時代エンタテインメント! (アマゾン・レビューより引用)
三谷 幸喜(著)『清須会議』

とりあえず、冒頭の「信長断末魔のモノローグ」に笑ってしまいます。軽いな魔王!

舞台は本能寺の変〜信長自害から清洲会議終了まで。
具体的に言うと、信長の後継者を決定する5日間の会議の様子を描いたもの。
途中、ちょっとif的な設定も見られます。
特徴は軽妙な読み口と読了感。
時代小説として読むべきものではない類の作品ですが、
それ故に、ふだん時代小説敬遠している方にも読みやすい仕様となっております。
現代語で進むというのはもちろん、カタカナ語まで普通に使ってます。
登場人物のセリフと心の声だけで話が進むので、プロットみたいな感じですね。
舞台脚本の台本集みたいな。
映画化になるとまた違った形になるそうで、それはそれで楽しみです。

信長の後継者として信孝を擁立した勝家と信雄(のち三法師)を推す秀吉。
秀吉嫌いのお市は勝家支持に。
友誼を重んじて丹羽長秀も勝家サイドに。
しかしそんな勝家陣営へ秀吉の謀略の手が迫り…という展開になります。
それぞれを支える周りの脇役たちの入り乱れる思惑と打算、駆け引きが読みどころ。
登場人物の思惑ダダ漏れな後継者争い心理戦でありました。

勝家のとっつぁんが一番歳喰ってんのに一番純粋でした。
市に接近されたことで浮かれまくってる勝家。
根回しのよさと抜け目無さピカイチな秀吉、
情と打算の間で揺れる長秀。
終盤にはこの三者を中心に会議がまとめられていきます。
最終的には「すべて自分の思惑通り」と満足した秀吉ですが、実は…という
ちょっとひねった趣向になってます。

気になる脇役たち。
事務のスペシャリスト・前田玄以が地味に活躍してます。
あと、お市も寧(ねね)も松姫も計算高い。
女特有のしたたかさ怖いわぁ。
ちなみに、脇役のみなさまは大概がステレオタイプなので読んでて違和感なかったです。
posted by まるひげ at 02:58 | Comment(0) | TrackBack(1) | 時代・歴史モノ | edit | web拍手
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『清須会議』 三谷幸喜
Excerpt: 清須(清州)会議といえば、本能寺の変で織田信長が斃れ、嫡男である信忠も亡き後の織田家後継者を決めるべく、主だった家臣たち――柴田勝家、丹羽長秀、羽柴秀吉、池田恒興の4人(滝川一益は間に合わずに欠席)―..
Weblog: 【徒然なるままに・・・】
Tracked: 2012-08-18 20:18
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