2009-02-28

icon_45_b.gif2月最後の書店パト+プチ感想文。




Sound Horizon「聖戦のイベリア」

とどまることを知らないサンホラ熱。
とりあえず2曲目無限リピです。
3月に発売になる「Moira」のライブDVDも予約してしまいました。



沙村 広明(画)『無限の住人(24)』

むげにん最新刊をゲト。
「最終章」て20巻あたりから言われてる気がするんだが…。
とりあえず尸良が表紙でビビりましたよって。
今回はどんな外道っぷりを晒してくれるのか、
ドン引きする覚悟を決めてから読みたいと思います。


ちょっとだけ深く考えてみる―それがプチ哲学。書き下ろし「プチ哲学的日々」を加えた決定版。考えることは楽しいと思える、題名も形も小さな小さな一冊(アマゾン・レビューより引用)。
佐藤 雅彦(著)『プチ哲学』

まさか置いてあるとは思わなかった近所の書店!
遅読の方でも、30分もあれば読み終えてしまうであろうボリゥムです。
期待した通り、面白かったです。
謎解きのテーマがもうちょっとあったらなお良かったけど…。

lazyさんよりレビューをリクエストされてしまったので、
ここでちょろりと感想文をば。

「哲学」とありますが、まったく堅苦しいことは書いてありません。
なんですが、「考える」ということに対して非常に大事な姿勢をとった本となっております。
日常生活で見逃してしまいがちな些細な事象がふと目に留まったとき、
「ちょっとだけ深く考えてみよう」が推奨されています。

確かに、電車とかバスに乗ってる最中、窓の外見ながら
「あれってどういうことだろう」
「もしかしてこういうことだろうか」
て考える時ってありますよね。
…そっからとりとめもない想像というか妄想に入り込むことも多々あるんですが…。

そんなことはおいといて。

本の内容は、ひとつのテーマに対し、可愛らしいイラスト or 漫画があり、
その解説が次のページに載っているという形式です。
テーマは全部で31あります。
たとえば「裏の裏は表」「偶然性の発見」「情報がない、という情報」など。

テーマは素直に感心してしまうものから、思わず納得してしまうもの、
笑ってしまうようなものまで様々です。
その多くが「視点を変えること(発想の転換)」という、
盲点をついているものが結構多いので、ミステリにも適応される考え方ですね。
posted by まるひげ at 01:48 | Comment(2) | TrackBack(0) | 本ネタ | edit | web拍手

2009-02-27

icon_45_b.gif『雲上都市の大冒険』読了。


今日、会社の電気ポットの「出湯」ボタンが「出撃」に見えました。
見間違えた瞬間、何が出るのかちょっとワクッとした自分は
日常生活に必要な何かが絶対的に足りない気がします。
…常識、とか判断力、とかそのあたりな。

それはそうと。
以前の記事に書いた本、やっぱり気になったので読んでました。
「探偵」という存在も、結構ファンタスィでございます。

鉄筋アパートが立ち並び、福利厚生の行き届いた雲上の楽園、四場浦鉱山。その地下牢で、二十年後の脱獄と殺人を予告した怪人・座吾朗―。ついに巻き起こる連続殺人。そして殺人現場に残された血文字の謎。牢から一夜で消えた座吾朗が犯人なのか?探偵たちが雲上都市で繰り広げる、新感覚の推理活劇(単行本より引用)。
山口 芳宏(著)『雲上都市の大冒険』

以前の記事では、この作品が「けっこう無茶が通ってるらしい」と書いたんですが、
実際読んだら、かなーり無茶やってました
無茶というか破天荒というかバカミスというか。
カバーのあらすじには「推理活劇」とあります。
まさにその通りで、この作品、推理小説というより「活劇」という感じでした。
「脱出不可能な状況から忽然と消え失せた人物が、
予告していた通りに連続殺人をやらかす」という設定、
これだけでもミステリ好きはウホッwと食いついてしまうってなもんです。

犯人とされる男が二十年以上も監禁されてた理由や、
それに伴う連続殺人の動機はなんとなく予測がつくんですが、
何よりも印象に残ったのは、確実に実行不可能なあのトリック。
これ知った後には、
ヒロインがあっさり被害者になるのも、
探偵の一人が挫折して一時退場するのも、
そして事件の背景なんてのも、もうどうでも良くなってきます。
そんだけ強烈なあのトリック。

さらに、キャラで読ませる部分が結構あると思うのですよ。
他にはあまり見られない「探偵が2人、助手が1人」という形式です。
探偵その1:義手の片手を持つ学ラン姿の多弁な真野原。
探偵その2:白のスーツを着こなす気障でタラシな荒城。
助手:しがない弁護士。

助手、大変です(苦笑)。

探偵2人の関係も微妙です。
ライバルというわけでもないし、
協力して捜査にあたるわけでもないんです。
作中で言及されていた、両者が関わった「過去の事件」というのが気になります。

自分としては、この作品の雰囲気は好きですね。
この種の物語の背景としては、大正〜昭和初期ってうってつけ。
次作もそのうち読んでみようと思います。
posted by まるひげ at 02:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | edit | web拍手

2009-02-26

icon_45_b.gif『片桐且元』読了。


ちょっと待て2月てあと2日で終わりですか。
予定では今月も正純強化月間だったわけですが、
仕事の繁忙期と、読む予定だった本がなかなか届かなかったことにより、
思った以上に消化できませんでした…しょんぼり。
ま、仕方ないのでとりあえず読了本の感想文です。


正純読むなら、正純の被害者の側からも読まなくちゃね!
ということで、大坂の陣における被害者、片桐さんです。
片桐さんといえば、戦国末期(?)における魯粛、という印象しかなかったんですよね。
彼の「淀君さま〜、徳川どの〜(オロオロ)」の姿が、
魯粛の「周瑜どの〜、孔明どの〜(オロオロ)」となんとなくカブりまして。

大坂落城。豊臣存続に命を賭けた男の生きざま。裏切り者と呼ばれた秀頼の傅役、且元の晩節を描き、「国家安康・君臣豊楽」史上有名な方広寺鐘銘事件の真相に迫る傑作歴史小説(アマゾン・レビューより引用)。
鈴木 輝一郎(著)『片桐且元』

いや、面白かったです。
まぁ、作者が鈴木さんだもんで、
ハズレはないだろうという打算もあったんですけどね!

片桐且元といえば、文官のイメージの方が強いですが、
この作品では文官というよりもむしろ、
戦国という動乱の時代でしか生きられない、無骨な武人として描かれており、
そこがまた魅力の爺さんとなっております。

ちなみに、本編で作者自身が暴露してますが、
片桐さんが「七本槍」の一人に数えられているのは、

「員数と語呂を会わせるために、一緒に呼ばれたにすぎない」(p.26)

皆が思っていながらも、口に出せないでいたことをよくぞ…!

まぁ、それはともかく。
片桐さんに協力するのは、はぐれ忍びの五郎太。
この子は結構ズケズケものをいう子なのですが、
その率直さが悲壮になりがちな作品の雰囲気を明るくしてくれてます。
そして、脇役の大野さんはちょくちょく刺客送るは、
幸村はなんとなくうっそりしてて不気味だはでイメージ悪いです(苦笑)。

ストーリーの展開としては、
一番胃が痛かったであろう、大坂の陣直前までの苦労の時期がメインとなってます。
具体的に言えば、方広寺鐘銘事件を中心にした、その前後。
家康からのイチャモンに弁明するために駿河に向かったのですが、
その後、結果的に淀君からは「徳川になびいた裏切者」扱いされて、大坂より撤去するまでです。

ポイントは信雄です。
この時代だと、毒にも薬にもならないすっかり風流人の常真入道な身分です。
大概の小説でボンクラとして登場する彼ですが、
ここでは一癖ありつつも決して無能ではない人物となっております。
飄々としてるところも良いです。
のぶおすてき!

こんな感じでしょうか。


・・・・・


あ!
正純忘れてた!
正純、崇伝和尚とセットで、とても素敵な悪役で描かれています。

突然、こめかみ一寸手前に刀突きつけられたのに(竹光ですが)、
まばたきひとつしないで相手に「どういうつもりだ」と
静かに問う姿が非常にカコ良いのですよ。
これより前に、正純と同様、片桐さんに脅された某大野さんの態度とはやっぱり違うわけですね。

いや!でも!しかし!
ここの場面の正純、内心どうだったかは、
大野さんの時みたいに脱がしてみないとわかんないよ片桐さん!!
(誤解を生む言い方だな…)
posted by まるひげ at 00:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時代・歴史モノ | edit | web拍手

icon_45_b.gif最近の物欲。


先日、10年くらい使っていたドライヤーが火を噴き、
使用不可能になったので新調せねばならなくなりまして。
で、気になってるのがコレです。


Panasonic ナノケアドライヤー

この商品、どこでも評判良いんですよね〜。
ちょっと前にはマイナスイオンが発生するタイプがもてはやされてましたが、
こちらの「ナノイー」はマイナスイオンとは比べられないほど水分量が多いそうです。

髪はいつも傷んでいるので、
ちょっと良いドライヤーでも買おうかなぁと思っております。
…にしても、高くね?
甘損さんにていちまんろくせんいぇん。
今まで使ってたのって、確か3000円くらい…。

最近またウズウズしてきた、オーディオ熱。


SONY MDR-CD900ST

モニタ用らしいので、素人が聞いてもピンと来ないかもしれませんが。
原音をそのまま伝えてくれるらしいです。
所有しているヘッドホンはどれもドンシャリ系ばっかりなので、
加工していない音がどう聞こえるのか、ちょっと試してみたい気がします。


以下は気になる本。


佐藤 雅彦(著)『プチ哲学』

新刊ではないのですが。
「ピタゴラ○イッチ」の監修者の著作です。
最近、この本の一部を読む機会があったのですが、
可愛いイラストとわかりやすい文章で面白かったです。
うん、これはそのうち買おう。



ヴァルキリープロファイル―咎を背負う者― 公式コンプリートガイド

まだあんまりプレイできてませんが、先日買ったゲームの攻略本。
分岐あるゲームって攻略本読まないと不安なんです…。
でもネットの攻略サイトさんで十分という気も…う〜ん…。


最後はゲーム。


プリンス・オブ・ペルシャ

PS2の頃から気になっていたシリーズだったんですが…。
こちらはアクションゲーム下手だけど好きな人向け、ということで
惹かれています。
それにしてもこの主人公、誰かに似てる…誰だ…?



朧村正-OBOROMURAMASA-

これはWiiソフトだから遊べないんですけどね!
でも好きだなぁ、この雰囲気。
posted by まるひげ at 00:00 | Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | edit | web拍手

2009-02-24

icon_45_b.gif腹が痛いのだよ書店パト。


そういえば、遅まきながら今日初めて知った言葉「歴女(レキジョ)」。
「戦国武将が若い女性の間で大ブーム!」と言われてからもう随分経ちますよね。
この話題関連の記事をググって読んでくうちに、なんとなく凹みました。

先日の「バンキ●ャ!」でも特集で取り上げられてたみたいですが、
これ見なくてよかったと今だから言える。
もし家族と一緒に見てたら、
あまりの痛々しさに鍋(←夕食)に頭突っ込めると思う。

まぁ、大体3年くらい前に戦国にハマった自分は
ハタからみれば、まさに「歴女」なんでしょうが、
この造語の裏に潜む悪意が怖い!(涙目)

第一、歴史好きって言ってもこの場合、とんでもなく歪曲された定義でしょ。

やー…
良いや、もう何も言いますまいて…。

はい!
とりあえず書店パトです。
買ったのはマムガ2冊。


亜樹 新(画)『新生 真田十勇士』

実は先月発売になってたらしい、話題の(?)
大坂の陣直前からタイムスリップして現代にやってきた、幸村+十勇士+その他の話です。
しかも何故か幸村は赤子になってて、十勇士の皆様が子育てをするという
なんともナントモなギャグ漫画です。
表紙にちょいと引きつつも、頑張ってレジに持って行きました。

全7話のうち2話まで読みましたが、すいません続き読むの面倒臭い…(汗)。

いえ、むさいオッサンが一人もいないから、という理由ではなく。
最近、結構な確率で若い漫画家さんの描かれるギャグがつらくなってきた、
と感じるのは、自分が年取ったからでしょうか…。




ヨシノ サツキ(画)『聖剣伝説 PRINCESS of MANA(4) 』

ちょっと気になった作品を購入。
と言っても、在庫に1巻なかったのでこの巻のみ購入。
聖剣伝説プレイしたことすら無いのに…!
久しぶりに無茶な買い方したなぁ…。


こんな感じです。
なんとなくテンションが負のベクトル向いてるのは、
月イチのアレの痛みが格別だからだと思います。
「クスリ…ツカエ」と誰かさんに言われたとしても、
なんとなく薬は飲みたくないんですよねー。

そして、なんとか今年度の繁忙期も終わりそうです。
あと1ヶ月もした来年度最初の繁忙期が始まるんですが、それはソレだ。
更新速度がちょっと早くなると良いですね!(他人事ですね!)
posted by まるひげ at 01:19 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | edit | web拍手

2009-02-22

icon_45_b.gif「天地人」第8話感想。


久しぶりにリアルタイムで見れたなぁ…。

いつの間にか七尾城を攻め落とし、
今度は柴田のとっつぁんとの戦に臨みます。
ところが、いまいち腰を上げたがりません、謙信。
サブちゃんも景勝さまも乗り気ですが、
当の謙信は天が味方するまで待つおつもりのよう。
つぅか、「天」てこの場合、正確には「天気」のことでしたか!!

一方、越後では、まだ引きこもり中の兼続。
瞑想している最中に、
ちり〜ん♪
ということで、スポットライト空間再び。
相変わらずちりんちりんうるせえなぁ…。

手取川の戦いの様子が初音から聞かされます。
…まぁ、あんまり描かれることのない戦いですから
ちょちょいと適当に説明され、
あとは何故か初音の理想の男性像の話になります。

そういや手取川、綺麗だったなぁ。
「折からの増水」だったら、そらもう濁ってんじゃねーか…と思わずツッコミ。
それにしても、初音、相変わらず独特な喋り方だなぁ。
棒読みというよりは、朗読っぽいような…。

その後、越後に帰ってきたご一行。
謙信、足元ふらついてます。
…飲みすぎじゃね?と誰もが思ったことでしょう。

一方、足取り確かにほんとに元気な全祝和尚。
蟄居を解かれた兼続に、寂しくなる、と年寄りくさいことを仰います。
最近は仙桃院さまからまんじゅうの差し入れはないのでしょう。

樋口家では。
兼続の出仕に、与七もついていきたがります。
すごい性急に送り出すんですね、与七の方は…。
実家で暴れでもしてるんでしょうか。
惣右衛門父、手に余ってるとか…?

久しぶりの登城ですが、兼続、大人気です。

ちょ、誰か与七くんかまってあげて!
画面にちょみっと頭だけ見えてるじゃないの!
ということで、ひとしきり喜ばれたところで、景勝さまに挨拶をば。

「殿が笑った」www
景勝さま、かすかーに笑うたびに、みんなテンション↑↑↑↑↑
「兼続が居なくなって殿はしょんぼりしっぱなし」ということですが、
いつの間にかすごく乙女な扱いになってるよ景勝さま!!

兼続に対し、話でも聞かせろ、というその態度も
心なしかもじもじしてらっしゃいます(笑)。

そして「苦労話」って言ったでしょ兼続!
そこでちゃっかり弟紹介しない!!

一応、兼続、仙桃院さまにも挨拶に出向きます。
そして北斗の七星エピソード。
やっぱりアタシの目のつけどころは間違っていなかった、と誇らしげな仙桃院さま。

ある朝、兼続が与七に城内案内してるところに…
あらっ?
不自然なさりげなさで信綱さん登場〜。
景綱爺ちゃん偲んでプチ酒盛りです。
かよさんには健忘症の兆候が見られるようです。
血圧も高そうですよね…(←余計なお世話です)。

再び関東攻めな謙信。
サブちゃん景勝さま相手に義ー義ー言うものの、
兼続は釈然としないような表情でございます。
その後、「まことの義」とやらを、お籠もり場にて伝授。
これって困るよなぁ…。
精神面とはいえ、自分の主君差し置いて自分が後継者だって言われても、ねぇ?
つーか、何でそこで泣く兼続!
先週、泣かないって言ったばっかりじゃないの!

ラスト。
謙信動かなくなったー!
誰かネジ巻いてあげてーーー!!
というようなガックリ具合でした。

で、次回。
…いよいよサブちゃんと景勝さまの仲が…!ですか?
posted by まるひげ at 21:28 | Comment(2) | TrackBack(0) | 映画、TV | edit | web拍手

2009-02-19

icon_45_b.gif『汚名』読了。


正純のイメージは、例えて言うなら「冬の早朝、白く凍った刃物」。
…いまいちピンと来ないな。
もう少し身近なもので表すと、「ぬれた指先にくっついて離れない冷凍庫の氷」。
…しまった!
なんだかヤケにみみっちぃ感じだ!!
要は、「冷たくて痛い」というイメージですよ!

家康に信頼されて重用されて、幕府草創期に辣腕を振った能吏本多上野介正純。二代秀忠の世になり、“宇都宮釣り天井事件”の嫌疑で失脚、奥州に無惨な幽閉の身となる。権力の非情と冷酷、汚名に甘んじる自己犠牲。一切を黙して配所に赴く正純の潔い人間像を、隠密の目を通して骨太に描き出す、傑作歴史長編(アマゾン・レビューより引用)。
杉本 苑子(著)『汚名』

前から読みたかったのですが、2/19現在、販売停止状態です(絶版ではないようですが)。
ということで、図書館から借りました。

こっちの方↓(中公文庫版)が断然画的に良いなぁと思うのですよ。


杉本 苑子(著)『汚名―本多正純の悲劇』

…まぁそれはどうでもいいや。

主人公、「隠密」と紹介されてますが、
そう言われてイメージするような「忍び」の者ではありません。
「諜者」というのが良いのかな。

なんだかあらすじが詳しく書かれてないので、
以下にちょろりと紹介をば。

本多家と大久保忠隣の政権争いの巻き添えを食い、
奥平家にお預かりの身となった堀伊賀守利重と、
正純により所領の宇都宮から古河へ移された秀忠の実姉・加納殿。

これら両者が結託し、怨みに思う正純を失脚させるために
正純の居城・宇都宮城に諜者を送り込み、ついには正純を失脚へと追い込んでしまう。

というのが粗筋というか大筋です。

でもメインはそこではなく。

主・堀伊賀守の命により、
宇都宮城の台所の下働きとして潜入した越ヶ谷謙作の視点から物語が展開していきます。
賄場での同僚たちとの日常の何気ないやりとり、
ちょっとした事件なんかが情感たっぷりに描かれてました。

最初は、正純の過失をあら捜しすることに意欲を燃やしていた謙作も、
宇都宮城下で暮らすうちに、徐々に正純の毅然たる姿勢に惹かれていきます。
主により課された「正純を失脚させる」という自らの使命と
本多家の清廉潔白さを目の当たりにし、守りたいという自身の本音との間で苦悩する謙作の姿、
ここが物語のメインですよね!(誰に聞いてる)

なんつったって、
最後には謙作、配流になった本多父子追って出羽へ行っちゃうんですもの!
惚れたね、謙さん…。
まぁ、謙作の主・堀伊賀守の描かれ方がアレだからなぁ…。

肝心の正純本人が登場するシーンは多くないのですが、
登場するところでは、すごく場の雰囲気が引き締まってました。
いやぁ、カッコ良いです正純。
近くにはいて欲しくないけど…(←小声)

ちょっと気になるところは…
奥仕えの下女・お津万の扱いですかね。
謙作と関係を持つようになるのですが、
この人も、「どうやら隠密っぽいようだ」で終わってるんですよね。
別にそれでも良いじゃないか、て言われたらまぁそれまでなんですが、
自分としては、怪しさぷんぷん匂わせておいて匂いだけ残してそれでおしまい、
というのはどうにも居心地が悪くて。
もしかしたら、
堀の腰元「いち」がお津万なんじゃないかと
いらん勘繰りまでしてしまいましたよ。

あ、ちょっとだけ政重も出てきましたが、
それはそれは嫌ァな奴でした…。
posted by まるひげ at 00:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時代・歴史モノ | edit | web拍手

2009-02-16

icon_45_b.gif「天地人」第7話感想。


遅くなりましたが、大河感想文です。

自分が使ってるパソコン、
いくら打ち込んでも「兼続」て覚えてくれないんだよなぁ。
「景勝」はすぐ覚えてくれたのに…。
何度も直すのは面倒なので、単語登録しました。
これで一発変換おつけーです!
兼続兼続兼続兼続…
すごく楽ですね。そして並ぶとウザい。

えぇと本題。
冒頭で北条の話が出てきたんで、
すわサブちゃん絡みキタ!とか思ったら。
タイトルは兼続母。
えー…っと。
どっちもやるつもりかな、このよくばりさんめっ☆
とか思いながら視聴しましたが、結局北条の話はあれっきり。
えっ!
冒頭の解説なくても良いじゃん。
期待させおってからに。


雲洞庵で引きこもりの兼続。
おぉ、久々の和尚!息災であるな!!
ご飯もりもり食べてます。

戦力外通告された兼続を、慰めにきてくれたようです与七弟。
母の具合を聞かれ、与七くん、口ごもる。
兄同様、嘘がつけない子のようです。

まったり熟年夫婦の樋口家を、
北条の慌しき動きが邪魔をします。
でも結局この話どうなったんだろう…?

一方、前線では。
謙信、いつものように出しゃばる景虎くんをピシャリと抑えます。
「チミはどう思うんだい?」
と、これまたいつものようにライバル視してるっぽい景勝さまに矛先を向けます。
心なしか景勝さまも元気ないですねー。

結局、引き返してきた一行。
景綱爺ちゃん、戦場に出られないことを詫び、
兼続を許してほしいと謙信に訴えます。
それにしても。
あのお籠もり場で謙信が景綱に差し出したのって酒ですよね?
相手は病人ですが!
あぁあああ手ものっそ震えてるじゃないの!!
心配した通り、退場となりました。

その後。
信綱さん初登場〜。
紹介された際、景勝さま、動揺!
動揺顔に出てるよ!!しまってしまって!
信綱さん、あんまりぱっとしない武将っぷりですが
これからどう兼続と絡んでくるんでしょうかね。

一方、主役のはずの兼続。
兼続は石積みに精を出します。

「ハハキトク スグカエレ」の報にも我を通し動かない兼続。
和尚にどやされます。
結局、お藤母の臨終の場には間に合ったんですが…

あら?
おかしいな、感動しないなぁ。
母子別れのシーンではうるっときたのに…!!

これは兼続があまりに自分勝手なことほざいてたからでしょうかね…。

母が亡くなってから、始終ぼんやりの兼続。
法要でわざわざ来てくれたお船さんの見送りです。
そしていつの間にかスピリチュアルな空間に迷い込みます。
あぁ、この紅葉会話はいつぞやの…。
母らしいことばを遺した後、お船さんが登場です。

あれ?

兼続、いつの間にか無精ひげもなくなってるよ!?

なんだこの異空間…!

こんな感じでした。

えーと次回は…。
遺言!?
どんどん人が死んでいくんですが(焦)!
posted by まるひげ at 21:14 | Comment(2) | TrackBack(0) | 映画、TV | edit | web拍手

2009-02-14

icon_45_b.gif出勤前の書店パト。


書店パトと言っても買ったのは一冊だけ。
しかも新刊じゃないしー。
『幻の城』読んだ後、無性に読んでみたくなった作品です。


岡田 秀文(著)『秀頼、西へ』

原題『落ちた花は西へ奔れ』より、随分直截的なタイトルになったもんだ。
解説をちらっと読んだら、この作品、例えて言うなら
「志村うしろー!」な感じらしいです。
俄然気になるじゃないか!!


そして話題は変わりますが、
ふら〜っとネット徘徊していたら、なんだかこんなものにぶち当たりました。

戦国乙女に捧ぐ 惚(ほ)れて候!戦国武将特集<週刊特集 Vol.97>-Yahoo! JAPAN

え、今更!?

「戦国乙女」…!?

なにやら武将の人気投票もしてるらしいですね。
「群雄割拠、あまたの戦国武将から人気武将16人をピックアップ」
だそうですが、ピックアップの基準は何だと問い質したい。

てーか、このイラストって、コレ↓掲載のやつですよね。


「戦国武将」がよくわかる本


あー…そういえばBASARAもアニメ化でしたっけねー…。
posted by まるひげ at 00:52 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | edit | web拍手

2009-02-12

icon_45_b.gif『天駆け地徂く―服部三蔵と本多正純』読了。


2がつも正純強化月間ー!!
なんてことはない、先月中に正純本読みきれなかっただけ。

徳川家康をめぐり相反する二人の男の信念とは?孤高の忍者・服部三蔵は、自在に繰り出す剣と忍術をもって、単身、家康の打倒をめざす。一方、家康の懐刀・本多正純は、主君の胸中を自明のこととして読み、己の信念に従い迎え撃つ。波乱万丈の戦国の世を切り結ぶ、男の友情と別離を活写した忍者小説(アマゾン・レビューより引用)。
嶋津 義忠(著)『天駆け地徂く―服部三蔵と本多正純』

絶版なので図書館から借りました。
「権力者の右腕と一匹狼の忍びの交流」という設定は
氏の三成本とカブッてんじゃ(ry

若き日の正純と三蔵の邂逅を描く冒頭が、とても鮮やかです。
うららかな春の日、
些細な言い争いから大久保一門と剣での果たし合いを宣言してしまった正純。
偶然にそのことを知った服部半蔵の配下・三蔵が正純の命を助けたことから、
2人の付き合いが始まります。
つーか、正純が「果たし合い」て…!

忍びの技においては師・半蔵をも凌ぐと言われる三蔵は、
自由を愛するが故、抜け忍となって
家康による窮屈な支配体制を嫌って家康に対抗します。
実は三蔵の出自には秘密があるのですが、
そこんとこはあまり重要じゃないですね(苦笑)。

一方の正純は、幼少の頃の苦い経験から家康に憎しみを抱きます。
家康の心中を正確に読み取り、その望みを遂行していくことで
やがては家康を操り、それにより復讐を果たそうとします。

まぁそんな2人のまわりで歴史の表裏問わず
いろいろな事件が起こったりするんですが(超割愛)、
なんといっても読みどころは、
三蔵と正純の奇妙な友情関係ですね。
端から見ると、家康の命を狙う側と守る側、
自らの強みも異なり、信念も異なっている2人なんですが、
どちらも家康に敵対心を抱いているという点で一致してます。
余人には知られずに数十年も続いた、両者のつかず離れずの関係が絶妙でした。


最後にちょろっと私見。
正直に言って、素直に「すごく面白い!」と言えないんですよね嶋津作品。
まぁまぁ面白い…かな。
以前読んだみったん主役の『乱世光芒』よりは、
こちらの作品の方が、息詰まる忍び同士の闘争があったせいか、面白く読めました。

ついでに。
本作でヒロイン的役割を果たした甲賀忍者・お藍が主役になった、
外伝っぽいモノもあるらしいです↓


嶋津 義忠(著)『甲賀忍者お藍』

でもこっちも絶版…。
posted by まるひげ at 01:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時代・歴史モノ | edit | web拍手

2009-02-09

icon_45_b.gif『踊るジョーカー 名探偵 音野順の事件簿』読了。


去年読んだまま放置してたミステリの感想文です。

カバーイラストは『少年検閲官』と同じ絵師さんですねー。ほんわり。

推理作家の白瀬は、とっても気弱な友人・音野順が秘める謎解きの才能を見込んで、仕事場の一角に探偵事務所を開いた。今日も白瀬は泣き言をいう音野をなだめつつ、お弁当のおにぎりを持った名探偵を事件現場へ連れてゆく(単行本より抜粋)。
北山 猛邦(著)『踊るジョーカー 名探偵 音野順の事件簿』

ゆるい!

なんだ、このゆるさは!!

というのが、読了後の感想だったことを覚えています。
今までの北山作品にはないこのマッタリ感。
まさか、コージー・ミステリとは…!
ダークな終末感を期待した自分は、見事に肩透かしを食らいました(笑)。

引きこもりニートな探偵とその友人が助手、という設定です。
となれば、まず坂木さんの作品を思い出しますが、
『踊る〜』の方は、
助手が勝手に探偵事務所を開いて、
引きこもりに半ば強制的に仕事をやらせるというもの。
ただ読んでるだけでも時々イラッとくる主人公のひきこもり探偵・音野順。
彼を応援するのが、なにやら金回りが良さそうな友人の推理作家・白瀬。
この2人が遭遇する事件が、短編で5本収録されてます。

帯に「キュートでコミカル、しかし心は本格ミステリ」とあります。
まさにそんな感じ。
心意気は本格ミステリ。
時にバカミスすれすれ(笑)。
大掛かりな物理トリックはないものの、事件の不可能さは流石に北山作品です。
そして、相変わらずモノの扱いがうまいですね。


う〜ん、これはこれで面白いと思うのですが、
正直、自分としては〈城〉シリーズや『少年閲覧官』の方が好きです。
posted by まるひげ at 23:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ | edit | web拍手

icon_45_b.gif「天地人」第6話感想。


弱気でしたねぇ、兼続…。
初っ端からザコペー(雑魚兵)っぷり大全開であります。
なんだか不自然にちんまい戦場も、
いつの間にかスポットライト戦場へ。
まるでどこぞの劇団の練習舞台のようです。
ここで敵兵を見逃してしまいます。
それをネタに、景虎家臣にバカにされる上田衆。

前から文句言ってますが、
いまいちサブちゃんの描かれ方に違和感がありますなぁ…。
これだと完璧に景勝派VS景虎派に
ガッチリ出来上がってる感じですよね。
北条から来た余所者、という雰囲気は感じさせません。
そして家臣の出来があまりよろしくないようですよ。

能登・七尾城包囲組み。
膠着状態の戦線。
直江ジィちゃん、未来の娘婿のところへ暇潰しにやってきたようです。
てーか、酒飲みすぎだよ!顔真っ赤じゃないの!
こんな寒い時にそんなべろんべろんに酔っ払って…
厠あたりでパタッと逝くぞ?
…と思ったらドタッと転がった!
そして冗談じゃなく春日山へ強制送還。

そして今回の大事件発生。
舞台はまたスポットライトかよ(苦笑)とか思ったら…


わんこーーーーーー!!!


わんこぉーーーーーー!!!!!
可愛えぇぇぇえええええぇ!!!!!
むはーーーーーーーーーーっ!!!!!!!

良かった!今日録画して本当に良かったー!!
・・・・・
それにしても、
なんでわんこいるんだろう…赤犬だけに、食…あ、警備用ですか、そうですか。
でも突ついてるようで突ついてないんですよね、兵士Aさんw
わんこ鳴き声変わってるなぁ…怯えてる?
ちょ、誰かバウリ●ガル持ってきてここに!!

って。
なんの話でしたっけ…。












あぁ、わんこの名前が「喜平次」ていうのが不敬だって話でしたね。
てーか腑抜けなのは景勝さまじゃなくて兼続!

あわやというところで静止の声がかかりました。
この事件の沙汰は謙信から申し渡されるのですが、
兼続を庇うように計らった懐が広いサブちゃん。
そのおせっかいに景勝さま、ピシャリと釘刺し。
と、ここでベタに雷が鳴ります。

相変わらずしょんぼりな兼続の耳に、かすかな「ちりーん♪」。
鈴の音といえば、初音さんです。
勝家VS謙信の戦況を探り、
ついでに兼続をからかいに行った後、信長に復命。
「一同、まるで毘沙門天が乗り移ったかのように神がかっております

え、何言ってんの初音さぁん!
どこを見たの、何を見たの、ちゃんと見たの?
どうやら初音はあのわんこ騒動をご存じないようですよ。
つーか、ここの会話しながら、
初音さん、信長の左から右に移動したのは何故だろう…。

一方、
謙信は兼続に、「そなたの軽はずみな行動が悲しい」と、
悲しいというよりはむしろお怒りの表情で仰います。
さらに追い討ちで「上田に帰れ」と言われ、
険しい表情の景勝さまとしょんぼりぶすっとな兼続。
そして4度目のスポットライト!

こんな感じでした。

えぇと、次回は…
ん?
謙信増殖ッ!?
夢オチでしょうか…。
posted by まるひげ at 01:50 | Comment(5) | TrackBack(0) | 映画、TV | edit | web拍手

2009-02-08

icon_45_b.gif日が長くなってきたよね書店パト。


外はなにやら吹雪いているので、汚部屋のお掃除をしていました。
相変わらず、本の行き場が無いです。
先月50冊くらい粛清(=古本行き)したんですが、全然減ってねぇ。

まぁそれは仕方ないとして。
昨日の仕事帰りの書店パトでゲットしたブツです。



小野 不由美(原作)/藤崎 竜(画)『屍鬼(4)』

節子さぁーーーん!!
画じゃなくて、設定が怖いなぁ。
原作ってこんなにホラーだったっけか…(ホラーですよ)。
ラストで、とうとうでございますよ…夏野が。
これから敏夫の反撃が始まるんでしたっけ。あの容赦ない反撃が。



柳 広司(著)『虎と月』

柳さんの新刊ー!
元ネタが『山月記』とくれば買わないわけには参りません。



海音寺 潮五郎(著)『新名将言行録』

河出●房の今月の新刊文庫。
収録武将を見たら、非常にバランスが悪いので「?」と思ってあとがき見たら、
この文庫、オリジナルの岡谷繁実版をもとに
1958年に同社から発行された『新名将言行録』(全5巻)から、
海音寺氏が手がけた武将16名を抜粋、再編集したものだそうです。
「…全5巻の方を再発行して頂きたい…」と思ったのは自分だけではないはず。

ちなみに、収録人物は以下の通りです。
源頼義、義家、為朝、義朝
北条時頼、時宗、高時
竹中半兵衛
島津家久、義久
堀秀政
黒田如水
山内一豊
池田輝政
宇喜多秀家
立花宗茂



ヴァルキリープロファイル 咎を背負う者

ウッカリ買ってしまった!
先日買った「美文字トレーニング」と「戦国ものしり王」がひと段落したら、
ファンタジーなゲームがやりたくなったもので…。
posted by まるひげ at 17:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | edit | web拍手

2009-02-07

icon_45_b.gifマムガまとめて感想文。


先週購入したマムガもまとめて読みましたー。



鈴木 次郎(画)『まじかる無双天使 突き刺せ!!呂布子ちゃん(4)』

呂布子ちゃん読むと無双やりたくなります。

前巻ラストで出てきたあのぼんやりとした青年は張遼だったんだね!
…高順がこんな苦労の人だったとは(笑)。
苦労人キャラ好きにとっては美味しい人材であります。
せめて、彼のお尻の病が早く治ることを祈るばかりです。
そして、あの爆乳コンビはついに荀イクの手下に成り下がりました。
つーか郭嘉仕事しろ。



七海 慎吾(画)『戦國ストレイズ (3)』

テンポ遅いなぁ…。
2巻と3巻、内容逆でも良かったんじゃないかってふと思った。



大羽 快(画)『殿といっしょ(3)』

相変わらずみっちゃんと信幸兄が虐げられてますね!
ビシャえ…謙信、仙桃院さま相手だと、なんでおネェ口調になるんだ…?


黒執事(4)黒執事(5)黒執事(6)
枢 やな(画)『黒執事(4)〜(6)』

4巻…ラストがドSですね執事…!
5巻…なんという 美 味 し ん ぼ !!
6巻…再登場の「スーツ」…(笑)!!

ヴィクトリア女王が意外にノリが良くて好きです。
4巻から登場のソーマ&アグニ主従ですが、
アグニが結構きもちわるいことに気がつきました。
真面目すぎるのも考えものだよね…。

posted by まるひげ at 01:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | マムガ | edit | web拍手

2009-02-04

icon_45_b.gif『幻の城―慶長十九年の凶気』読了。


戦国にハマってから割と初期の頃に買ったのですが、
今まで読むのが勿体無くて、ぬくぬくと暖めておいた作品を消化しました。

宇喜多の坊、テライケメン。わかってたけどー!
たとえばこんな↓感じです。

「それにしても美貌だ。(中略)美というものを目指して勢ぞろいしたような造作が、
ここしかないという位置におさまっている」(p.230)


ウヒョー!!
この顔で奇声・奇行の数々やらかしてくれるとなると、さぞかし迫力あるだろうなぁ…。
流石の十勇士の皆様も、ドン引きでした。


慶長19年(1614)、大坂城へ続々と武将たちが入城していた。大坂の陣の幕開けである。だが真田幸村は、武将たちを束ねる大野治長を目にして一抹の不安を覚えた。大坂城には総大将にふさわしい器がいないのだ。「あの方しかいない」幸村は密かに根津甚八らを流人の島・八丈島に向かわせた!狂気の総大将を描く、もう一つの「大坂の陣」(文庫より引用)。
風野 真知雄(著)『幻の城―慶長十九年の凶気』

あらすじは紹介文の通りです。
とても読みやすかったです。
基本的に、派手な立ち回りはほとんどなく、
局地的な戦闘はもちろん、冬の陣や夏の陣までもあっさりと記述されてます。
奇抜な設定を活かした、予測不能な展開が引き込ませてくれるうえ、
冷静な筆致で描かれる秀家の精神状態の逸脱っぷりが見事でした。
とにかく先が気になるので読み進めていったのですが、
中盤でふと「あぁ、ここが一番面白いところなんだな」と我に返ってしまいました(苦笑)。

ということで、
一番面白いのは、秀家を迎えるために八丈島へやってきた甚八たちが、
秀家の奇行は、果たして本物なのか否かを見定めるために、
秀家の様子を観察しながら八丈島に滞在するところです。
終盤はうん…まぁ…そうなるよね…。

でもまぁ、宇喜多の坊好きなら買っておかないと!な一冊ではあります。
笑いながら毒盛ったり人斬ったりする秀家、
鳥とひとしきり戯れた後、焼き鳥にして食っちまう秀家など
他では見られない姿がてんこ盛りです。

そしてこの作品、以前から
「十勇士の犬死にっぷりが半端無い」と聞いてはいたんですよ。
でも、ほんとに半端無ぇですのな!!

最初の犠牲者が佐助、というところからしてもう先行き不安であります。
十勇士筆頭が!!
セリフなんてたった一言じゃないの!
でも、一番寂しかったのが為三入道です。
登場シーンの次のページでもう死体。

まぁ、それはともかく。

このストーリーのキモは
「秀家は本当に気が触れたのか」という点なわけです。
本編でもあるキャラが言ってますが、
気が触れた触れないとか、そういうのは先代・直家さまの前例がありますからね!

ところが、老若男女、様々に姿を変える忍びでさえ、
「狂人の真似はできない」と言います。
狂人の目つきや物言い、振る舞いには常人にはできない得体の知れない凄みがあるそうで。
そんな忍びから見ると、
秀家の様子は「狂人の真似をしているようには見えない」(つまり、秀家は狂人)
と判断するのですが…。

一方、当の秀家は、自分で自分を「狂っている」と言ってみたり、
冷静に理論詰めで会話をしてみたり…。

正気と狂気を繰り返す秀家の様子に、
キャラだけでなく読者をもやきもきさせてくれること請け合いです。

ねぇ、どっち?!
どっちなの、坊!!

と柱の陰から叫びたくなります(←怖いから近づきたくない)。

その真相は是非、読んで確かめてください!と言いたいところですが、
2/4現在、品切れなお店が多いみたいです。
再販されるみたいですが…?
posted by まるひげ at 02:06 | Comment(3) | TrackBack(1) | 時代・歴史モノ | edit | web拍手

2009-02-03

icon_45_b.gifマムガ熱急騰。


何故か最近、「今月の占い」を目にする機会が多かったのですが、
どこで見ても、自分の2月の運勢は「ムダ遣いに注意!」だそうです。
わかっているわ。
わかっているけど。
ムダ遣いでもしないとやってられないことだってあるのよ。
人間だもの。

以下で紹介したマムガのほかに、
Bで始まってLで終わる2文字のジャンルのマムガを4冊購入。
結構なムダ遣いですなハハハ。





星野 リリィ(画)『おとめ妖怪 ざくろ(1)〜(2)』
時代背景がハイカラさんちっくな設定の、
人と半妖がペアになって、異種族間のトラブルを解決するという
コメディが基本路線の恋愛マムガです。
表紙(1巻)の金髪イケメン軍人さんが、へタレなのが非常に良いと思います。

まるひげ的には、
利劔さまと薄蛍ちゃんのカップル(2巻表紙)が、イチオシです。
非常に微笑ましいのです。らぶらぶであります。
利劔様、優しい…!
薄蛍ちゃん健気…!!
ギャグでほのぼのでちょっとじんわりな作品です。



宮本 佳野(画)『眠れる月(1)』

レーベルがレーベルなんで、そっち系ですが
まぁこの程度ならここで紹介しても大丈夫だろう。
直系男子だけが早死にする呪いがかけられた家の主人公が、
呪いを解く手がかりを探すうちに、
百年前にタイムスリップしてしまう、というストーリー。
なんとなく今市子さんテイストな(笑)。


黒執事(1)黒執事(2)黒執事(3)
枢 やな(画)『黒執事(1)〜(3)』


あちゃー…


なんか「狙ってる」感が前面に出てたため、今まで敬遠していたんですが。
この度のマムガ熱に背中を押され、手ェつけてみました。

1巻の途中までは、普通のドタバタ貴族生活だったんで、
「なんだ、ただのジーヴスか…」とか思ったんですが、
後半から執事、黒くなってきました。
正確には黒…というか、S…?(あんま変わらん)

1巻…うわぁ、ベタだなぁ…(引)
2巻…切り裂きジャックktkr
3巻…や、面白くねぇ?

という感じで読んでます。

今3巻まで一気に読みましたが、印象としては
「伯爵カイン」シリーズ
『HELLSING』
『PandoraHearts』
のウワズミをすくったようなイメージです。
…あくまで自分の感想です。
(カブり具合が指摘される『魔探偵ロキ』と『戦う!セバスチャン!』を読んだことがないので…)

でも、さっき画像もらいに甘損さんとこ行ったら、評価が低くてちょっと驚きました。
え、それほど叩かれる内容…!?(汗)
まぁ、確かに。
低レビューの方々のご意見も非常によく分かります。
わかってて読むんですけどね!

そしてこれって萌要素があからさまであって、
BLじゃないとは思うのですが…。
誰と誰を掛け算すれば良いんだ…?(悩)
え、もしかしてこれから対象がもりっと出てくるとかですか。

明日4〜6巻買ってこなくちゃ…。







…あれ?もしかして自分、まんまとハマってる…?

ばかな…。

posted by まるひげ at 01:54 | Comment(6) | TrackBack(0) | マムガ | edit | web拍手

2009-02-02

icon_45_b.gif「天地人」第5話感想。


「信長は鬼か」―いいえ、魔王です(何)。
前回までとは違い、少しは大河らしくなってましたが。
おっそいなぁ、展開…。
これって45分かけてやる内容でしょうか。

早い話が、
出張先で殺されかかってうちの会社とは全然違う経営方針聞かされて
いやーまいるわー、つーかうちの社長結局どーすんだ、あ、潰しにかかるんですね了解です!
ということでしたよね?

まぁ、文句言っても仕方ないので、
以下、張り切っていい加減感想文行って来ます。

信長に会うのが楽しみな兼続。
それをおとこくさーい笑みで見つめるのは、
今週、公式キャラ設定が「幸村の妹」→「姉」に変わった初音。

今回も、表情豊かな兼続でした。
「しゅーん」となってる表情が多かったですね。

信長に会う前に、秀吉が忠告。
「口答えするな、問いかけるな、黙ってろ」
聞くわけ無いじゃない!あのお喋りさんが!!

そして、信長が振り返ったときのあのSE、
無辜の人々の悲鳴のように聞こえるのだが!!

そもそもあのガラクタ部屋て…押入れですか?
いくら私的な会見といっても、
客人を接待する間とは思えない様相でございます。

謙信に金の屏風を贈った理由は何故か、と思い切って質問するも、
それに対して、何故だと思う?と逆に聞かれ、詰まる兼続。
質問に質問で返されると怖いよね!
特に相手が魔王ならなおさらですよ。
答えが気に入らなかったら即斬首、みたいな。
あぁ、兼続ってば涙目になってるじゃないの!!

首狩り族3名の襲撃から兼続を救い出したのは…おっときました小栗三成!
前髪具合が20年くらい前のジャニーズみたいだよみったん!
「厄介なことを引き受けたわー」て。
あらら、秀吉の命ですか(笑)。
なんだかぶつくさ呟いてる兼続を、
あぁ?こいつ大丈夫か?な胡乱な表情で見つめてます。

とりあえずその厄介なモノを適当な物置にしまいこみ、
任務完了な三成に、初音がコンタクト。
つーか、障子閉めてから話しようよご両人…。

その後の越後。
謙信、サブちゃん、景勝さま、兼続の4名のみで酒盛り。
なんだかすごい迫力ある…というか違和感のある画だなぁ…。
特に、積極的に発言するサブちゃんの姿が。
ここで謙信は晴景兄との戦を述懐しますが、
兄弟の確執という今後の伏線的エピソードにも、
今回は何故か演出はありませんでした。

ちょろっと出てきたお船さんー。
婿取り話になんだか気まずい雰囲気。
両者、それぞれ気にかけるベクトルの向きが違うんですが、
兼続の「お船どのの末長い幸せを願っております」で今回は〆。
そうだよね、
(こんな怖い人が)自分の妻になるなんて夢にも思わないよね!!

それにしても、いまさらですが
謙信のお籠もり場のあのグロッタ具合はどうだろう。カオス!

という感じです。
ラスト、謙信頬こけてましたが大丈夫でしょうか。
次回は戦ですねー。


蛇足。
なんだか最近、
大河→『カンゴロンゴ』→『リトル・チャロ』というラインが確立しつつあります。
チャロが健気ですげぇ可愛い。
ドレッド死んじまったのか…!
こっちも続きが気になる!!
posted by まるひげ at 00:13 | Comment(4) | TrackBack(1) | 映画、TV | edit | web拍手
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