2013-10-31

icon_45_b.gif『戦国覇王伝(8)仙道の火祭り』読了。


今月の積読本消化1冊目。

独眼竜負け越しな巻。

奥州の地へ侵攻軍を催した徳川家康は、カルバリン砲をもって石森城を力攻めする。政宗は兵を退き、軍議において家康との決戦を仙台城に移すことを決定する。一方、大坂の豊臣秀頼は、徳川の息の根を止めるための奇計を実行に移す。そこへ、上方を牽制するため清洲城に駐屯していた秀忠が、父・家康への不信感から妄動し、軽はずみな行動を起こしてしまう(アマゾン・レビューより抜粋)。
中里 融司(著)『戦国覇王伝(8)仙道の火祭り』

表紙カバーは政宗の協力者であるスペイン伯爵令嬢・ジュリア姫さん。

あらすじ補足は以下の通りです。

奥州征伐として侵攻してきた徳川軍。
前線基地の石森城で迎え撃った伊達軍であったが、
先鋒の本多忠勝、そして強力な火力兵器を伴う徳川軍本隊に落城してしまう。
兵を引いた政宗は、決戦を仙台城へと定めるが
仙台城までの道程では諸侯の部隊との連携が取れず、
その隙を家康に突かれ、敗戦を重ねてしまう。
一方、毛利、宇喜多、石田ら豊臣有力大名が時を同じくして兵を起こしたとの知らせが
清州城を守る秀忠の元へ届けられる。
大坂方へ京を押さえられることを恐れた秀忠は、
家臣らが止めるのも聞かずに先手を打つため京へ向かう―。


という展開です。
勢い良く戦始めた伊達軍ですが、そう簡単にはにいきません。
前巻から続く徳川軍との戦い、結果だけ見ると伊達軍の敗戦続きです。
今巻にて、戦場はついに仙台城下というところまで来たのでもう後がありません。
決戦は家康のカルバリン砲と政宗のカノン砲対決になるんでしょう。

それにしても。
シリーズ残り2冊というところまできて、あのビックリ要素は必要だったろうか。
女剣士・香義の突然のデレ&春到来はまぁ良いとしても、
曽呂利の正体があの人て…。
正体を知ってしまえば、徳川方じゃなくて豊臣方についてるのが面白いです。

豊臣に味方する大名たちや公家集への牽制と監視のため、清州城へ詰めていた秀忠。
父親から「何があってもオメーは動くな」と釘を刺されたにも関わらず、
周囲に自身の才覚を認めてもらえないことに憤り、人間不信に陥りまくりな秀忠。
お目付役の老臣たちの静止も聞かず、次巻で大変なことをやらかしてくださる気配です。

ラストは上田城の仕返しにうきうきな昌幸@山賊中。
倍返し…倍で済まないですねあの勢いは…。
posted by まるひげ at 22:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時代・歴史モノ | edit | web拍手

2013-10-30

icon_45_b.gifバタバタ茶とかぶくぶく茶っていつかは飲んでみたいよね。


以下、先日購入した雑誌2冊の感想文です。


Katsukura vol.8 2013秋

かつくら最新号。
読みたいと思う作品がほとんどなかったことに
がっかりすれば良いのか、積読が増えないと喜べば良いのか。

巻頭大特集は森見登美彦と田中芳樹。
森見氏は、これまでの作品がガイドつきで紹介されてます。
ストーリーと読みどころをさらっと概観できるので便利ですな。
一方、田中氏。
22年ぶりの新刊『タイタニア』、
新書版や文庫版やらの新装が続く『アルスラーン戦記』、
この2作品がページ多めで構成されてます。
『アルスラーン戦記』と言えば、
荒川弘さんがコミカライズしたことが記憶に新しいですね。

あと、目に留まったのが今月発売された『天翔ける旋風 三国志断章』の作者インタビュー。


朝香 祥(著)『天翔る旋風 三国志断章』

三国志断章つーか呉志断章だろ…というツッコミは引っ込めて。
「かぜ江」シリーズの完結編なんですね。評判も良いみたいなので、そのうち読もう…。



YUCARI Vol.10 おいしい日本のお茶

お茶特集ということで衝動買い。
読んでみたら内容がちょっと物足りなかったです。
掲載されてる写真はとてもきれいなんですがねぇ。
茶の歴史や文化史、茶畑の一年、美味しいお茶の淹れ方など、お茶の基本情報が多めです。
自分のようななんちゃってお茶好きさんにとっては
知ってるつもりになってる感溢れるページであることよ(ちゃんと読め)。
個人的には、お取り寄せ銘茶の紹介を多めにして欲しかったなぁ。
特に、全国的に有名なお店じゃなくて、
その土地の人たちが日常的に買ってるお店の紹介を希望。

来月7日(木)〜10日(日)に静岡で開催される「世界お茶まつり2013」がとても気になりました。
ものすごく混むみたいだけど、お茶好きにはたまらん祭典ですな。
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2013-10-27

icon_45_b.gif正直さむい…書店パト。


10月も来週…つーかあと数日で終わりとか。
今日なんて白鳥が空飛んでるの見ちゃいましたわ。もう冬はすぐそこですか。そうですか。
振り返ってみると、今月はネットで怖い話むさぼり読んだことと
積みゲー(戦国無双クロニクル)消化にいそしんだ記憶しかないわ…。

それはそうと、本題。
先日、書店で見かけた気になる作品を3点ピックアップ。

『村上海賊の娘(上)』 『村上海賊の娘(下)』

和田 竜(著)『村上海賊の娘(上)』 『村上海賊の娘(下)』
和田さんの新刊出たと思ったら上下巻ですか。



藤木 稟(著)『バチカン奇跡調査官 終末の聖母』

あれっ、もう新刊出てる!?



今岡 英二(著)『天下人の軍師 黒田官兵衛、風の如く迅速に(上)』

来年大河に向け、ムック&活字等の関連本が充実してきましたが。
表紙カバーの…え、これ官兵衛??
濃ゆいなぁ…中東あたりの族長っぽいビジュアルですね。

あ、そうそう。
「風の如く」といえば、来月集英社文庫から
安部さんの『風の如く 水の如く』が再販されますね! 待ってました!
官兵衛つながりということで再販かかったと思うのですが、
自分のなかでは官兵衛よりも過労のあまり血尿出ちゃう正純が印象的な作品( ← ひどい)。
緊張感に満ちた取り調べシーンが読みどころで、
時々再読したくなるんですよね。
posted by まるひげ at 01:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | edit | web拍手

2013-10-25

icon_45_b.gif『ヘルズキッチン(10)』感想。


あれっ、晩餐会やらんの?!(地味に楽しみにしてた)

科学VS料理の五感対決は、ついに最終戦・嗅覚対決へ突入。‟香りの支配者”として覚醒した立花は、圧倒的なカレーで、会場中の食欲を制圧する。一方、ドグマとの命がけの修行を終えたはずの悟は、なぜか料理を作ろうとしない―!?(単行本より抜粋)
天道 グミ(画)/西村 ミツル(原作)『ヘルズキッチン(10)』

立花おかえりの巻。
「料理は不要か必要か?」をめぐる調理VS応用バトルもようやっと決着です。

最終決戦の嗅覚対決は、悟 VS 立花。
お題が「カレーライス」と来れば、もうスパイス系男子の立花が
圧勝じゃないかということになるわけですが…。
そこはやはり最終決戦、そう簡単な話じゃありません。
立花が出した「香りが変化するカレー」はともかく、
悟の「香り卵のカレーオムライス」。
このメニューが勝利した理由が良いですね。
そして立花のアフターストーリーもえぇ話や…(涙)。

心を伝える手段としての料理を出した悟。
料理を通して人と人との繋がりを描くことは
本作品自体のテーマとも共通していて、話の落とし方がうまいなぁと感じました。
あと、立花を糾弾するドグマがカッコ良いです。
蠅王に競り勝ったことも凄い。珍しくゴキゲンな悪食伯爵さまだわ。

オマケ収録の「食専の休日」もオールキャラ出演の小話で楽しいです。
悟、愛されてんなぁ…主にサガネに。
この女、ついに夜這いおった!
地味に出演率の高いてんのきわみ。
あれ食べるとみんなにょもるのか…(怖)。

次巻からは新章ですね。
予告ではカニ先輩絡みの話になるようですぞ。

至極どうでも良いことですが、
「涙のにおい」から「…ごめん、守屋君」までの数ページがなんだか雰囲気BLですよねあれ。
良いシーンなのになんか気になったり。
posted by まるひげ at 00:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | マムガ | edit | web拍手

2013-10-23

icon_45_b.gif『アリス殺し』読了。


図書館レンタ本。

グロ・クトゥルー・SF要素ありのダークファンタジーミステリ。
見事に誰も救われないEDでした。

複数の人間が夢で共有する〈不思議の国〉で次々起きる異様な殺人と、現実世界で起きる不審死。驚愕の真相にあなたも必ず騙される。鬼才が贈る本格ミステリ(アマゾン・レビューより抜粋)
小林 泰三(著)『アリス殺し』

アリスといえば、
数年前にティム・バートン監督&ジョニデのタッグで
「アリス・イン・ワンダーランド」がありましたけど。
ナンセンスをハイセンスに描くことに定評のある監督には、
こちらの作品を映画化したら出来が良い映画になりそう。
・・・・・
それはともかく。

「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」の世界観を元にしたミステリ作品です。
あらすじを補足すると以下の通り。

自分の夢の世界=「不思議の国」で起きた殺人が、
現実世界での殺人事件とシンクロしていることに気づいた主人公・亜理。
夢の世界でアリスは容疑者扱いされてしまい、
最悪の場合、女王によって死刑にされる恐れがあるという。
現実世界では、亜理は同じ夢を共有している同学年の井森と出会い、
アリスの容疑を晴らすために殺人事件を調べ始めるのだが…


という展開です。
なんつーか。
主人公の名前が「栗栖川亜理」ってとこからしてもう‟騙してやるぞ”臭が
プンプンして非常に胡散臭いです(笑)。
ミスリードされてるんだろな…と思いつつ読み進め、
やっぱり最後で盛大に騙されました。やられたわ。
読み返すと「その記述必要?」という描写が実は伏線だったり。
そもそも、あらすじ読んだ時点ですでに騙されてたり。

原作の不条理な世界観をうまく再現しているところがうまいですね。
特に、不思議の国の世界のキャラたちの会話。
話の腰折りまくりで噛み合わない応酬が延々と続くので、なかなかにイラッとします。
あと、特徴的なのは、殺害方法がエグかったりグロかったりして生々しいこと。
真犯人の動機なんかは割とどうでも良いんですが、
終盤、真犯人判明後から世界観の暴露という流れがスイスイ読めるのでスッキリでした。
読了感はスッキリとは程遠いんですがねぇ。
作風を受け付けない読者も多いだろうと予想されますが、
個人的にはこのブラックさと巧妙な物語設定は好きな方です。
他作品読みたいとまでは思わんけど。
posted by まるひげ at 02:18 | Comment(0) | TrackBack(1) | ミステリ | edit | web拍手

2013-10-19

icon_45_b.gif『カラスの教科書』読了。


ちょっと前の日記に、
「うちの庭にハクセキレイが来るんですよ」的なことを書きました。
ここ2週間ほど、どうにも雑穀の減りが早いのでおかしいなと思っていたら、
先日、エサ箱をつつく黒い影を目撃。

・・・カラスやないか。

いつの間にか、ハクセキレイはカラスによって駆逐されてしまったようです。
まぁ、カラスも好きだから別に良いんだけど。

え?カラスはお嫌いですか?
カラスの基礎知識からカラス度診断までとにかくくちばしの先から脚の先までカラスのことがわかる本(単行本帯より引用)。
松原 始(著)/植木 ななせ(画)『カラスの教科書』

身近な鳥なのによくわからないことも多いカラス。
著者のこれまでのカラス研究をおもしろおかしく語るエッセイです。
身体を張って調査した内容がユーモラスな文章でテンポよく綴られます。
とにかく、カラスに対する愛がぎっしりつまっております。
約400ページありますが読みやすいので読了するのに苦労しません。
デッサン画もデフォルメされたイラストもどちらもとても可愛い。
ある程度カラスを観察している方にとっては
目新しい情報はないかもしれませんけれども、単純に読んでて楽しい一冊でした。
鳥好きのみならず、動物好きにはツボでしょうな。
内容(というか目次)は以下のとおりです。

第一章…カラスの基礎知識
第二章…カラスと餌と博物学
第三章…カラスの取り扱い説明書
第四章…カラスのQ&A


世間一般では嫌われ者のカラスですが、
これ読むと道端や電線に止まっているカラスを観察したくなるんじゃないでしょうか。
日本に生息している一般的な二種のカラスの基本的な見分け方
ハシブトガラス…クチバシ太、出っ張った額、「カァ」と鳴く
ハシボソガラス…クチバシ細、平らな額、「ガー、ゴァー」と鳴く
の他にも、著者の私的な見分け方も紹介されています。
とりあえず、これ読んでカラスに親近感沸いたら
ハシブトかハシボソか確認する癖がつくかと(笑)。

また、「カラスなんか気味悪いし大っ嫌いなんだけど」という人でも、
カラスに荒らされないゴミの処理方法や
営巣&巣立ち前後のカラスの攻撃に対しては覚えておいて損はないです。
人間にとって不都合なカラスの行動のあれやこれやも、理由あってのことですしね。

で。
うちの庭に来てるカラス。
ハシボソの若鳥です。
胸のあたりに1cmくらいのハゲがあるので、
我が家では彼(彼女?)を「ハゲっち」と呼んでいます。愛をこめて。
ハゲが治ったら他の個体と区別つかなくなることが目下の懸念です。
posted by まるひげ at 23:02 | Comment(3) | TrackBack(0) | 坩堝 | edit | web拍手

2013-10-15

icon_45_b.gif『あやしや(3)』感想。


相変わらず、後書きとカバー裏のギャグセンスが素晴らしい。
「卵かけごはん」のだまり、最低だなあいつ!

―今、自然と蘇った。事件よりずっと前の、日常の…
自らを殺して欲しいと訴える鬼の少女。その出会いは、仁の失われた日常に少しずつ温度と色を与えていく。一方、綺糸屋事件にまつわる謎は鬼導隊最強の男、白陽により急速に解かれ始め…驚愕の事態へ!!(単行本より引用)
坂ノ睦(画)『あやしや(3)』

新キャラ多数です。にぎやかで大層よろしい。
設定もすこぅしずつ明かされてきてますが、ほんのちょっぴりです。
重大な進展といえば、「笛の男」の正体が判明してます。
が。その背景はやっぱり謎。
さらに分かったことといえば、
鬼導隊一番隊&二番隊隊長の素顔とか鬼退治の仕組み…くらいでしょうか。
二番隊隊長の「紫隠」。
‟頭隠して乳隠さず”の巨女、素敵です。

3巻の読みどころは、
鬼の少女「花」との出会いにより、仁が綺糸屋事件以前に持っていた
日常の感覚を取り戻しつつあるという点ですね。
楽と花と共に暮らすことで仁の表情が豊かになってるし。
でもこの生活もそんなに長く続かなそうな気配なのがなんとも…。

一方、鬼導隊サイド。
咲の兄・明の殉職について、
頭では理解しても感情がまだ整理できていない様子の咲。
半人前であることを痛感しながら成長していくさまは応援したくなりますね。
結局のところ、咲は先輩みんなから可愛がられているということでとても和む(笑)。
そして独自に動いている一番隊隊長・白陽の心中が全く窺えないのが不気味です。

ラストは顔の無い鬼出現、という急展開で以下続巻。
posted by まるひげ at 23:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | マムガ | edit | web拍手

2013-10-12

icon_45_b.gif『姉川の四人 信長の逆切れ』読了。


高潔で武勇無双な浅井長政。超人です。
戦後の論功行賞で美形スマイルを惜しみなく振り撒く信長。ご機嫌です。

どちらも怖いわ。

あの屈辱の金ケ崎の敗戦から三ヶ月。復讐に燃える信長は、盟友・家康をこきつかい二倍近い大軍で浅井長政領内奥深くに攻め込む。楽勝かと思いきや、とことん弱い織田勢は…大誤算にキレる信長、一撃で粉砕、弱すぎる秀吉、どこにいる?光秀、またも巻き込まれた家康。のちの天下人・四人の悪戦苦闘をコミカルに描く痛快歴史小説(アマゾンレ・ビューより引用)。
鈴木 輝一郎(著)『姉川の四人 信長の逆切れ』

独特の人物設定と会話の妙が読んでて楽しいこの「四人」の困ったさんシリーズ。
今回は姉川の戦いにおける四人のドタバタ劇を描いております。
ちなみに史実では光秀はこの戦いに参加した記録はありませんが、
作中では将軍家につくか織田家につくか迷っており、
姉川の戦いにはとりあえず「一山当てる」つもりで参戦(というかほぼ傍観)
という設定になってます。
主人公は、やっぱり巻き込まれ体質の家康。

今作の四人をひとことで言うと。
・コミュ障兼人間不信兼神出鬼没のコスプレ魔の信長。
・「この人居ないと織田家が機能しない!でも兵力はゼロ」…何がなんでも死にたくない秀吉。
・貧乏性を正室からいびられたり息子の将器に嫉妬したり…家中より家庭内に問題のある家康。
・家康が迷うとすかさず懐からサイコロやらちょぼ札やらを差し出してくるバクチ屋光秀。
ちなみに脇役では、稲葉一徹が良い味出してます。
光秀と一徹のじじぃ同志の確執もチラリ。

冒頭、信長が千草峠で何者かに狙撃されるところからスタート。
犯人は最後になるまで判明しないので、疑われるのが例の3人なわけですよ。

家康→伊賀者をかかえているから暗殺しやすい?
光秀→将軍・義昭から密命を帯びている?
秀吉→信長が死ねば織田家乗っ取る or 他家に高禄で召し抱えられる?

といった理由でそれぞれ容疑者扱いされてます。
そういった状況下で、とりあえず「浅井長政ぶっ殺す」宣言をした信長。
信用しきれない者たちに囲まれながら、
果たして強敵の浅井勢を打ち破ることはできるのか―という内容です。
後半が良いですね。
織田軍の備えを次々と破っていく浅井軍の勢いに
家康、一時は信長を裏切ることまで考えます。
焦りに焦る家康の心理が読者にまで伝わってきます。

テンポは前作の方が良いです。
と言っても、長くなった分、戦闘に関する薀蓄がふんだんに盛られているので
読み応えがあるという面もあります。
後書きにありましたが、作者自ら戦場跡を何度も地取りし
史料の記述と実際の地形とを比較したうえでの戦闘描写が詳細です。
このシリーズは、珍しい人物設定と軽妙な会話シーンが話題に上がりますが、
戦闘や当時の時代背景に関わる解釈の筆致はとても鋭く冷めてます。このギャップも素敵。

ということで、今回も楽しく読ませて頂きました。
このシリーズ、本能寺まで続いてくれないかしら。
posted by まるひげ at 23:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時代・歴史モノ | edit | web拍手

2013-10-11

icon_45_b.gif『赤いヤッケの男 山の霊異記』読了。


図書館レンタ本。
山系の怖い話が読みたくて、前から気になってた本を借りてみました。
雪山は怖いですね…。
霊的な意味よりも単純に生命の危機的な意味で怖い。

数々の顔を持つ日本の山にまつわる怪談奇談を集めた本である。作者自らが体験した話もあるし、山仲間や、あるいは一杯やりながら山小屋のオヤジから聞いた話もある。怪談というと、身の毛もよだつ話を想像しがちだが、不思議なことに山の怪談には、聞き終わって心が温かくなる話も意外と多い。この本にもそんなホロリとさせる話もいくつか載っている。この本を手に取り、そして数々の不思議な話を読んだ後に、みなさんが日本の山を、今よりもっと好きになってくれれば幸いである――(アマゾン・レビューより抜粋)
安曇 順平(著)『赤いヤッケの男 山の霊異記』

全25話収録で、1編が10ページ前後なのでさらさら読めます。
マヨヒガとか妖怪とか、そっち方面期待したんですがちょっと方向性が違いました。
遭難者や事故死した人の霊にまつわる話が多いです。
全部が全部怖い話というわけでもなく、なかにはイイ話もあります。
明らかに創作とわかるものもあるので、実話と実話系、どっちも混じってるかと思います。
全体的にはそれほど怖くないですが、
これから登山する人におすすめするのはおよしになった方がよくってよ。

文章は素朴な語り口ではあるもの、山の情景描写がうまいですね。
普段、登山なんてしない人間が読んでも景色が自然と頭に浮かんできます。
まぁ、北アルプスのM岳の中継基地であるTヒュッテへの登山道〜とか
B沢に下降してK尾根に登り返すルート〜とか具体的に言われると
想像補正するしかないわけですが。

以下、印象に残ったものの一言感想文。
「アタックザック」…だんだん近づいてくる系。確かに、自然のなかにぽつんと誰かのものが置かれていると距離取りたくなりますよね。
「赤いヤッケの男」…連れて(憑いて)来ちゃった系。霊じゃなくて身体までついてくるってのはどういう作用なのよ。
「究極の美食」…いやいや、これ喰って自殺っても普通に七転八倒の苦しみがあるだろうて。
「笑う登山者」…だんだん近づ(ry 想像するだけで怖い。
「追悼山行」…えぇ話や…(涙)。軍隊関係にもこういう話ありそう。
「カラビナ」…霊がなんだかカッコいいぞ。
「荒峰旅館」…たどり着いた先には古ぼけた1件の宿が…。夜中に目ェ覚ましたくないわー。

どうでも良いことですが、
今まで「ヤッケ」って方言かと思ってた。
「アノラック」とも言うよね。最近聞かんけど。
多分どっちも雪国の人以外には通じなさそうな予感…(苦笑)。
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2013-10-09

icon_45_b.gif買い忘れた。


発売日今日だったんですね。
つーことで、通販ぽちり。


Sound Horizon「ハロウィンと夜の物語 (通常盤)」

ぱっと聞くだけだと「みんな●うた」で流れてもおかしくない曲調ながら
やはりサンホラはサンホラだよねっていう…。
初回盤は例のMVということをしっかり確認したうえで、
今回はちゃんと通常版をカートに入れました。もう間違えないぞ。
つーか、マキシリリースがイドイドから3年振りだなんてなんの魔法なの…。

そうそう、ハロウィンといえば。
最近、うちの近所コウモリ飛びまくり。
コウモリは特段好きでも嫌いでもありませんけれど、
あいつら急に方向転換するから驚くんだよね。結構なスピードだし。
いつもならそろそろ姿を見なくなる時期なんですが、
やはり今年はあったかいせいか、まだまだ元気に飛び回ってます。

ハロウィン楽しみですね!(主に菓子を食べるのが)
posted by まるひげ at 23:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | edit | web拍手

2013-10-07

icon_45_b.gifなんで兄貴までin武田家なのか。


いつの間にか(先週木曜ですが)戦国無双4の公式サイトがオープンした
というので見に行ってきました。
それにしても、クロセカ組3人(高虎、宗矩、直虎)も登場というのが地味に驚き。
驚きといえば、そもそも新作が来年春発売っていう事実ですよ。早いなぁ。

戦国無双4

新キャラ発表は大谷吉継(CV:日野聡)と真田信之(CV:小野大輔)。

キャラデザもそうですが、CV良いですね。合ってる合ってる。
つーか、逆でもあんまり違和感ないかも。
信之兄は、稲姫との夫婦漫才はあるのだろうか…。

メインモードに「地方編」があるというんで、
地方武将の新キャラが誰か、
さらに既存キャラの新デザインがどうなるか心配話題になってるようで楽しいですな。
posted by まるひげ at 23:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム | edit | web拍手

2013-10-05

icon_45_b.gif『最初の哲学者』読了。


図書館レンタ本。
『百万のマルコ』みたいなのを期待してたら全然違った。

偉大な父を超えるには、狂うしかなかった(「ダイダロスの息子」)。この世でもっとも憂鬱なことは、どんなことだろうか(「神統記」)。死ぬことと生きることは、少しも違わない(「最初の哲学者」)。世界は、“語られる”ことではじめて、意味あるものになる(「ヒストリエ」)。13の掌編から解き明かされる、歴史を超えた人間哲学(アマゾン・レビューより抜粋)
柳 広司(著)『最初の哲学者』

ギリシア神話をアレンジした短編集。
有名な話からマイナーな話まで13の小話を収録。
各話、ストーリーはほとんど原作と同じなのですが、
視点を変えると読み方も変わるもので、
「こういう解釈もありか」などという感想が沸いてきます。
元ネタ知らないと「ふ〜ん」で終わってしまいそう。
ひとつの作品が15ページ以下と短いので、
1冊30分くらいでさらっと読み終えられます。

ミステリ要素はほとんどありません。
ラストに書下ろしの「ヒストリエ」を置くことにより、
この作品全体がしっかり締められているのが構成として整ってますね。
ちなみに、女がメインで登場すると大抵怖いことになってます…。
個人的に印象に残ったのは以下3つ。

「事件を起こして有名になりたかった」を地で行く・・・「ダイダロスの息子」
不滅の王の憂鬱・・・「神統記」
そもそもなんで嫁があの女神なんだろう・・・「オリンポスの醜聞」

最後は自分が単にへパイストス好きだからなんですけどね。鍛冶屋のおっちゃん神様。
柳さんは他にもギリシア舞台の作品を書かれてるので、
そのうち読んでみようと思います。
posted by まるひげ at 23:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 坩堝 | edit | web拍手

2013-10-03

icon_45_b.gifこの巻だけ買ってもなぁ…。


「進撃の巨人」、地上波放送してない組なので、
さきほどぬこ動で最終話を観てきました。
うむ、本当に…
「俺たちの戦いはこれからだ!」EDでしたなぁ。
原作読んでないので先が気になるような…アニメだけで満足なような…。

とりあえず第1期は、
毎 回 ミ カ サ が 怖 か っ た で す 。(←全体の感想)

それはそうと、進撃ネタで悩んでることひとつ。
てっきりサントラは第2弾が発売されると思ってたんですが。


進撃の巨人 4 (初回特典:TVアニメ「進撃の巨人」オリジナルサウンドトラックCD2(全11曲47分)音楽:澤野弘之)

初回特典になってたことに今日気づきました。

公式にてサントラの視聴をしてきましたらば、
結構しんみりした曲調が多い模様。
つか、発売が今月16日とか…悩む時間もあまりないということか…。
posted by まるひげ at 00:13 | Comment(2) | TrackBack(0) | 気になるもの | edit | web拍手

2013-10-02

icon_45_b.gif『人魚姫 探偵グリムの手稿』 読了。


9月の積読本消化2冊目。

作者は‟物理の北山”との称号がありますが、
個人的には‟叙述の北山”と思ってます。
でも、ふと考えてみたら、物理トリックが大掛かりなものになればなるほど
その舞台を隠蔽するため記述に工夫が必要になってくるので、
物理トリックと叙述トリックってカブる場合も多いのかな…とも思ってみたりして。

11歳の少年ハンス・クリスチャン・アンデルセンは、海の国から来た人魚の姫という少女セレナと、風変わりな旅する画家ルートヴィッヒ・エミール・グリムとともに、王子殺害の真犯人を追う!!(単行本より抜粋)
北山 猛邦(著)『人魚姫 探偵グリムの手稿』

アンデルセン童話「人魚姫」をモチーフとしたミステリです。
ジュブナイルっぽいのでさらりと読めます。

「人魚姫」の登場人物である王子様が殺害され、
容疑者となっている人魚姫の無実を晴らすために、
人魚姫の姉・セレナが人間の姿となって
アンデルセン少年と正体不明の青年・グリムとともに事件解決に乗り出す―


というあらすじです。

童話と史実が融合した世界観良いですね。さすが北山作品。
読み始めしばらくは、北山さんのことですから、
人魚っつーファンタジーな生き物は
「もしかしたら何かの比喩なのか?」と疑いながら読んでしまいましたが、
ガチで半身半魚でびちびちしてました。
あ、もちろん魔女も登場します。
探偵役はグリム(弟の方)で、彼は一足先に真相を掴んでいるのですが、
主人公であるアンデルセン少年にそれを教えてくれません。
なので、読者としてはアンデルセンの視点に沿って物語を追っていくことになります。

重要なのは「誰が、何のために」王子を殺害したか、という点。
各章ごとに挿入されるエピソードを読み進めるうちに、違和感を覚えてくるんですよね。
この違和感は何かと引っかかりながら読んでいくと、後半に来て設定が明らかになります。
まさか、あの人が登場するとは…。
いま思えば、帯にある
「フランス革命以降、政情不安な欧州。
結婚式直後に殺された王子。忽然と消えた侍女…。」
のコピー。
フランス革命〜が余計ですね。でもここが最大のヒントだったという…。
ミステリにおいては目新しい手法ではないのですが、
やはり素直に読んでると騙されてしまいますな。

気になるのはラスト。
重大な問題が残ったまま幕が引かれているのがちょっと不満。
童話×ミステリとしてシリーズ化しないかなぁ…。

以下、蛇足。
実はこっちを先に読んだ影響で米澤さんの『折れた竜骨』に手を出しました。
ジャンルとしては、同じファンタジーミステリだというのに、
両者のレビューを見ると、米澤派と北山派に微妙に分かれてるのが面白い。
ちなみに自分は北山派。
posted by まるひげ at 22:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | edit | web拍手
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