2012-07-16

icon_45_b.gif『佐助を討て』読了。

図書館レンタ本。

一介の忍びの視点を通して、戦と忍びの生きる世界を描いた作品です。
…どこが読みどころかと聞かれたらちょっと困ってしまうわ。
残念ながら、自分のような落ち着きの無い読者にとっては、血湧き肉踊る成分が足りない作品でした。

真田残党VS伊賀忍者 しのびの意地を賭ける!大坂の陣後、猿飛佐助、霧隠才蔵、根津甚八たちが執拗に家康の首を狙う。家康を守る伊賀組との暗闘、激闘、死闘の数々。手に汗握る忍者活劇小説の登場!(単行本帯より引用)
犬飼 六岐(著)『佐助を討て』

内容は以下のような感じです。

豊臣を滅ぼして以降、悪夢に取り憑かれた家康は、
大坂の陣の最中に己の命を脅かした猿飛佐助の抹殺を伊賀忍びに命じる。
伊賀忍びたちは佐助の居所を突き止めるものの、何度も返り討ちに遭う始末。
しかし、主人公である数馬だけは、佐助に殺されることなく見逃される。
果たしてその理由は、そして数馬が佐助を討つことはできるのか…。


といった展開になります。

強大な敵、忍び同士での確執、裏切り者の影、幼馴染へかける想い…等
設定はとてもそそられるものがあります。
しかし、いまいち設定を活かしきれていないように感じられました。
アクションシーンはありますが、
盛り上がりに欠けるので「先が気になって仕方ない!」という感覚も無く…。
主人公たち伊賀組の標的であるはずの才蔵が姿を現し、
佐助暗殺の手助けを申し出るところなんかは
なかなか面白い展開になりそうなんですけどねぇ…。

個人的にはラスボス的位置づけの佐助の描写が少ないが故に
どんなキャラなのかがいまいち伝わらなかったところが不満です。
佐助が「人を殺すことに微塵のためらいもない」が
「赤子のように無邪気」だという人物評はあるのですが。
具体的なエピソードや展開があれば良かったのに。

人物描写と言えば、脇役がパッとしない。
数馬の同僚や年下の忍びたちも、似たり寄ったりなキャラ造詣というか。
読んでいてしばらく登場しないと「こいつ誰だったかな…」と悩むこと数度。
それでも記憶に残った人物といえば…何故か角介。
(安易にツンデレ妹キャラとか選ばないわよ!いや確かにキャラ立ってたけどさ)
老練な忍びゆえの正体不明さと、
主人公を教え導くポジションでありながら
自らの技量を試すのに進んで(気紛れで?)敵方についたところが面白いかと。
ちなみに、登場する真田十勇士の残党さまは
猿飛佐助、霧隠才蔵、晴海&伊三入道、望月六郎、根津甚八。
残りのメンバーは行方不明あるいはすでに鬼籍に入っておりました。
posted by まるひげ at 00:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時代・歴史モノ | edit | web拍手
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