2011-03-14

icon_45_b.gif『ガラシャ』読了。

忠興のDVっぷりにうへぇうへぁ言いながら読み進んでったんですが、
最後章にビックリした。
すごいんだ、藤孝の光秀に対する執着がさ…。
こんなユーサイ初めて読んだわー。

嫁いだ後にはじめての恋を知った玉子はガラシャと名を改め、異国の神に祈り続ける。彼女に献身的な愛を捧げる侍女・糸もまた、報われぬ愛に身をこがし…戦国に散った細川ガラシャとその父・明智光秀、夫である細川忠興、舅の幽斎―想えば想うほどすれ違う恋人たちを描く渾身の恋愛長編(アマゾン・レビューより引用)。
宮木 あや子(著)『ガラシャ』

この想いを伝えてしまえばすべてが終わってしまう、でも想うのを止めることはできない、
という悲恋で秘恋な恋愛小説でした。
タイトルこそ主役は玉子に見えますが、彼女に深いつながりのある人たちの物語でもあります。
ラストが綺麗に終わってて余韻が良いですな。

玉子と侍女の「糸」が瓜二つ、という設定が出てきたところで
なんとなくその後のからくりが予想できるのが残念といえば残念。
でもこの作品の大事なところはそこではなく。
登場人物の複雑な人間関係と
それぞれの内面描写が読みどころでしょう。
よろしいか、これから書き出しますぞ?

忠興が玉子への愛に溺れているのはいつものことです。
その愛の内訳がなんとも複雑なのですが、そこはまぁ読んでいただくとして。
キリシタンの糸は、玉子に対して特別な感情を向けているものの、
やがて忠興の弟・興元に対して恋心を抱くようになります。
その興元は妻を迎えていながらも密かに玉子を想い続け、
愛の渦中の玉子は幽閉先の味土野で出会った男・秀治を忘れられずにいます。
そうしてるうちに忠興の側室問題で「ハァ…(溜息)」てなったところ、
トドメの藤孝 → → → 光秀に頭パーンなる。

これから読まれる方は、これらの人間関係にやきもきしましょう。

父の謀反、幽閉、流産、初恋、夫からの愛と暴力、
そんな状況のなか、異国の神に救いを求め祈りを捧げる玉子。
幽閉を解かれ、細川の家に戻ってからは
信仰を心のよりどころとし、
目の前の現実に意識を向けずに過ごすようになっていきます。
精神のバランスを欠いたような危うい様子を見せたかと思えば
忠興を支配するような鬼気迫る雰囲気を見せたりと
中盤以降の玉子は、ちょっと捉えどころがない感じでした。

個人的には、糸と忠興の会話シーンが好きだなぁ。
忠興さんに臆することなく意見できる侍女ってすごいよ。
posted by まるひげ at 23:45 | Comment(0) | TrackBack(1) | 時代・歴史モノ | edit | web拍手
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