![]() | 忍はなぜ、忍として存在するのか。その理由は彼本人も知らない。真実を知るのは、父と一人の少年だけ。しかし、忍がすべてを知りたいと思った時、鏡の世界は崩れてしまい、新たな真実が浮かびあがる―(単行本より引用)。 片山 愁(画)『当世幻想博物誌(参)』 |
最終巻。
これまで登場した脇役キャラも再登場。
主人公の忍や忍の父、そして前巻登場した少年の謎が解かれています。
解かれてはいるのですが、ちょっと唐突な感じです。
というのも、2巻で忍の謎について核心に迫る展開になってしまい、
そこからほぼ一直線で話が進んでしまったためなんですが…。
正直、1巻のオムニバス形式の不可思議事件をもう少し読みたかったなぁ。
あとがきにある「深夜、時計の音だけが響いている」
「静寂の中のちょっと怖い感じ」の雰囲気はバッチリ。
すなわちこれ、睦月兄さまのあの世界ですな。
つーか、初絵さんは人形は人形でもメカの方だったんですね。
忍が存在する理由はわかったものの
彼がどういうモノであるのかっていうのは謎のままだったり、
設定が不明瞭なままで残ってるところが少し。
雰囲気で読んで! という傾向はありますが、
明治〜大正あたりのレトロで浪漫な空気に儚い人物を描かせたら
やっぱり片山さんだなぁ…と思う次第でございますよ。

